東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

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万事屋零ちゃんと⑨フレンズ(後編)

幻想郷縁起

幻想郷縁起とは代々稗田家が人間の生活の安全を確保するために妖怪等の能力や実態、または幻想郷における危険地区を記録し、理解や対策の啓蒙、準備の為の知識伝播をする為に書いた物である

 

そこには代々妖怪退治を生業とする歴代博麗の巫女の事についても事細かに記されている

 

慧音「そして先代・・・12代博麗の巫女は歴代で最も闇に長けており博麗奥義の夢想転生では闇を使う、か。阿求、何だこれは?」

 

寺子屋に居た慧音は阿求に渡された一枚の紙を見て阿求に質問した

 

阿求「・・・・・・・・・・・」

 

慧音「阿求?」

 

阿求「実は・・・それは私が始めて書いた幻想郷縁起の一部なんです」

 

慧音「一部?」

 

阿求「はい。慧音さん、私の能力を覚えていますか?」

 

慧音「一度見たものを忘れない程度の能力だろ?」

 

阿求「・・・・覚えて無いんです」

 

慧音「え?」

 

阿求「先代博麗の巫女の事も、私が最初に書いた幻想郷縁起の内容も・・・・」

 

慧音「・・・・・・」

 

しばらく慧音も阿求も何も言えなかった

 

 

 

所変わって俺は人里の寺子屋付近に居る

 

そこに居たのは二体の影腹の辺りに人の上半身がある雀と首から上が虫の影だった

 

雀がミスチーで虫がリグルだろう

 

二体がこちらを見るといきなり二体が襲ってくる

 

ミスチーの影が上空に飛び急降下で鋭い爪を俺に向ける

 

零「グッ!」

 

俺は木刀でそれを受けたが少し掠り頬から血が流れている

 

零「チ!」

 

舌打ちをして後ろに引いたが足が着いた瞬間にリグルの影が下から出てきて体制を崩された

 

更に追い討ちで頭突きで地面に叩き付けられた

 

零「ガッ!」

 

血を吐いて地面に転がった

 

零(ヤベェ・・・さすがに、キツイ・・・)

 

目の前が霞んでいる

 

周りの音も聞こえなかった

 

誰かが前に立った

 

誰だろう

 

見えない

 

???「~~~~~!」

 

何言ってんだよ・・・・・

 

誰かが影に殴られて俺の後ろに飛んだ

 

何やってんだ!

 

早く逃げろ!

 

しかし誰かは逃げない

 

???「~~~~~!~!」

 

また影に向かって行く

 

???(聞こえるか?)

 

聞き慣れない声が頭に響く

 

???(私は八雲藍。紫様の式神だ)

 

そうかい

 

んで目の前で戦ってるのが誰なのか教えてくれんかい?

 

藍(氷精だ)

 

!チルノの野郎何やってやがんだ!

 

サニーと言いチルノと言い状況把握も出来ねぇのかよ!

 

藍(そう言ってやるな。アイツはお前を助ける為に戦ってるんだぞ?)

 

・・・・・・・・

 

藍(どうした?)

 

どうしたもこうしたもあるか!

 

俺も戦う!

 

藍(どうやって?お前は今朝から戦い通しで体は既に限界だ。これ以上やればお前は死ぬぞ?)

 

は!んなもん知るか!自分助ける為に命張ってる奴に自分も命賭けずにどうするってんだ!

 

藍(・・・・・・・・)

 

・・・・あの・・・・

 

藍(ん?)

 

俺のスペルカード真っ白になってんだけどどうにかならない?

 

藍(・・・・・・はぁ)

 

俺はゆっくり立ち上がった

 

チルノ「零!?」

 

零「チルノ!やるぞ!」

 

チルノ「お、おう?」

 

俺の白いスペルカードが光りチルノの前にスペルカードが現れた

 

零チルノ「「憑依『⑨妖精』!」」

 

俺とチルノが光だし一つになった

 

チルノ『うお!何だこれ?』

 

俺が自分を見ると背中に氷の羽

 

服もチルノとサニーのチルノ版だ

 

しかし違ったのは木刀が氷で出来ていた

 

零『チルノ!スペルだ!』

 

チルノ『え?あ、うん!凍符『パーフェクトフリーズ』!』

 

チルノのスペルが二体に当たって二体が凍った

 

零『よし!結界『アイスフェアリー』!』

 

凍った二体に氷が刺さった

 

俺とチルノが光ってまた別れた

 

そして氷が砕けるとミスチーの影が居なくなりミスチーが出た

 

しかしリグルが影は腹に穴が空いて居るのにまだ動いている

 

零「な!」

 

藍(白紙のスペルカードにメダルをかざせ!)

 

藍の声がまた頭に響く

 

俺は言う通りに萃香のメダルをカードにかざした

 

するとカードが光だしカードにまた何か書かれていた

 

零「・・・・・・」

 

俺は精一杯息を吸って叫んだ

 

零「憑依『小さき百鬼夜行』!」

 

すると俺の頭に萃香の角が生え萃香の腕着いて居る鎖が腕に着いていた

 

藍の話によるとこれはメダルの中にある本人の力を憑依させる物らしい

 

零「酔符『鬼縛りの術』!」

 

霧がリグルの影の動きを止める

 

零「これで最後だ!鬼符『大江山悉皆殺し』!』

 

力を腕に集めて影を殴る

 

すると影がボロボロと溢れそこからリグルが現れた

 

俺は憑依を解除するとそのまま倒れた


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