東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

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聖徳王の帰還

二人に無理矢理墓に押し込まれて俺はとぼとぼ歩きだす

 

零「あーもう!何が悲しくてスタンドまみれの墓場なんかに来なきゃなんねぇんだよ!そりゃあれだよ?行く前にちょっとカッコつけた後のあれだったけどあんな扱いはねぇだろ?」

 

???「誰か居るのか?」

 

零「ん?」

 

辺りを見渡すと上からスタンドが降りてくる

 

俺は急いで穴を掘り頭を隠す

 

???「・・・・・・何やってんの?」

 

零「いや、この下にアンダーワールド扉があるって反応があってな」

 

???「そんなものは無いと思うがなって、ん?お前、ちょっと顔みせろ」

 

俺は誰かに顔を引っ張り出されて顔を見られる

 

???「・・・・なるほど、そう言うことか」

 

そこに居たのは緑髪の女性だった

 

???「着いてこい」

 

零「ま、待て!お前はいったい誰なんだ!」」

 

???「ん?あぁ、そうか、千年も前じゃ忘れるよな。私は蘇我屠自子、亡霊さ」

 

零「亡霊なんて居ないしぃ!スタンドだしぃ!」

 

屠自子「ハイハイ。昔ッからお前はそうだったな。ほら、とっとと行くぞ。太子様も待ってるから」

 

俺は横に居る屠自子を見る

 

しかし・・・・

 

零「なぁ・・・・・」

 

屠自子「・・・・・なんだ?」

 

零「何でそんな超至近距離で腕組んで歩いてるの?」

 

屠自子「何だ?私に抱き付かれるのは嫌か?」

 

零「いや、まぁ、嬉しいけど・・・お前美人だし」

 

屠自子「全く・・・嬉しい事言ってくれるな。よし、もうすぐ着くぞ」

 

そう言われて前を見るとメッチャデカイ塔が見えた

 

屠自子「じゃ、行くぞ」

 

???「あいや、待たれよ!」

 

塔から出てきたのは白い袴を来た幼女だった

 

屠自子「何だ布都か。もう目覚めたのか?」

 

布都「ム?屠自子ではないか。何をしているこんな所で?」

 

屠自子「あ?零を太子様の所まで連れていくところだよ」

 

布都「そうか。まぁ、零が行くなら大丈夫であろう」

 

そう言って俺と屠自子は布都を通り過ぎる

 

俺はそれを疑問に思いながら塔に入る

 

屠自子「ん?どうした?」

 

零「いや、邪仙からお前らが言う太子様ってのは俺をこの世から消したいんじゃ・・・」

 

屠自子「あんの邪仙・・・、余計な事言いやがって・・・。いいか、太子様はお前を恨んでる訳じゃない。ただ自分よりモテて殺意を芽生えてるだけだ」

 

零「人はそれを逆恨みと言う。それに俺はモテやしないと思うがね」

 

屠自子が溜め息を着いて俺の腕から離れる

 

屠自子「ほら、着いたぞ」

 

零「着いたって・・・ここホントに墓か?生気に満ち溢れてて逆に気色悪ィんだけど・・・」

 

俺は辺りを見る

 

スタンドがあちこちに飛んでいる

 

零「にしても良くここまでスタンド集められたよな・・・」

 

???「違う、勝手に集まってきただけよ」

 

零「さすが、聖徳“太子”様だ。毎日毎日十の要望を聞いてただけはある」

 

屠自子「なんだ?思い出したのか?」

 

零「いや、全然。でも神霊ってのは欲なんだろ?んで、太子と来たら人間の欲を一気に十聞くことの出きる聖徳太子って訳さ」

 

???「・・・・・・・私は豊聡耳の神子、人は私を聖徳王と零「あ、いや、別にそこら辺は知ってるしいいや」・・・・・」

 

屠自子「チョッ!?零!」

 

神子「フム、君は私達と別れた後はあの妖怪僧侶に与したようだ

 

零「あ?何の話だ?」

 

神子「私が君の十の欲・・・正確には二つ抜けて八つの欲だがそれを読めば君の出生から何まで生まれたての赤子同然さ」

 

神子が笑いながらこちらを見る

 

神子「そしたらどうだ。君からは四つの人生が読み取れる。幾つも塔が並び妙な衣に身を包んだ人間が居る第一の人生、第一とあまり変わらないが妖怪が蔓延る第二の人生、そして自ずから妖怪となり、神となった第三の人生。最後に今の人生・・・」

 

神子が腰に携えた剣を抜く

 

神子「人間が私の存在を否定し、伝説となる時を待っていたわ!さぁ!私を倒してみせよ!そして私は生ける伝説になる!」

 

俺も木刀を抜けて神子を見る

 

零「ったくよぉ・・・伝説になるとかならないとか・・・俺には関係ねぇ!」

 

俺は神子に向かって走り出す

 

俺は神子を叩き斬ろうとするが神子が剣で防ぐ

 

神子「零、君の良いところはその真っ直ぐな所だ。でもそれは総じて悪いところでもある」

 

神子の剣が俺の左腕を抉り左腕が宙ぶらりんになる

 

神子「あまりに真っ直ぐ過ぎて剣筋が読めてしまう」

 

俺は神子の言葉を聞きながら腕をくっつける

 

神子「・・・・・はぁ、君が二つの欲を無くした理由。不老不死、か」

 

俺はもう一度神子に突っ込む

 

神子「人の話は聞くものだ。その殺気も私達が初めて殺しあった時もここまで殺気は無かったよ。自分を見透かされ本能的に私を消したいみたいだ」

 

零「ごちゃごちゃと勝手なこと言ってんじゃねぇ!」

 

俺はおもいっきり木刀を振り下ろす

 

零「自分を見透かされて本能的に消したい?んなわけねぇだろ!俺がムカついてんのはそんな事じゃねぇ!」

 

神子「クッ!」

 

神子を吹き飛ばしてもう一度突っ込む

 

だが神子がそれを受け止める

 

零「なら、俺もお前を見透かしてやるよ。お前のその殺気はただ単に俺に向けられてる訳じゃねぇな。そう、例えば妖怪、とかな!」

 

神子「ッ!」

 

零「妖怪を撲滅するつもりか?」

 

神子「・・・・・・そこまで分かって、何故私の前に立ちはだかる!君なら分かるだろ!妖怪は人に害をもたらす!家を、食料を、命を奪われるのは何時も人間だ!私が先導して妖怪に奪われない人間社会を作るんだ!」

 

俺は溜め息をついて木刀から手を話す

 

それでバランスを崩した神子が剣が俺の心臓に刺さった

 

神子が慌てて剣を抜こうとするが俺は神子を抱き締める

 

零「神子、もう、良いんだ」

 

神子「離せ!」

 

零「お前は十分頑張っただろ?」

 

神子「で、でも・・・」

 

零「大丈夫、大丈夫だ」

 

俺は口から血を滴しながら神子を撫でる

 

神子「ウ、ウ、ウワァァァァァァァァァァァォァン!!!!!!」

 

俺は神子が泣き止むまでずっと頭を撫で続けるのだった

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