東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

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佐渡の大親分と鬼の大子分

さて、異変も解決したことで今日宴会が開かれる事となった

 

ちなみに場所は命蓮寺で年末年始の宴会も含めるとの事だ

 

零「なぁ、藍・・・」

 

藍「・・・・・なんだ?」

 

零「俺って、何なんだろうな・・・」

 

藍「あのミミズクに何を言われたかは知らんが零は零さ。それ以上でもそれ以下でもない。今の自分を信じる事だ」

 

零「そう、か。、うん。そうだよな!ありがとよ、藍!おかげで楽になったよ!」

 

俺は藍の部屋を出て自室に戻るのだった

 

ぬえ「アニキ!お帰りなさい!」

 

戻るとぬえが俺のベッドでゴロゴロしていた

 

零「おぉ、ぬえ。どうした?何か用か?」

 

ぬえ「えっとね、昨日聖人が復活したでしょ?」

 

零「聖人?神子の事か?」

 

ぬえ「うん!それでね!そいつをやっつけるために外の世界から助っ人を連れてきたの!」

 

零「助っ人?それって・・・」

 

俺はぬえを蹴り飛ばそうとするがぬえが跳んで避ける

 

零「お前の事か?」

 

ぬえ?「なんじゃ、気づいておったのか。流石は鬼の大子分と言った所じゃ」

 

零「匂いが違ったからな」

 

ぬえ?「なんと、お主は幼女の匂いを嗅ぐ変態であったか!」

 

零「止めてくんないその言い方!お前動物臭いんだよ!」

 

ぬえ?「なっ!?」

 

ぬえ?から煙が出たと思ったらメガネをかけた狸が現れた

 

零「で、何者だよ」

 

???「ワシは二ツ岩マミゾウ。佐渡の大親分じゃ」

 

零「佐渡?佐渡っつうと日本にあるあの佐渡か?」

 

マミゾウ「うむ。そうじゃ」

 

零「で、その大親分が何で家に来たんだ?」

 

マミゾウ「風切零!今日の宴会でワシと勝負せい!」

 

零「ハァ!?」

 

マミゾウ「ちなみに皆了承済みじゃて逃げる事は出来んぞ。ではな」

 

零「ま、待て!」

 

俺はマミゾウを捕まえようとしたが既にマミゾウの姿は無かった

 

 

 

そしてとうとう宴会に来てしまった

 

マミゾウ「うむ。逃げずに来たようじゃな」

 

零「いやいや、狸風情に逃げるほど俺は落ちぶれちゃいないさ」

 

マミゾウ「今や人間のお主がよく言ったものじゃ」

 

零「ハハハハハハハハハハハハハハハハ」

 

マミゾウ「ハハハハハハハハハハハハハハハハ」

 

零「ハハハハハハハハハハハハハハハハ」

 

マミゾウ「ハハハハハハハハハハハハハハハハ」

 

次の瞬間辺りに煙が広がった

 

零「ランダム七変化!」

 

マミゾウ「マミゾウ化段幕十変化!」

 

皆が酒を呑みながら戦いを見る

 

霊夢「アイツってホントなんでもやってるわね・・・」

 

魔理沙「面白いじゃないか。それを肴に私達は酒を呑むんだろ?」

 

霊夢「まぁ・・・そうだけど・・・」

 

俺は狼になってマミゾウに向かう

 

しかしマミゾウはデカイ狸になって俺を踏みつける

 

マミゾウ「他愛も無いのぅ。それでは生き残れんぞ?」

 

零「・・・・・・・・」

 

マミゾウ「ん?殺してはないはずなんじゃがな?」

 

マミゾウが倒れた俺を見る

 

しかし次の瞬間マミゾウが地面にひれ伏した

 

マミゾウ「な!?どうして・・・」

 

俺はデカイ狸のマミゾウの頭を踏みつけながら見下す

 

零「あのなぁ・・・、俺は天邪鬼だぞ?騙くらかし合いなら負けねぇよ」

 

マミゾウ「クッ!」

 

俺はマミゾウから降りてさっきくすねた酒を置く

 

マミゾウ「はえ?」

 

零「どうしたんだよ?呑まねぇの?」

 

マミゾウ「いや、敗者のワシが呑んでもよいのか?」

 

零「おぉ、ここは宴会の場だしな。それに・・・」

 

俺は神子達と団欒する蛮奇と小傘、影狼とわかさぎ姫を見る

 

零「神子が妖怪を抹殺しようとしてたのは確かだが、その心配なんてもう無いんじゃねぇのか?」

 

マミゾウが変化を解いて酒を呑む

 

マミゾウ「・・・・・プハッ!確かに、そうみたいじゃな」

 

マミゾウが懐かしそうな顔で俺を見る

 

マミゾウ「お主も立派に成長したもじゃ。昔は周りなんて見んチンピラじゃったんがな・・・」

 

幽々子「あらあら、楽しそうねぇ」

 

幽々子が来てマミゾウが立ち上がる

 

マミゾウ「じゃ、楽しめたしワシは移動しよう」

 

幽々子が座って来る

 

幽々子「貴方、今回妖夢を置いて行ったでしょ?」

 

零「あ・・・」

 

幽々子「たまにはあの子に構ってあげなさいな。あの子、貴方を妖忌と同じ位に慕ってるのよ?」

 

零「だったらあんまり危ないことはさせたくないんだけどなぁ・・・」

 

幽々子「そう・・・・。なら、依頼をさせて貰うわ。明日から一週間、家で妖夢のお手伝いをお願いね」

 

俺は苦笑いを浮かべながら頷く

 

幽々子「あ、それと・・・」

 

零「?」

 

幽々子「明けましておめでとう」

 

零「!あぁ、おめでとう」




明けましておめでとうございます!

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