親分と無意識こいし
零「う、うぅん・・・」
マミゾウ「む?目が覚めたか」
俺が起き上がるとそこにはマミゾウが酒を呑みながら座っていた
零「・・・・・・ここは・・・」
マミゾウ「ん?命蓮寺じゃ。お主、墓地で倒れておったんじゃ」
零「おめぇ、酒呑んで良いのかよ?」
マミゾウ「わしゃ、出家してないしのう」
俺は布団に寝転がる
マミゾウ「・・・・・お主、今まで何処に居た?」
零「う~ん。言わない。言っても信じないだろうしな・・・」
マミゾウ「・・・・そうか」
マミゾウが立ち上がって部屋を出る
しばらく寝転がりながら月を見る
今日は満月だ
その時廊下から走ってくる音が聞こえてバンと襖が開く
小傘蛮奇「「零(零)ちゃん!」」
小傘と蛮奇の二人が抱き着いてくる
ナズーリン「全く、零が目覚めたと聞いたら人の話を聞きもしない・・・」
零「二人とも・・・ナズーリンも、心配させちまって・・・」
ナズーリン「全くだよ。二人の話を聞いた限り君は何時も無理して二人を心配させてるみたいじゃないか。今日はここに泊まれば良いさ。聖も、泊まる事は許してくれるさ」
ナズーリンが部屋を出て部屋は異様な雰囲気に包まれる
零「あー、えっとな。二人には悪いと思ってるよ?でも俺はフッツーに過ごしてるだけで、何か色々巻き込まれると言いますか・・・」
蛮奇「アンタ、ちょっとは私達のことも考えてよ!」
蛮奇が俺の首を絞める
小傘「蛮奇ちゃん!落ち着いて!」
蛮奇「小傘!アンタも何か言ってやんなさいよ!コイツが何時も何時も問題に捲き込まれてアンタを蔑ろにしてるんでしょ!」
俺は蛮奇の手を退けようとするのを止めて寝転がる
蛮奇「・・・・・何してるのよ」
零「悪いのは俺なんだ。煮るなり焼くなり好きにしろ・・・」
俺が目を瞑っていると頬に熱い何かが落ちてきた
蛮奇「何で・・・何でよ・・・。何で何時もそうなのよ!」
蛮奇が俺の胸を殴る
流石に痛い
蛮奇「何時もは仕事を私達に押し付けるくせに!何で大事な事は一人で背負い込むのよ!そんなに私達は頼りない!?」
零「ち、違ッ!」
蛮奇「違わないでしょ!」
蛮奇に遮られて俺は黙りこくる
だが・・・
小傘「それは違うよ。蛮奇ちゃん」
小傘が口を開いた
小傘「零ちゃんはあちき達を一番大事にしてくれてるんだよ。だから危ないことに捲き込ませないんだよ」
蛮奇「なんでそんなこと分かるのよ・・・」
小傘「ちょっと前にあちきが帰ってこなかった事あったでしょ?あの時あちき、魔法の森に居たの。辺りは薄暗くて身動き取れないし、大雨だから叫んでも聞こえない。でも零ちゃんは見つけてくれたの。髪も服も濡らして息も切れて。あちき驚いて聞いたの。どうして傘をささなかったの?って。その時零ちゃんは俺の傘はお前だけだしなって。零ちゃんはちゃんとあちき達を見てくれてるんだって思ったの。だから蛮奇ちゃんも・・・」
そこまで言うと小傘が倒れた
零「小傘!?」
立ち上がろうとすると蛮奇の力がナイコとに気づいた
蛮奇を見るとどうやら気を失っているらしい
零「こりゃいったい・・・」
こいし「感情が奪われてるんだよ」
声が聞こえて振り向くとそこにはこいしが居た
零「何時から居たんだ?」
こいし「えっとね、忘れられし者達の楽園位から?」
零「それ100年後の万事屋篇の最初じゃね?」
こいし「う~ん、分かんない!」
零「さ、流石無意識・・・」
俺は立ち上がってこいしを撫でる
零「教えてくれてありがとよ。んじゃ、行ってくる」
俺は二人を寝かせて部屋を出ようとする
マミゾウ「そう言う事ならワシが案内してやろう」
こうして最後の人気争奪戦に乗り出した