東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

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妹紅(不老不死)輝夜(不老不死)(不老不死)

輝夜「あら、誰かと思えば私が帝に渡した蓬莱の薬を勝手に飲んだ大罪人じゃない」

 

妹紅「それはこっちのセリフだ!ニート!」

 

輝夜「私はニートじゃないわよ。私は姫よ?働かなくても大丈夫なの」

 

妹紅と輝夜が睨み合う

 

零「それってニートなんじゃ・・・」

 

輝夜「うるさいわよ!」

 

そのまま二人が飛んで何処かに行ってしまった

 

零「・・・・・・・」

 

永琳「家の姫様が迷惑かけたわね」

 

俺が呆然とそれを見ていると永琳が口を開いた

 

零「いやまぁ悪いのは俺だし。それに・・・」

 

俺は二人が飛んで行った方向を見る

 

微かに爆音やレーザーの音が聞こえる

 

零「あいつらは互いが不老不死だと知ってんのに殺そう

としてる。仲の良い証拠さね」

 

永琳「そう・・・ね」

 

永琳もそちらを見る

 

???「見つけました!」

 

そうこうしていると声をかけられた

 

永琳「あら、優曇華」

 

そこに居たのは鈴仙だった

 

鈴仙「私、言いましたよね?動いちゃ駄目だって・・・」

 

鈴仙は目のハイライトが消えていてゆらゆらとこちらに歩みよってくる

 

零「待て待て待て!助けて!HELPMEえーりん!」

 

俺は永琳に助け船を求めるが・・・

 

永琳「・・・・頑張って・・・」

 

零「あァァァァァァァァァァ」

 

永琳は目を反らして俺を見捨てた

 

世の中は非情である

 

鈴仙「さ、戻りますよ!」

 

鈴仙が俺の服の首裏を掴んで引っ張る

 

俺は抵抗するがやはり力は負ける

 

しかし次の

 

鈴仙「全く・・・確かに零さんは不老不死で再生力も高いですけど・・・それでもやっぱり心配なんです!」

 

鈴仙の言葉に俺は抵抗を止めた

 

零「今・・・何て?」

 

鈴仙「え?心配って言いましたけど?」

 

零「違うそこじゃねぇ!その前だ!」

 

俺は少し強めに言ってしまった

 

鈴仙「・・・・・不老不死、ですか?」

 

そこだ

 

零「俺が・・・不老、不死?」

 

俺の言葉に鈴仙が頷いた

 

鈴仙「はい。零さんは姫様や妹紅さんを一人にしないために自ら蓬莱の薬を飲みました」

 

永琳「えぇ。その薬は言わば呪いよ。私の作る薬でも解く事は不可能よ。だからこそ貴方は自ら不老不死になって彼女達を殺す手段を考えようとしたのよ」

 

俺はあまりの事に絶句した

 

鈴仙「その矢先です。零さんは先代博麗の巫女と共に失踪しました」

 

また出た

 

先代博麗の巫女

 

萃香も俺が博麗の巫女や人喰い妖怪と一緒に死を選んだと

 

その時俺は先ほどの夢を思い出した

 

ルーミアだ

 

きっとその人喰い妖怪はルーミアで間違いないだろう

では何故俺もルーミアも生きている

 

俺は頭をボリボリ書いた

 

零「じゃ、じゃあ何だ?俺は人間で鬼で不老不死?訳わかんねぇ・・・。俺は・・・何なんだ?」

 

永琳「今思い出さなくて良いの。ゆっくりと思い出していけばいけば良いのよ」

 

そう言うと永琳は俺の肩に手を置いた


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