東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

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天邪鬼と鬼邪天

あれから俺達は更に飛び続けた

雲を抜け積乱雲の中心に出る

そこにあったのは逆さまになった城だった

 

咲夜「何あれ・・・」

零「何って・・・城だろ?」

咲夜「なんで逆さまなのよ?」

零「知るかんなこと。でも、逆さまの城・・・レジスタンス(ひっくり返す者)にゃお似合いの拠点じゃねぇか」

 

俺は木刀を抜いて城に向ける

 

零「一度やって見たかったんだ。傾城国崩し」

咲夜「国、とは言い難いけどね」

零「細けぇこたぁ良いんだよ」

 

俺は木刀を城の一番上部分を狙ってブーメランのように投げる

木刀が城の襖を破る

 

 

 

俺達が城に入るとそこには小さな角が生えた少女が居た

 

???「よくここまで来たな」

零「お前はッ!?」

咲夜「なんでここに・・・」

???「フッ、探していたのはこちらの方だ」

零「誰だっけ?」

 

俺のその言葉に二人はずっこける

 

???「鬼人正邪だよ!宵闇妖怪を暴走させた張本人だよ!」

零「あー、あれか・・・」

 

俺は鼻くそをほじりながら思い出す

 

正邪「とにかく!弱者が虐げられない世界を作る為にも今貴様らに邪魔をされるわけにはいかない!」

 

正邪が段幕を撃ってくる

俺と咲夜は避けようとするが避けた矢先に当たってしまう

 

咲夜「何で!?確かに段幕を避けたのに!」

 

俺はもう一度左前から飛んできた段幕を右に避けようとして右前の段幕に当たる

 

零「何だ?思った方向と反対から段幕が飛んで来やがる」

正邪「ハハハ!私の能力は『何でもひっくり返す程度の能力』だ!貴様らに下克上の恐ろしさを見せてやる!」

零「久しぶりに聞いたよ程度の能力!つかテメェ俺とキャラ似てんじゃねぇか!」

正邪「知るか!」

 

正邪がまた段幕を飛ばしてくる

俺は俺は目を瞑って段幕を切り捨てる

 

正邪「なッ!?」

咲夜「段幕を・・・斬った・・・」

零「なぁに、慣れれば簡単だ」

 

次は段幕が上下に反転してくる

俺はそれを避けながら正邪に近付く

 

正邪「これでも駄目なのかよ!ならこれはどうだ!」

 

今度は上下左右逆転してしまう

 

零「・・・・・ウプ・・・」

正邪咲夜「「・・・・・え?」」

零「オロロロロ~」

正邪「ギャァァァァ!吐いたァァァァァァ!」

 

俺が吐きながら正邪を追い掛ける

正邪も涙目になりながら逃げる

しばらくすると頭にナイフが刺さってゲロの中に沈む

 

咲夜「いい加減汚い」

零「ファ、ファイ・・・」

 

俺は倒れたまま頭からナイフを抜く

 

正邪「クソッ!今に見てろよクソゲロ親父!」

 

正邪が逃げていき咲夜の顔を見る

 

咲夜「・・・・・・・・・・」

零「ゴミを見るような顔するの止めてくれない?」

咲夜「アンタ・・・何時からよ?」

零「全く記憶にございません!」

 

結局俺は咲夜に何本もナイフを刺され先に進むのだった

もちろん、今はギャグパートなので次話には完治している

きっと・・・たぶん・・・おそらく・・・


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