東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

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小人族の姫

逃げた正邪を追い掛けて城を上る

 

咲夜「ねぇ!アイツアンタのこと親父って言ってたわよ!?本当に何も知らないの!?」

零「あぁ!?何も知らねぇよ!」

 

俺はしばし考えて月での出来事を思い出した

 

零「・・・・そう言や前に月面戦争止めてしばらく月に行った時、公衆トイレでサグメが言ってたんだ。鬼人正邪って・・・」

咲夜「サグメって言うのが誰かは知らないけどアンタはそいつと公衆トイレに居たわけね?」

零「え?」

 

次の瞬間頭にナイフが刺さる

 

零「なして?」

咲夜「もう知らない!」

 

何故か咲夜がそっぽを向いてしまったので俺は黙って進む事にする

 

しばらくしてお椀が上から振ってきた

俺達はお椀を怪しい目で視ているとお椀が動いた

 

???「うんしょ。うんしょ」

咲夜「なにこれ?小人?」

零「みたいだな」

 

お椀から出てきたのは出てきたのは小槌と針を持った小さな少女だった

俺は少女を捕まえて手に乗せる

 

???「おろして!」

 

少女が暴れるので下ろすと俺達に針を向けてきた

 

零「えぇ!?」

咲夜「落ち着きなさい。先ずはあなたが何故こんなことをしているのか話して貰おうかしら」

 

咲夜がそう言うと少女が針を向けながら話し出した

 

???「私は少名針妙丸。小人族の末裔よ。私は身体相応の力しか無かったからずっと虐げられてた。貴方達強者には弱者の気持ちが分からない。だから下克上するの!」

咲夜「そんな事で・・・」

針妙丸「そんな事?・・・そう。やはり、強者と弱者は相容れない・・・。だが、私の手には夢幻の力が・・・正邪がくれたこの打出の小槌の力がある。あわてふためくがいい。私には逃げ惑う強者の姿が見える。さぁ、秘宝よ!身体小さき者に夢幻の力を与え給え!」

 

針妙丸が小槌を振ると針妙丸の身体が大きくなった

針妙丸が針で俺を刺そうとするが俺はそれを難なく木刀で防ぐ

 

零「嘗めんじゃねぇよ。おら強者でもなんでもねぇ!」

針妙丸「じゃあ何故邪魔をする!」

零「おら、今の幻想郷好きなんでね。強者が弱者を虐げる?大いに結構!・・・只なソイツ等は何にも分かっちゃ居ねぇんだ。己が何れだけちっぽけな存在なのかを!」

 

俺は距離を置くために針妙丸の腹を蹴る

 

針妙丸「ガッ!」

零「弱者が何だ。強者が何だってんだよ!強いて言うならそんな観点でしか物が見れない奴らが弱者だろうが!前を見ろ!目を見開け!今お前の前に居る半端者は、お前にはどう見える!」

針妙丸「うおぉぉぉぉぉ!小人の一族がどのような屈辱を味わって来たのか、貴方達に分からせるまで!私は諦めない!」

 

針妙丸が突っ込んでくる

あの目・・・全てを憎むような目、前にも見たことがある

あれは何処だったか・・・

 

テメェなんて大ッ嫌いだ!

 

零「ッ!あぁ・・・そうかよ。なら・・・」

 

俺は木刀を構える

針妙丸とすれ違った瞬間に針妙丸の首根っこを掴んで上に引き上げる

すると先程針妙丸が居た場所から剣が突き出ていた

俺は木刀をそこに突き刺すと何かが刺さった手応えがあり、引き上げてみると月で見たリザードマンだった

 

咲夜「一体どうなって・・・」

零「それはわかんねぇが、どうやら俺等は嵌められたみたいだ・・・」

 

いつの間にか周りにリザードマンや鬼が居る

 

針妙丸「いつの間に・・・一体なんで!?」

零「決まってんだろ!こんなこと出来る奴は・・・」

 

俺は集団の中に立つ一人の少女を見る

 

針妙丸「正邪!」

正邪「姫、大人しくその秘宝を渡してください」

 

針妙丸「・・・・・え?」

正邪「私は今、脅されています。秘宝を渡さなければ私の命は無い、と」

大蛇「そう言う事だ。さぁ、その秘宝、打出の小槌を渡して貰おうか!」

針妙丸「・・・・・分かった」

 

針妙丸が大蛇に打出の小槌を渡す

すると大蛇は針妙丸をその首で吹き飛ばした

 

針妙丸「正・・・、邪」

 

針妙丸が気を失うと正邪が笑いだす

 

正邪「ギャハハハハハ!お人好しにも程があるだろ!お前なんてもう用済み何だよ!」

大蛇「あぁ。用済みだ」

 

大蛇がそう言うと二人のリザードマンが正邪の背中を斬り付けた

 

正邪「カハッ!」

大蛇「貴様のような雑魚を殺す時間も惜しい。とっとと我の前から消え失せい!」

 

正邪が傷口を押さえながら立ち去っていく

 

咲夜「どうするの?このままじゃ私達も・・・」

零「どうするかって?逃げるに決まってんだろ!」

 

俺が針妙丸を担いで咲夜に投げる

 

大蛇「逃がすなぁ!奴らの首を討ち取れぇ!」

「「「ウオォォォォォォォォォォォォ!!!!」

 

俺は迫ってきたリザードマンが刀を奪い襲ってきたリザードマン三人を切り捨てる

 

零「殿なら引き受けてやるよ!」

咲夜「・・・・死ぬんじゃないわよ」

零「・・・・互いにな」

 

一人の鬼が俺に金棒を振るう

金棒が頭に直撃するがそのまま立って心臓を刺す

次は槍を持ったリザードマン達が投げて来る

俺は飛んできた槍を掴み投げ返す

リザードマン達が頭から血を流し死んだのを確認して天井(床)を見る

天井に張り付いたリザードマンが毒霧を吐いてくる

俺が逃げると迫ってきた鬼二匹が絶命する

俺は床(天井)に落ちてある槍を拾ってリザードマンに突き刺す

 

大蛇「何をしている敵はたった一人だぞ!八雲紫が冬眠から目覚める前に討ち取れ!」

 

大蛇はそう叫んでいるが周りの鬼やリザードマンは既に戦意喪失した様子で及び腰になっている

 

零「・・・・・紫が目覚める前?なに言ってんだ」

 

大蛇は大蛇を指差す

 

零「紫なら、お前の後ろに居るじゃねぇか」

大蛇「な・・・」

 

大蛇が振り返ろうとした瞬間大蛇の首が落ちた

 

紫「私が冬眠する時期を狙って私の愛する幻想郷を破壊しようとする愚か者よ。死になさい」

 

俺はそれを見ると糸が切れたように意識を手放した

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