目が覚めるとそこは洋風な部屋だった
頭に包帯がされていて上半身裸の状態で包帯が巻かれていた
まだ重いカラダを持ち上げ当たりを見る
何処かで見覚えのある部屋だが思い出せない
俺が頭を悩ませていると部屋の扉が開いた
ルナサ「・・・・起きた?」
部屋に入ってきたルナサがベッドのとなりにある机に水を入れた桶を置いてタオルを濡らす
零「・・・・ルナサが居るってことはここはルナサん家て事か・・・」
ルナサ「そう・・・。紅魔館のメイドに貴方を助けてって頼まれた」
零「咲夜に?・・・そりゃあまた・・・」
俺は倒れる前の事を徐々に思い出しハッとする
零「異変は!?」
ルナサ「解決した・・・」
その言葉に安堵しながらまた寝転がる
ルナサ「・・・貴方は無茶をしすぎ」
零「・・・蛮奇や小傘にも同じ事を言われた」
ルナサ「・・・心配させたがり?」
零「んな訳ねぇだろ!」
リリカ「大変だよお姉ちゃん!」
俺とルナサが話していると突然扉が開き新聞を持ったリリカが入ってきた
リリカ「あ、良かった!目が覚めたんだね!」
零「あ、あぁ・・・。それよりどうしたんだよ?」
俺が聞くとリリカが新聞を渡してきた
それを俺とルナサが一緒に見る
零「八雲紫が鬼人正邪を指名手配・・・」
リリカ「そっちじゃなくてこっち!」
リリカが指を指す方に視線を向ける
ルナサ「三大幻想郷楽団の決着・・・」
零「プリズムリバー楽団と鳥獣伎楽と最近幻想郷の仲間になった九十九姉妹withHが真の一番を決める大会?」
リリカ「今メルランお姉ちゃんが新聞屋に問い詰めてるけど・・・」
俺達はリリカを見てもう一度新聞を見る
八橋「わっほーい!それについて話があるの!」
零「お、お前は!・・・・・・誰だっけ?」
俺が質問すると八橋がズッコケた
八橋「九十九八橋よ!この前会ったでしょ!てか、地の文で八橋って言ってるじゃない!」
零「地の文?なに言ってんだ?」
八橋「あんた今まで散々地の文弄ってたのに今更何抜かしてんのよ!」
零「もうそれで良いからとっとと本題入ってくれよ」
八橋は不服そうな顔をしながらルナサとリリカを見る
八橋「雷鼓姐さんのおかげで身体を手に入れた今、やることは一つ!貴女達プリズムリバー楽団と鳥獣伎楽を倒して天下を取る事よ!」
ルナサとリリカが顔を見合わせる
八橋「対決は宴会の日!首洗って待ってなさいよ!」
八橋は部屋から飛び出して走り去った
リリカ「私達を倒しても天下は取れないんだけどなぁ・・・」
ルナサ「・・・・・・うん」
そしてとうとう宴会当日・・・
俺は万事屋のメンバーで宴会の席に来ていた
霊夢「あんたやっと来たわね。素敵な賽銭箱はあそこよ」
零「ハイハイ・・・」
俺は100円硬貨を賽銭箱に入れて手を叩く
零「・・・・あ、そうそう。お前、針妙丸を預かってんだろ?」
新聞に書いてあった事を思い出して霊夢に聞く
霊夢「あ~?まぁね。話を聞く限り鬼人正邪って奴に騙されてただけみたいだしね」
小傘「ねぇ零ちゃん。早く行こ!」
零「お、おぉ・・・」
小傘に引っ張られて俺は神社の境内に向かった
文「さぁ、始まりました!天下一楽団会!司会は何時もの清く正しい射命丸文が努めさせて頂きます!先ずはこのお二人!」
文に呼ばれて出てきたのはミスチーと響子だった
零「鳥獣伎楽ってあの二人だったのか・・・」
蛮奇「命蓮寺で会ってピンと来たみたいよ」
俺と蛮奇はパンクロックを歌う二人を見ながら話す
蛮奇「・・・・・・てか、鬼人正邪?そいつアンタの娘みたいじゃない」
零「え・・・」
蛮奇「てことは守矢の神様以外に嫁が居るってことよね?」
零「・・・え・・・」
蛮奇「ついでに言うなら小鈴ちゃんと結婚してるわよね?」
零「・・・・・・・・あ」
蛮奇「吐きなさい。洗いざらい」
俺は嫌な冷や汗をかきながら視線を反らす
零「い、いや~・・・俺も覚えてなくて・・・」
てゐ「教えてやろうかウサ」
そこにてゐが近付いてきた