零「何でこうなったんだ・・・」
俺達は秘封倶楽部の部室にお邪魔して風切家緊急家族会議を行っていた
小傘「紫さんの依頼は?」
零「一様話したんだけど
夢美『それはしばらく時間がかかるからしばらくは蓮子君達と行動しといて』
ってさ」
レティ「なかなか真似が似てるのね~」
レティが俺を膝に乗せて抱き締める
小傘「じゃあ三人で観光しよ!」
小傘が俺を引っ張って俺を連れていこうとした時に扉が開いた
蓮子「ちょっと頼みたいことがあるんだけど!」
しばらくの静寂の後俺はハッとして蓮子を見る
蓮子「アンタら万事屋でしょ!じゃあ依頼するから相談に乗って!」
俺達は机を跨いで蓮子の前に座る
零「それで、依頼は?」
蓮子「私のデートの手伝いをして欲しいの!」
小傘「デート!?」
レティ「あら~、青春ね~」
二人が顔を赤くしながら俺を抱き締める
零「まぁ、分かったよ。相手はどうせあの零だろ?」
蓮子「う、うん/////」
俺が頷いていると上で二人がこそこそ話し出す
小傘「零ちゃんって実は恋愛に敏感なのかな?」
レティ「自分に向けられる感情に鈍感なのよ、きっと・・・」
俺は少し溜め息を付いて二人を見る
零「何人の頭の上で話してるんだよ?こう言うのは女子の方が詳しいんだからな。ちょっと行ってきてやれ」
小傘「じゃああちきが行くね」
そう言うと二人が出ていった
俺はレティを見つめる
レティ「な、何かしら~///」
零「いや、何か冬以外のレティは新鮮だな~って」
レティ「そ、そう?///」
俺は机に置いていたペットボトルのお茶を飲む
そのままゆっくりと時間を過ごしているとまた扉が開いた
そこに居たのはマエリベリーハーン、通称メリーだった
レティ「あら、メリーじゃない。どうしたの?」
メリー「えっと・・・ここにお茶とか・・・」
メリーが何かを言い掛けてワナワナ震える
メリー「ま、まさか・・・飲んだの・・・?」
零「お、おう。なかなか上手かったぞ?」
メリー「そ、そんな・・・」
メリーが床にへたれこむ
レティ「えっと・・・どうしたの?」
メリー「そのお茶、実は零君に飲ませようと思って教授に作って貰った惚れ薬なの・・・」
俺とレティがお互いの顔を見つめ合う
零「・・・特に何の反応も無いぞ?」
メリー「え!?」
メリーが近付いてきて御茶を見る
メリー「これ、惚れ薬入りのお茶じゃないわね・・・」
レティ「え?じゃあ本物は・・・」
俺達は頭を傾げる
零「・・・・・ん?」
俺は机の下を見る
レティとメリーも釣られて机を覗く
???「前回からずっとスタンバってました・・・」
そこに居たのは科学服を来た眼鏡の女性だった
俺達はそのままそっと立ち上がり部屋を出る
???「え!?ちょっとお!」
零「いやいや、何あれ?!なんで知らねぇ奴が机の下でお茶持ちながら座ってんだ!?」
メリー「それよりあの人の持ってたお茶!惚れ薬入りのだったわよ!」
レティ「と、とにかく夢美さんの所に行きましょ!」
俺達は急いで夢美の研究室に向かうのだった