メリー「大変です教授!」
メリーが研究室の扉を開く
ちゆり「め、メリー!?どうしたんだいきなり・・・」
メリー「あ、助教授!部室に不審者が!」
ちゆり「不審者?どんな見た目だった?」
零「えっと・・・科学服を着てて・・・」
レティ「眼鏡をしてたわ」
俺達が見た目を口にだすとちゆりが頭を手で抑える
ちゆり「アイツか・・・」
一方その頃小傘の方は・・・
蓮子「ほほほ、本日はお、お日柄も良く!」
現代零「お日柄・・・・そんな良ろしく無くね?」
現代零が空を見る
明らかに曇っていてパラパラと雨も降っている
小傘「もしかして蓮子ちゃん・・・デート始めて?」
会話を遠巻きに見ていた小傘が肩を落とす
夢美「蓮子君はあぁ見えて初なんだよ。そもそも今回のデート、そう思っているのは彼女だけよ。零君は只蓮子君の買い物の荷物持ち位にしか思ってないのよ」
小傘「ふ~ん・・・・っ!?」
小傘が振り向くとそこには夢美が居た
小傘「な、なんでいるの!?」
夢美「ん?教え子達の色恋を見守るのも教師の役目だと思ってね」
夢美が二人を見ながら感慨深い顔をする
夢美「でも、零君に先にアプローチするのはメリー君の方だと思ったけど・・・、まさか蓮子君とはね」
夢美が話していると夢美のポケットから着信音が鳴り響く
夢美「もしもし?・・・・え?理香子?う~ん、分かったわ。とりあえずこっちに連れてきて。場所は・・・」
小傘が夢美から振り返って現代零と蓮子を見る
すると二人は既に歩き始めていた
小傘「あ!早く追わないと!」
小傘は電話をしている夢美を尻目に二人を追いかける
夢美「さてと、二人は~っと・・・居ない・・・」
場所は変わって大学では・・・
ちゆり「とりあえず追いかけて来てるなら教授の所まで逃げるぞ!」
零「逃げるったって何か後ろから空飛んで追いかけてんだけど!?あれジェットパックじゃね?」
俺は走りながら理香子なる人物を見る
理香子「逃がさないわよ!」
レティ「撃ってきた!?」
俺達が更に急いで走ると先ほど走って居た場所が爆発して焦げ跡が残っている
また理香子を見ると肩に羽が生えた目玉が浮いている
ちゆり「あれはイビルアイΣ!?」
零「イビルアイΣッ?」
メリー「何ですかそれッ?」
ちゆり「とある戦車技師が作った対ロリコン用飛行型戦車だ!」
レティメリー零「「飛行型戦車(対ロリコン用)ッ!?」
俺達は驚きながらちゆりを見る
ちゆり「ちなみにイビルアイΣを止めるには幼女を見せるしかないッ!」
零「結局対ロリコン用兵器が一番ロリコンじゃねぇかッ!」
俺は振り返る
イビルアイΣからレーザービームが飛んでくる
俺はレーザービームを木刀で弾いて近くにあった箒を投げる
箒がイビルアイΣに突き刺さりイビルアイΣが爆発する
零「ヤベェ・・・」
ちゆり「何やってんだァァァァァァッ!」
俺達は降り注ぐイビルアイΣの破片の下を走り抜けた
一方その頃蓮台野・・・
現代零「あの~蓮子さん?」
蓮子「ななな何!?」
現代零が辺りに建っている墓を見る
現代零「いや、あの・・・何で墓地?」
蓮子「いや~その~・・・思い出の場所だし?」
現代零「思い出って・・・あの時俺目を瞑ってメリーの手を握ってただけなんだけど・・・」
現代零が目を瞑って蓮子の袖を掴む
夢美「あ、良い雰囲気かも」
小傘「あれが良い雰囲気に見えるなら目を取り替える事をオススメするよ」
小傘が溜め息を付きながら二人の観察を続ける
夢美「・・・・・そろそろかな」
小傘「?」
そう呟いた夢美を小傘が振り向いた瞬間近くで大きな爆発が起こった
小傘蓮子現代零「「「ッ!?」」」
三人が爆発した方を振り向くとそこには理香子から逃げてきた俺達だった
零「って、墓場じゃねぇか!」
俺はまた振り返る
零「もう我慢の限界だ!止めてもやるからな!」
俺が木刀を抜くと後ろから赤い十字架が飛んできた
その十字架を理香子が弾く
理香子「久しぶりなのに随分なご挨拶ね」
俺が後ろを見ると魔方陣を展開した夢美が近付いてくる
夢美「私の知り合いを襲っておいて随分な言い草ね」
俺は何故夢美は魔法を使えるのかと疑問に思いながら夢美を見る
ちゆり「この世界はな、重力、重力・電磁気力・原子間力の全ての力が統一原理によって説明されているんだ。
でも教授は統一理論に異を唱え、これに当てはまらない力『魔力』が存在するという‘非統一魔法世界論’を学会で発表した。でも学会の連中は認めなかった」
幻想郷では魔法が普通に存在していたので忘れていた
現代には魔法も妖怪も存在出来ない
証明出来ない物は信じない
零「世知辛いなぁ・・・」
俺は戦う二人を見ながら呟いた
そうこうしている間に戦いが更に激しくなる
零「レティ!皆を安全な場所に!」
メリー「え!?」
メリーが驚いているすきにレティがメリーとちゆりを担ぐ
それを見た小傘も現代零と蓮子の手を引っ張って逃げ始める
蓮子「待って!あの子は!?」
小傘「零ちゃんなら大丈夫!きっとあの二人を連れて帰ってくる!」
蓮子の質問に小傘は走りながら答える
そして後ろを走っていたレティもメリーに蓮子と同じ質問をされていた
レティ「幾らやられても立ち上がるのがあの人。朴念仁で子供っぽくて・・・でも」
小傘レティ「「零(零)ちゃんは強いッ!」」
俺はスペルカードとメダルを取り出す
零「憑依『スキマ妖怪の式』!」
藍のちからを憑依させて九尾の尻尾に狐耳、角が生えてくる
体を回転させて二人に段幕を飛ばす
二人が段幕を防いで俺に攻撃してくる
夢美「ちょっと!邪魔しないでよ!」
理香子「そうよ!」
零「シャラップ!そしてダイ!こちとらる~ことの部品受け取りに来ただけなんだよ!何が悲しくてテメェらの喧嘩の巻き添えを食わなきゃ何ねんだ!」
完全に八つ当たりな訳だが俺は勢いに任せて二人をの頭殴る
二人が気を失って落ちるのを止めて地面に寝かす
零「流石に一人じゃ運べねぇな・・・」
俺は辺りを見る
使えそうな物は何もない
つか、あっても墓のなんで使えない
俺は溜め息をついて二人が目覚めるのを待つのだった
あれから数日、何だかんだあったが夢美と理香子のおかげでる~ことの部品も全部受け取って帰る所だ
しかしそこで問題が生じた
零「どうやって帰ればいいの?」
そう。帰り方である
零「ヤベェよ。帰り方なんて考えてねぇぞ?」
レティ「私もクーラーが効いた部屋が恋しくなって来たわ~」
小傘「わちきも本体作業場に本体置いてきたままだし・・・」
零「え?それ色々ヤバくね?」
色々考えていると頭に何かがぶつかった
見るとそれは虹色の球だ
小傘「零ちゃんなにそれ?」
零「さぁ・・・」
現代零「それはオカルトボールだ」
俺達が球を見ていると現代零が近付いてきた
レティ「オカルトボール?」
現代零「オカルトボールは都市伝説異変の重要なアイテムだ。ソイツがあれば幻想郷にも帰れるだろ。あぁ、安心してくれ。皆には俺から適当に理由付けとくさ」
零「お前・・・まさか!?」
現代零「おっと、ソイツぁトップシークレットだ」
現代零がオカルトボールを掲げる
すると後ろの空間が歪み俺達は吸い込まれた
零達が歪みに吸い込まれてしばらくしてから現代零が歪みにオカルトボールを投げ捨てる
またしばらくの静寂の後現代零の目が赤くなる
現代零「越えてみろ。この俺を・・・・ッ!」
蓮子「零~」
現代零「お~う」