東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

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赤か青かを選んでも皿は割れる

何だかんだで神霊廟への道が続く洞窟に着いた

 

芳香「たーちーさーれー」

 

すると芳香が洞窟を塞ぐ

俺は芳香を担いでそのまま進んだ

 

 

 

芳香「はーなーせー」

 

芳香が暴れるが構わず無視して歩く

 

針妙丸「ねぇ、本当に良いの?」

零「青娥が出てこない時点で大丈夫だよ。それに・・・」

 

俺は初めて青娥に会った時を思い出す

 

零「何かアイツは紫みたいに匂うからな・・・」

 

そうこう話していると神霊廟の前に着いた

 

零「たーのーもーッ!」

布都「何じゃ!?妖怪寺の敵襲か!?」

 

俺が叫ぶと廟から松明を持った布都が出てきた

布都が辺りを見渡し俺と目が合う

 

布都「何じゃ、零ではないか。して、何用じゃ?」

零「いやさ、お前オカルトボールを持ってるだろ?」

布都「うむ、確かに持って居るが・・・何故それを聞く?」

零「今集めてんだよ、それ」

 

布都が考える素振りを見せた後に笑みを見せた

 

布都「良かろう!なら、我の修行に付き合ってくれ!そしたらこの玉、お主にやろう!・・・・ところで・・・」

 

布都が俺の腕を見る

先ほどから持っている芳香殿と頭の上の小人は

 

針妙丸「やっと気付いてくれた!」

芳香「おー?」

 

 

 

それぞれが準備を終わらせて向かい合う

 

屠自子「何で私が巻き込まれてんだよ・・・」

布都「そうしょげるでない。ただ屠自子に立会人をしてもらいたいのじゃ。・・・・・本当は太子様にお願いしたかったのじゃが・・・

屠自子「聞こえてるぞ」

 

布都が俺に振り返る

その瞬間俺はハッとして辺りを見る

周りに皿が飛んでいる

 

布都「一枚・・・二枚・・・三枚・・・」

零「え?ふ、布都?」

布都「四枚・・・五枚・・・六枚・・・」

芳香「お前うまそーだなー」

針妙丸「キャァァァァァ!」

屠自子「止めろ!」

布都「七枚・・・八枚・・・九枚・・・」

神子「何の騒ぎですか?」

 

布都が周りの皿を集め終わると何処からともなく井戸が現れて吸い込まれる

 

布都「*死んでも一枚足りない!*ッ!」

 

布都が皿でスタンドとともに俺にアッパーをかましてくる

 

布都「やったぞ!成功じゃ!」

零「ば、番町皿屋敷・・・」

布都「む?そう言う名の怪なのか?我にはこの幽霊がお菊であることしかわからん」

零「・・・・・・」

 

番町皿屋敷の内容を知ってるからあれだが何ともなぁ・・・

 

布都「約束じゃ。この玉は譲ろう」

 

俺は布都のボールを貰いポケットに入れる

これで集まったのは五つ

次は・・・・・

 

神子「さ、皿が・・・・」

屠自子「あれ、一枚幾らですか?」

神子「大体八十銭ほど・・・」

 

大体日本円で8000円・・・

九枚全部割れたから・・・

 

零「72000円・・・うヘェ・・・」

神子「こうなったら・・・零!私と勝負しなさい!」

零「はぁ!?」

神子「私が勝ったらお皿を、弁償して貰おう!」

零「じゃ、じゃあ俺が勝ったらオカルトボールを貰うからな!」

 

俺はそれだけ言って神子に斬りかかる

神子がマントを広げると赤と青のマントになった

 

神子「さぁ、どちらを選ぶ?・・・・いや、*特別に両方選ばせてやろう!*!」

 

そう言うと赤マントと青マントが迫ってくる俺はそれを避けて神子に接近する

 

零「悪いが俺も急いでるんだ。*こちらきさらぎ駅前*!」

 

俺は線路の遮断機を持ち出して神子を突く

そのまま神子が吹っ飛んでいく

 

青娥「はーい、皆さんお元気?」

 

すると飛ぶ神子の先に青娥が現れた

そのまま二人はぶつかり気絶してしまった

 

零「・・・・・やべっ!」

 

俺は急いで二人に駆け寄る

 

すると神子からオカルトボールが飛び出して俺の懐に入った

 

零「二人は大丈夫か?」

屠自子「あぁ、ショックで気を失ってるだけだ。零のせいじゃない」

零「無事なら良かった・・・」

 

俺が安心すると針妙丸が頭に乗る

 

針妙丸「早く行こ!じゃないとゾンビに食べられちゃう!」

零「分かった分かった!じゃあな!神子に宜しく!」

 

こうして俺は神子に急かされるように神霊廟を去った


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