神社に着いて俺は外に繋がる穴を見る
マミゾウ「何じゃ?もう戻ったのか?」
後ろにいつの間にか立っていたマミゾウが酒を呑みながら近付いてくる
零「暇だったからな。向こうで華仙と待つつもりだ」
マミゾウ「・・・・・一つ忠告じゃ。奴には気を許さない方が良いぞい」
零「ソイツァどう言う・・・」
俺が振り返るとすでにマミゾウが居なくなっていた
俺はいぶかしみながらも外に向かった
ネオン輝く夜の街
そんな街の中に佇む一つのビルの屋上に華仙は居た
華仙(必ず何処かに
零「何かお探しかね?可憐なお嬢さん」
俺は華仙の後ろから近付いて華仙の肩に手を置く
華仙「兄さん・・・」
零「何か悩みがあるなら俺に言えよ?俺はお前の兄貴なんだから」
華仙「・・・・・いえ、これは私の問題です。私が起こした私の不祥事」
華仙は何処か別の何かを見ながらそう言った
何の事かは正直分からなかったが華仙が何かを思い詰めて居るのは分かる
零「気霽れては風新柳の髪を梳る」
華仙「ッ!?」
零「氷消えては波旧苔の鬚を洗ふ」
華仙「兄さん・・・どうして・・・」
華仙が今まで見たことないほど目を丸くして驚く
零「都良香らぜうもんを過て一句を吟じて曰く、「気霽風梳新柳髪」と。
その時鬼神一句をつぎていはく、「氷消波洗旧苔鬚」と。・・・簡単に言えば羅生門で都良香っつう官人が歌を読んでいると茨木童子っつう鬼が歌を詠み返したって話だな」
華仙「それを・・・どうして私に?」
零「知らん。何かしたくなった」
俺はビルの下を見る
酔ったおっさんどもが肩を組みながら千鳥足で歩いている
しばらくして華仙が俺の手を握ってくる
華仙「しばらく・・・このままにしてください」
零「・・・・・・」
霊夢「何イチャイチャしてんのよ?」
華仙「れ、霊夢!?」
ジト目で降りて来た霊夢に気付いた華仙が手を引っ込める
華仙「霊夢こそ!アイツはもうすぐ幻想郷に戻るわ!早く帰りなさい!」
霊夢「緊急事態よ。今すぐソイツに会わせなさい」
零「緊急事態?」
華仙「駄目よ。貴女は正式な手順で一時的に出ているの。そんな状態で戦えば目立たない訳がない」
霊夢「だから!緊急事態なの!ソイツが幻想郷に戻ってくるのは危ないの!」
何時もダラダラしている霊夢がここまで言うとは退っ引きならない理由があるのだろうか?
零「とにかく霊夢。まずは全部話せ」
霊夢「・・・オカルトボールにはイレギュラーが混ざってた」
華仙「あれは外の世界のパワーストーンでしょ?」
霊夢「でも月の都のボールだけ外の世界の石じゃないわ!もしかしたらソイツも利用されていたかも知れない。おそらく気付いていないかも知れないけど・・・」
華仙「月の都・・・」
華仙が慎重な顔をして考え出す
零「話は読めねぇけどとにかくあいつからオカルトボールを奪えば良いんだな?」
霊夢「えぇ」
零「よしわかった!行くぞ霊夢!」
霊夢「アンタも!?」
俺が飛んで霊夢が着いてくる
それを見ていた華仙はそのまま黙って幻想郷に戻って行った
霊夢「見つけたわよ」
しばらくして菫子を見つけた霊夢が菫子に近付く
菫子「まさかこっちにまで追ってくるなんて!ねぇもう許してよう」
零「おいおい、誤解すんな。俺らはお前のオカルトボールが欲しいだけだ」
菫子「そんなこと言ってまだ帰してくれないのー?」
何か話が食い違っている
零「いや、だからオカルトボールが欲しいんだって!」
菫子「判りました判りました。もう良いです。私、
霊夢「ちょっと、全然聞いて無いわよ?それに大仕事?」
菫子がオカルトボールを周りに浮かす
菫子「結果どうなるか判らないし、幻想郷の誰か他の人にやらせるつもりだったけどもうオカルトボールの力を解放するしかない!解放して自らが幻想郷の結界を破壊する鍵になる!」
俺達は驚いて目を見開く
霊夢「いや、ちょっ待って!それは罠よ!」
菫子「追い詰められた女子高生の死に様はさぞかし記憶に残るでしょう!ああ、何て美しい死。何て価値のある死・・・」
霊夢「そんなの美しくない!自爆に価値は無い!」
霊夢が叫び俺は菫子に近付く
零「お前、魔理沙にこう言ったらしいな。外の世界で唯一無二の最強無敵の種族、それが女子高生だって」
菫子「・・・・・」
零「待ってろ!今ぶん殴ってテメェの腐った考えを治してやる!」
菫子に木刀を向ける
霊夢「私は楽園の巫女、博麗霊夢である!」
零「万事屋、風切零!」
霊夢「どうあっても結界を守る!」
零「俺の周りも纏めてな!」
菫子「人間界、最後の夜を」
霊夢「幻想郷、最初の夜を」
零「森羅万象、普遍の夜を」
菫子霊夢零「「「遺伝子の奥底に(悪夢を見飽きる)(そのトラウマに)まで刻み込めッ!」」」
俺と霊夢は菫子に向かって飛び始める
菫子「念力『テレキネシス不法投棄』!」
下に落ちていたゴミが飛んでくる
俺達はそれを避けながらさらに進む
菫子「まだまだ!*現し世のオカルティシャン*!」
オカルトボールが迫ってきて俺達は動きを止めてオカルトボールを弾く
霊夢「あぁ、もう!鬱陶しいわね!」
零「なぁ、霊夢」
霊夢「何!?」
零「俺に良い考えがあるんだがどうする?」
霊夢が俺をじっと見る
霊夢「あぁ、もう!乗ってやるわよ!」
零「よしきた!」
俺は霊夢の首もとを掴んで菫子に投げる
零「だらっせぇぇぇぇい!」
霊夢「うわっと!もうちょい加減しなさいよ!でも・・・」
霊夢は体制を整えて菫子に向かって飛んでいく
霊夢「*あんな隙間に巫女がいるなんて!*」
霊夢の怪ラストワードが菫子を襲う
そのまま菫子が落ちていく
しかし・・・
菫子「敗けるもんか!*神秘のオカルティックセブン*!」
あらゆるオカルト現象が菫子の周りで起き始める
霊夢「最後まで世話が焼けるわねッ!」
俺は霊夢を後ろに退かす
霊夢「ちょっと!」
零「あのバカ!」
俺はオカルト現象をくらいながら菫子に近付く
零「*異界へ繋がる鬼の腹*!」
俺は段幕で鬼を作り大きな口を開けて菫子を丸のみにする
鬼が消えるとそこには気絶した菫子が居た
零「ったく、焦らせやがって・・・」
俺は菫子をビルの屋上に寝かして霊夢と一緒に幻想郷へと帰るのだった