目を開けるとそこには宇宙が広がっていた
零「ん、ん、んじゃここは!?」
前には月、後ろには地球が見える
鈴仙「ここは第四槐安通路だと思います。・・・・久しぶりだから少し忘れちゃてますけど・・・」
鈴仙の無事を確認して会話に集中する
零「へ~・・・ん?じゃあ月から帰るときレイセンの羽衣じゃなくてこっち使ったらよかったんじゃ・・・」
ドレミー「それ以上はいけません」
頭上からドレミーの声が聴こえて俺は少し驚いた
零「お、ドレミー。もう大丈夫なのか?」
ドレミー「はい。あの後サグメ様に治して貰いました。それより、こちらも仕事です。貴方方をここより先に通す訳にはいきません」
鈴仙「なんで貴女がそうまででするのよ?」
ドレミー「この件には私も少し関わっていましてね。この程度の仕事は義理で引き受けた形です」
零「通路に敵を配置するたぁ、誰か、俺達を誘い込んでるな・・・
俺は木刀に手をかけドレミーから離れる
ドレミー「地上と月の都の連絡通路は精神世界である。ここは
ドレミーが段幕を放とうとした瞬間俺はドレミーの手を握る
零「止めてくれハニー。俺はハニーと戦いたくない。戦うとしても回転ベットの上で戦いたい」
ドレミー「はぁ!?//////////」
鈴仙「少し黙っててください!」
鈴仙が零に愛断香の成分が入った注射針を首に刺す
零「ハッ!俺は何を!?」
ドレミー「//////////////」
零「?ドレミー?」
ドレミー「と、とにかく!生身の貴方方を通す訳にもいきません!//////」
それは困った
何か事情は知らんが月が危ないのは確からしい
俺にも信仰やら何やらもある
関わりが無い訳じゃ無いのだ
俺は鈴仙とドレミーを交互に見る
ドレミー「ま、まぁ、貴方が私の要求を飲んでくれるのなら、やぶさかでもありません」
鈴仙「要・・・・・求?」
ドレミー「・・・・して下さい」
零「?」
ドレミー「抱き締めて愛を囁いてください!」
鈴仙「えぇ!?」
零「そんなんで良いのか?」
俺はドレミーに向かって歩く
そのままドレミーを抱き締める
ついでにドレミーを押し倒して顎を持上げ手をドレミーの横辺りの床に付き顔を近付ける
零「ドレミー、俺と一生を歩んでくれ」
ちょっとかっこよさげな声色にして更に顔を近付ける
つか何か前も同じようなことをやった記憶があるのだが・・・まぁ、思い出せないってことはどうでも良いってことだろう
ナズーリン「へクチッ!」
星「おや、風邪ですか、ナズーリン?」
ナズーリン「そうだね。昨日土砂降りの中宝塔を探し回ったから冷えたらしい」
星「す、すいません・・・」
ドレミー「ひゃ、ひゃい!//////」
ドレミーが顔から煙を吹かすとそのまま倒れてしまった
零「お、おい!?」
鈴仙「・・・・・・大丈夫。只の知恵熱です」
鈴仙がドレミーを見てそれだけいうとそそくさと飛んでいってしまった
こんな時、俺が何かいうと確実に火に油を注ぐことに成りかね無いので黙っておこう