通路を出て辺りを見渡す
鈴仙「誰も居ませんね・・・」
零「あぁ、静かだ。静かすぎる。まるで人が寝静まった田舎みたいだ」
建物の中に入ってみても人の気配がない
俺はカゴメカゴメを歌いながら歩く
零「カ~ゴメカゴメ♪籠の中の鳥は、何時何時であ~う♪夜明けの晩に、鶴と亀がす~べった♪後ろの兎はだ~れ♪」
後ろを歩いている鈴仙が辺りを見ながら歩いている
俺が振り向くと鈴仙がビクッと肩を震わせてこっちを見る
零「え、何でそんなに驚いてんの?」
鈴仙「う、うし、うしうしうしうし・・・・」
零「後ろ?」
俺が後ろを振り向くとそこにはサグメ、豊姫、依姫が居た
俺は一旦前を見てもう一度振り向く
やはり三人居た
依姫「で、何をしているのか聞いても良いですか?」
零「・・・・・・散歩?」
依姫「・・・・・・・」
依姫が刀を抜きかける
零「待った待った!言う!言うってば!」
依姫が刀を戻して俺は安堵の溜め息をもらす
零「・・・・幻想郷にイーグルラビィが現れて鈴瑚に理由を聞いたんだよ。んだらびっくり月が危ないらしいじゃ無いの。で、何で人っ子一人居ないんで?」
三人が顔を合わせて豊姫が前に出てくる
豊姫「都の住民は夢の世界に作った仮の都に居るわ」
鈴仙「夢の世界・・・」
零「なるほど、勘違いして過ごしてるわけだ。まるで狂夢だな」
豊姫が頷く
豊姫「まさか、あの獏がこちらに通すとは思ってなかったけど・・・」
零「ドレミーなら気を失って寝てるぞ?抱き締めて愛を囁いくなんてこっぱずかしいことしたのに残念だ」
豊姫依姫「「その話を詳しく!」」
豊姫と依姫が近付いてくるが二人が顔を見合せ最終的に顔を赤くして戻っていく
そんな豊姫の肩をサグメがたたく
サグメ『二人は八意様によってここに導かれた。可能性があるかもしれない』
豊姫と依姫がハッとしてこちらを向く
依姫「お姉さま」
豊姫「えぇ、もしかしたらそうかも知れないわね」
豊姫がまた一歩近付いてくる
豊姫「今、月の都はある敵によって侵略されようとしているわ」
零鈴仙「「侵略!?」」
依姫「それも我々が手を出せない生命の力で・・・」
豊姫「慌てて月の都を凍結停止させて全員を待避したけど・・・」
零「そろそろ限界、か?」
豊姫が頭を縦に降る
依姫「だから早い内に幻想郷に遷都しようと考えました」
鈴仙「うひょ!?遷都!?」
零「なるほど、だから玉兎が幻想郷に溢れてたのか・・・」
豊姫「もちろん兎達はその事を知らないわ。サグメ様と依姫のお陰で地上に月の都の別荘を作ろう程度にしか思ってないはずよ」
俺は鈴瑚の顔を思い出す
やっぱ鈴瑚は切れ者何だな~、と感心しながらサグメを見る
零「とりあえずお前ら、サグメの考えてることは分かった。要はあれだ。お前等に討てない敵俺等に討たせようって腹積もり何だな?」
サグメが俺の視線に気付き顔を反らす
鈴仙「零さん・・・・」
零「鈴仙、先に行っといてくれ。後で追い付く」
鈴仙「・・・・はい」
鈴仙が踵を返し歩いていく
零「さて、サグメ・・・」
サグメを呼ぶとゆっくり顔を上げる
零「正邪は無事だ」
サグメ『!?』
サグメがスケッチブックを見せてくる
俺はスケッチブックを奪い取り後ろにほおり投げる
依姫「何を!?」
豊姫「依姫」
依姫が刀を抜こうとして豊姫が依姫を止める
依姫「お姉さま!」
豊姫「・・・・・・」
依姫の言葉を他所に豊姫は零を見る
零「お前にこんなの要らねぇだろ?」
サグメ「・・・・・・・・・」
零「テメェの能力か何か知らねぇがな、んなの俺が何とでもしてやる!だから俺が側に居るときはその口で喋りやがれ!」
サグメの胸ぐらを掴んで顔を近付ける
零「言いたい事はそれだけだ。じゃあな」
俺は踵を返して鈴仙の後を追う」
サグメ「待って!」
聞きなれない声が聴こえて売り向くとサグメが顔を赤くしてこっちを見る
サグメ「私をこうした責任は、とって貰うから・・・」
零「ああ、取ってやるよ。責任だろうが何だろうが・・・。俺達は正邪の親何だからな・・・」
俺は少し笑いそのまま歩き出した