東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

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九尾と猫又

零「迷った・・・・」

 

現在進行形で迷ってしまった

 

鈴仙「私も何度かこの森に来た事はありますけどこの道は初めてですね・・・」

 

零「・・・・・・・・」

 

俺は辺りを見渡す

 

そこに一つ屋敷を見つけた

 

零「・・・・屋敷だ・・・」

 

鈴仙「え?あ、本当ですね・・・」

 

零「道聞いてみるか」

 

鈴仙「そうしましょう・・・」

 

俺達は屋敷に向けて歩き出した

 

気付いたのだがこの辺りにはやたらと猫が多い

 

ようやく屋敷に着いた

 

見た所人気はない

 

零「すいませーん!」

 

反応がない

 

只の屍のようだ

 

鈴仙「居ないんですかね?」

 

???「何ですか?」

 

零「え?」

 

声が聞こえたが誰も居ない

 

鈴仙「ま、まさか・・・幽霊!?」

 

幽霊?ゴースト?

 

俺は急いで床下に潜ろうとするが背中が突っかかって潜れない

 

???「・・・・何してるんですか?」

 

零「い、いやぁ・・・アンダーワールドへの入り口を探してね・・・ん?」

 

今の声は鈴仙ではなかった

 

それに声は前から聞こえて来たのだ

 

俺は前を見るとそこには尻尾が二つ生えた猫がいた

 

零「・・・・・お前は・・・?」

 

???「はい、藍しゃまの式神の橙です!」

 

藍、と言ったらつい昨日俺の精神に働き書けてきた奴だ

 

鈴仙「あの・・・・」

 

零「?」

 

鈴仙「そろそろ出ません?」

 

確かにずっと頭を入れてるのも何なので俺は頭を外した

 

それと一緒に橙が出てきた

 

橙「で、貴方達は誰ですか?」

 

零「俺は風切零」

 

鈴仙「私は鈴仙・優曇華院・因幡よ」

 

橙「じゃあ案内しますから着いてきて下さい!」

 

こうして俺達はここ、マヨヒガから出ることが出来た

 

 

 

三人称視点

零達が橙に案内されているなか一方藍は・・・

 

藍「紫様、零が異変解決に乗り出しました」

 

紫に零の行動を報告していた

 

紫「・・・・・・・そう」

 

しかし紫の返事はそれだけだった

 

藍「今回の異変、あの方が主犯なのは間違いありません。なのに何故紫様は彼女に止めるよう説得なされないのですか?」

 

それが藍には不思議だった

 

今回の異変、春雪異変は紫の友人が主犯だ

 

幻想郷の管理者として、友人として、説得を止めるように言うものだと藍は思っていた

 

紫「藍・・・彼女は頑固なの。一度言ったら聞かないわ。・・・・あの時もそうだったしね。それに私が言うより零が言った方が彼女も聞くと思うの」

 

藍「?何故ですか?」

 

紫「彼女も恋する乙女って事よ」

 

紫が微笑んだ

 

しかしすぐにその微笑みは消え真剣な顔付きになった

 

紫「彼女が解こうとしているあれはこの幻想郷を破壊しかねない代物よ。もしかしたら零でも太刀打出来ないかも知れない」

 

藍「!?ではいかがなさいますか?」

 

紫「・・・・・どうもしないわ」

 

藍「え?」

 

藍は聞き間違いかと思い紫を見る

 

紫「確かにこれは賭けよ。とても不確定。でもね、零の事を信じてるの。零なら必ず彼女もあれも止めてくれる。私達はそのサポートに尽力を尽くすの。分かった藍?」

 

藍「・・・・・・・・はい」

 

藍は頭を下げるとそのままスキマを出た

 

紫「・・・・・・・・・・・・・本当に貴方は良くも悪くもこの幻想郷に影響をくれるわね・・・」




過去編とかいるかな・・・
また今度アンケートしますかな?

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