東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

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少年の名前は

あれから一晩中走り回り竹林を抜けた

 

???「腹・・・減った・・・」

 

空腹で倒れた

 

また目の前が黒くなり意識が落ちた

 

 

 

回りが焼けて居る

 

何人もの悲鳴が上がる

 

足元には人の死体の山

 

だが額に角がある人ばかりだ

 

そうか・・・俺は・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こいつらの屍の上で生きてんだ

 

 

 

???「は!」

 

目が覚めるとそこは知らない天井だった

 

どうやら朝のようで鳥の囀ずりが聞こえる

 

???「おや?起きたか?」

 

声をかけられた方を見るとそこには青い髪に青い服頭には大学生が付けている帽子の様なものを被っている女性が居た

 

???「ここは・・・?」

 

???「私は上白沢慧音。ここは私の家だよ。君は人里の前で倒れて居たんだ」

 

???「人里?」

 

人里とはなんぞやと言う疑問に目の前の慧音が頭を抱えた

 

慧音「まさか外来人か?一つ聞くが君は幻想郷を知っているか?」

 

幻想郷・・・・その響きには覚えがある

 

でも思い出せない

 

次第に頭痛が来て俺は頭を抱えた

 

慧音「大丈夫か!?」

 

???「わ、悪い。わかんねぇな。俺今自分が何者かすら分かってねぇんだ」

 

慧音「そ、それはすまない事を言ってしまったな・・・」

 

空気が悪くなってしまった・・・

 

慧音「そ、そうだ!水でも持って来よう」

 

慧音は立ち上がって台所に行ってしまった

 

???「・・・・・・・・」

 

しばらくボーっとしていると玄関の開く音がした

 

???「おーい。慧音。いるかー?」

 

慧音を呼ぶ声がする

 

しかも聞き覚えがある

 

つい昨日聞いた

 

確か・・・

 

???「そうだ!もこたんだ!」

 

大声を出してしまい口を防ぐが遅かった

 

こちらに走る足音が聞こえて扉が襖が勢いよく開いた

 

妹紅「お前・・・何で・・・」

 

???「いや、その・・・」

 

俺は目を反らすしかなかった

 

妹紅がプルプル震えて降り目は殺気付いていた

 

???(ヤバイよ!どうしよ!そりゃね、勝手に入った俺が悪いよ?でもさ、だからって殺そうとしなくてもさ・・・)

 

ぶつくさ考えて辿り着いた答えは

 

???「すいませんでした!」

 

土下座で謝罪する事だった

 

妹紅がそれを見て溜め息を付いた

 

妹紅「・・・・もういいよ。お前も輝夜に追われてたみたいだし・・・」

 

???「感謝します、もこたん様」

 

妹紅「もこたん言うな。で、お前名前は?」

 

名前、か・・・

 

『お前名前は?』

 

誰だよお前・・・

 

『名前が無い?』

 

そう名前なんて無い

 

いや、無かった

 

『じゃあ私が付けてやるよ』

 

余計なお世話だ

 

『そうさね・・・』

 

ふと顔も分からぬ彼女が笑う

 

???「風切零・・・。それが俺の名前だ」

 

妹紅「!そ、そうか・・・。いい・・・名前だな・・・」

 

零「?」

 

気のせいだろうか

 

妹紅の顔が固まったような・・・

 

慧音「大変だ!空が!」

 

俺達が外に出ると空は紅色になっていた

 

零「紅い霧・・・?」

 

慧音「この霧・・・異質な物を感じるな・・・」

 

妹紅「あぁ、このままじゃ人里の人間は外に出れないぞ・・・」

 

俺は足を動かした

 

慧音「待て!何処に行く?」

 

慧音が俺の肩を掴んだ

 

零「一つ聞く」

 

二人の頭に?が浮かんでいた

 

零「あの霧さえ無くせば人里の皆は外あるけんだよな?」

 

慧音「あ、あぁ」

 

零「なら話は簡単だ」

 

妹紅「まさかお前!」

 

妹紅が声を荒らげた

 

零「あぁ。乗り込んでやろうじゃねぇか。この霧作った親玉の元によぉ!」




もうちょっと字増やした方がいいかも

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