東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

22 / 192
うどみょん?友情と勝負

冥界の中は霧があって辺りが見えない

 

零「何もないな・・・」

 

鈴仙「そうですね・・・。うわ!」

 

そんな声が聞こえたと思ったらいきなり頭に血が上り始めた

 

背中に衝撃が走る

 

零「うーん・・・大丈夫か?」

 

鈴仙「はい・・・ってえ!?」

 

鈴仙が顔を赤らめる

 

鈴仙「あ、あの・・・何でこんな体勢何ですか?」

 

零「体勢?」

 

俺が自分を見ると俺は鈴仙を押し倒している体勢となっていた

 

鈴仙「ハウゥ・・・」

 

俺はそのまま立ち上がって鈴仙に手を出す

 

零「あれは偶然だ。はい立つ!」

 

鈴仙は何故かしょぼんとして立ち上がった

 

ようやく霧が晴れたかと思うと見えたのは博麗神社の階段寄りも長い階段だった

 

あれから三十分

 

零「はぁはぁ、何て長げぇ階段だよ・・・俺冥界で死にそうになるとか始めてだよ」

 

鈴仙「私もですよ・・・」

 

鈴仙に飛んで貰うのが一番楽なのだが

 

重力が可笑しいらしく飛べないらしい

 

零「こりゃあ鈴仙所の姫様に何かご馳走して貰わねぇと割に合わねぇわ・・・」

 

鈴仙「その時は交渉を手伝います・・・」

 

しかし不思議だ

 

ここに有るのは階段とその端にずらっと並んだ灯籠の紫色の光だけだ

 

ようやく天辺かと思ったがそこには人がいた

 

そこに居たのは銀髪で頭に黒いリボンを付けていて腰に二つの長さの違う剣を携えていた

 

???「ここは冥界、亡霊の住まう所・・・」

 

零「いや、知ってるし・・・」

 

???鈴仙「「・・・・・・・・・」」

 

二人が俺を見る

 

鈴仙「ちょっと零さん!今あの娘格好付けてるんですから駄目ですよ!」

 

零「いや、だって分かってるし・・・それにあの娘って鈴仙が言ってた最近人里に来る娘じゃね?」

 

鈴仙「え?」

 

今度は俺と鈴仙が銀髪少女を見る

 

???「・・・・・命ある人妖よ、疾くお前達の顕界に引き返すがよい」

 

零「流したよ!あいつさっきの会話無かった事にしてるよ!」

 

鈴仙「しー!向こうにだって意地とか何かあるんですよ!」

 

零「てか何?あの娘が抱いてる白いの?」

 

俺は銀髪少女の抱いている白くて丸い何かを指差す

鈴仙「あれは只の人魂ですよ!」

 

零「人魂?んな訳ねぇだろ。あれはきっと空飛ぶビート板だろ」

 

鈴仙「そっちの方が無いでしょ!?」

 

零「分かった。じゃあ間を取って白い金〇、略して白〇にしよう」

 

鈴仙「何処をどう間取ったらそうなるですか!」

 

???「う~、私を無視するなー!」

 

いきなり少女が剣を抜き斬り掛かってきた

 

俺と鈴仙は左右に避けて飛んだ

 

???「それにこれは私の半身です!変な呼び方しないで下さい!」

 

零「あ、気にしてたのね」

 

少女が目を瞑る

 

???「それにこれは人魂ではありません」

 

少女の目がくわっと開いた

 

???「スタンドです!私は私自身をスタンドとしているんです!」

 

鈴仙「貴方も!?」

 

スタンドがそこまで流行っているのか少し不安になる鈴仙

 

???「・・・・・我が名は魂魄妖夢!我が主の為、貴方達をこれ以上奥には行かせない!」

 

妖夢が刀がこちらに向けてくる

 

俺も木刀を握ろうとするが鈴仙が俺を止めた

 

鈴仙「私がやります。零さんは早く言って下さい!」

 

鈴仙の赤い目は真剣だった

 

俺は溜め息を着いて木刀から手を話した

 

零「この異変が終わったらその堅っ苦しい喋り方は止めてくれ」

 

鈴仙「!気付いたんですね・・・」

 

零「まあな。・・・最後に一つ・・・」

 

俺は歩き始めた

 

零「死ぬなよ」

 

鈴仙の横を通るときに一言そう言った

 

鈴仙「お互い様ですよ」

 

それを聞いて俺は走り出した

 

妖夢「行かせないって言ってるでしょう!」

 

妖夢が俺に向かって走ってくる

 

しかしその時銃声が聞こえ妖夢の動きが止まった

 

鈴仙「貴女の相手は私よ!」

 

俺はそのまま走った

 

 

 

鈴仙視点

妖夢「貴女があの男の何なのかは知りませんが奴は人間で貴女は妖怪です。何故助けたりしたのですか?」

 

そんなの分かりきっている

 

とても簡単な答え

 

でもそれを出すまでは難しい答え

 

鈴仙「私は・・・零の事が大好きだからよ!」

 

妖夢「そうですか・・・なら仕方ありません・・・」

 

さっきと殺気が違う

 

どうやら彼女は本気で私を斬るようだ

 

妖夢「妖怪が鍛えしこの楼観剣、斬れぬ物などあまり無い!」

 

妖夢が私目掛けて走ってきた

 

妖夢「人符『現世斬』!』

 

斬撃とともに段幕も飛んでくる

 

私も段幕を放ってそれらを相殺する

 

妖夢「断迷剣『迷津慈航斬』!』

 

鈴仙「惑視『離円花冠(カローラヴィジョン)』!」

 

私も段幕を撃つが全て妖夢に弾かれた

 

妖夢「遅い!」

 

妖夢は至近距離まで走ってきて私の首元に刀を突き付けた

 

妖夢「今逃げるなら命だけは見逃しましょう」

 

そう言われて私は笑った

 

鈴仙「貴女・・・今私の目を見たわね?」

 

妖夢「幻術!?」

 

鈴仙「私の幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)は見た者を狂気に陥れる!」

 

そのまま私は妖夢に指を突き付ける

 

鈴仙「幻爆『近眼花火(マインドスターマイン)』!」

 

指から出た何発もの弾丸が妖夢の心臓を貫通した

 

しかしこの技は体でなく精神に攻撃するので死んでは居ないだろう

 

鈴仙「勝った・・・」

 

しかし私もかなり着かれてしまった

 

鈴仙「後は・・・頼んだわよ・・・」

 

私はそのまま深い眠りに着いた




弾幕ごっこの描写って難しいね

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。