東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

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東方紅魔郷
そーなのかー


あの後慧音と妹紅に反対されたが俺はそれを無視して人里を出ようとした

 

人里の八百屋のおっちゃんの話によると霧は最近現れた紅い館、紅魔館の方から来たらしい

 

零「て、言っても俺力何ざねぇからなぁ・・・」

 

これからどうしようか悩んみながら紅魔館に向かって歩いていると

 

???「ねぇねぇ」

 

零「?」

 

声をかけられた振り向くとそこには黒い服に赤いリボンで金髪の少女が居た

 

零「どうしたんだい?迷子か?人里はあっちだよ」

 

俺が人里を指差すと少女は首を振った

 

???「違うのだー」

 

零「え?違うの?」

 

???「私が言いたいのは・・・・お前は食べていい人類かどうかって事なのだー」

 

零「・・・・・・・・へ?」

 

 

 

三人称視点

零が行った後慧音と妹紅は人里の入り口を固めていた

 

こういう時周りの妖怪は活性化し人里を襲おうと目論む

 

妹紅「・・・・・・」

 

慧音「どうしたんだ妹紅?」

 

妹紅「!な、何でも無いんだ」

 

紅い霧をボーっとみていた妹紅に慧音が声をかけると妹紅は我に返った

 

慧音「・・・・零の事が気になるのか?」

 

妹紅「へ!?」

 

慧音「ずっと空を見ているぞ。彼の安否が気になるんだろ?」

 

慧音の言葉に妹紅が複雑な表情を浮かべる

 

妹紅「あ、うんそれもあるけど・・・・(あいつが何故ここに居るのかの方が気になるんだよな)」

 

慧音「?」

 

妹紅「悪い慧音。私ちょっと行ってくる!」

 

そのまま妹紅は走っていった

 

慧音「お、おい!そっちは迷いの竹林・・・」

 

慧音をその場に残して

 

 

 

零視点

零「にゃァァァァァァァァァ」

 

???「まてー!」

 

俺は今絶賛幼女に追われていた

 

零「いやいやいやいや!待てる訳ねぇだろ!おらぁまだ喰われたくねぇよ!」

 

俺は叫んだ

 

すると幼女の足音が聞こえなくなった

 

後ろを見ると幼女は人里のうつ伏せで泣いていた

 

???「分かってるのだー・・・私の事を皆嫌ってる事も私がこの幻想郷でいらない子なのも・・・」

 

俺は何も言えるはずが無かった

 

???「でも私は人を食べないと生きて生けない妖怪なのだー。どうする事も出来ないのだー」

 

それでも俺は幼女に近付いた

 

零「バカかお前は」

 

???「ふえ?」

 

俺は幼女の頭に手を置いた

 

零「お前のそれが修正ってなら俺が何とかしてやる。皆がお前を嫌うならいらない子って言うなら、俺はその分お前と一緒に居てやる。お前はいらない子じゃないって肯定してやる。だからもう、自分を卑下すんのは止めろ」

 

俺はまあ紅魔館に向かって歩きだした

 

零「あ、そうそう。どうしても我慢出来ねぇなら噛む嫌いなら我慢してやるよ」

 

おれがそう言うといきなり頭に痛みが走り顔に水がたれた

 

手で水を触るととても真っ赤でありとても鉄の匂いが酷かった

 

普通なら見ることの無い光景の筈なのに何故か既視感があり頭を噛まれて血が出るなんてはじめての筈なのに何故かそんな気はしなかった

 

むしろそれが俺の『日常』のような気がしていた




さぁ次は出てくる子は誰かな

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