あれから萃香が帰り俺はゆっくりソファーに座って寛いでいた
小傘「ねぇ零ちゃん」
零「ん?」
俺は小傘の声に反応する
小傘「本当にあちきがここにいて良いの?」
零「?今更だな。良いよ別に居て」
俺は隣の場所を叩いて小傘を座らせて頭を撫でる
零「それにお前は俺の傘なんだろ?なら居ないとな」
小傘「う~////」
俺は立ち上がる
零「ちょっと散歩に行って来る。留守番よろしく」
小傘「あ・・・」
俺は後ろ向きに小傘に手を振って家の外に出た
あ、そう言えば前回言ってた家の形をお教えしよう!
まず一階
何故か小傘の鍛冶屋が在り奥の扉が小傘の寝室となっている
そして二階
万事屋零ちゃんの事務所兼家となっている
さて説明も終えた所で適当に歩く
一時間くらい歩き辺りを見る
零「ここ・・・何処?」
さっき山を迂回してまた真っ直ぐ歩いて来た
そして彼岸花が両端に咲いている道に来てその後に外の世界で見たことある懐かしい物を拾ったりした
零「取りすぎかな・・・・」
???「ここは危ないよ」
いきなり声を掛けられて俺は飛び上がる
そこに居たのは青い袴を来た女性だった
零「どう言う事だよ。危ないって」
???「ここは無縁塚って言ってね死者の魂が来る場所さ。生きてるあんたが来たら殺されちまうよ」
零「警告どうも。んで、どう見てもあんたは取られる側より取る側だよな?」
俺は女性の持っている鎌を見る
零「死神って所かい?」
女性は笑う
???「あんた良い眼してるね。そいさ、あたいは死神だ。でも安心しなあたいはここに昼寝に着ただけだから」
そう言って女性は岩を枕に寝始めた
零「・・・・・・・ま、もう少しだけ回らせて貰うさ」
俺はまた奥に向かって歩いた
しばらくして川に着いた
零「ここで終わりか・・・・」
俺は帰ろうと踵を返す時にあるものがまた見えた
船だ
小さな小舟
零「何でこんな所に船が・・・」
いや、不思議は無い
ここは川なのだからあるのに不思議は無い
まぁこれで川の向こうまで渡れる
俺は舟に乗って漕ぎ始めた
向こう岸に着く
岸に上がり舟を紐で繋ぐ
???「何者ですか?」
零「?」
俺はその声に振り向く
そこには青い服を来て変な帽子を被った少女が居た
???「あなた、ここが何処だか分かっていますか?」
零「知らねぇよ。所でお嬢ちゃん名前は?」
俺は少女に質問する
???「私は四季映姫・ヤマザナドゥ。地獄の閻魔です」
零「閻魔ぁ?んな訳ねぇだろ」
俺は映姫を見る
明らかに小学生だ
映姫「今私を見て何を思ったか正直に言って貰おうか」
零「な、何の事かな?」
俺は目を反らして口笛を吹く
映姫「・・・・・今すぐ帰りなさい。そうしたら今回の事は白とします」
零「白って刑事かテメェは。先ずはテメェの身体見直してから発言しなさい」
俺は映姫の頭を撫でる
映姫「・・・・・警告はしましたからね?」
零「はっ、裁けるもんなら裁いて見やがれ!このロリ閻魔が!」
俺がそう言うと映姫がハンマーを叩く
映姫「被告人、風切零は黒。よって無限地獄行きです。連れて行きなさい」
モブ鬼A「は!」
こうして俺の腕を繋いだ手錠に結んである紐を鬼が掴み引っ張る
零(も、モノ本の閻魔だったァァァァ!!!)
俺は逃げようと暴れるが鬼に取り押さえられる
零「ちょ、ちょっと待てェェ!聞いてねぇぞこんなん!あんなロリ閻魔存在して良いと思ってんのか!仕事して良いのは高校生になってからだぞ!」
映姫「安心しなさい。あなたは生者です。二年したら解放します」
零「安心出来るか!何を安心しろっつうんだ!何も安心できねぇよ!」
俺はそのまま鬼に引き摺られ延々と続く炎の道に連れてこられた
零「アッチ!あぁもう!」
俺は道端に寝転がった
喉も乾くし最悪だ
???「大丈夫?」
声が聞こえたと思ったら変な・・・
???「・・・・・・・」
独特なセンスのT-シャツを着た女性が俺の顔を覗いていた
零「これが大丈夫に見えるか?〇ャ〇ロッ〇・カ〇〇リにボコボコにされたモ〇キー・〇・ル〇ィみたいになってんだろうが・・・」
???「私はヘカーティア・ラピスラズリ、地獄の女神よん」
俺はヘカーティアに連れられヘカーティアの家に来た
零「お邪魔しま~???「不倶戴天の敵!嫦娥よ。見ているか!?」・・・・・」
入るや否やいきなりそんな言葉が聞こえた
零「・・・・・随分可笑しな奴が住んでんだな・・・」
ヘカーティア「何時もの発作よ。気にしないでね」
俺はヘカーティアに連れられ奥の部屋に入る
そこには対になったソファーと机がある
俺はヘカーティアの前に座る
ヘカーティア「先ずは此度の閻魔の非行、お詫びするわ」
零「いや、俺も言いすぎちまったしな」
俺は頭を下げるヘカーティアの頭を上げる
ヘカーティア「それで・・・こんな事を言うのは何なのだけれど貴方って万事屋なのよね?」
零「あ?あぁ、そうだぜ。とりあえず収入が欲しかったからな」
俺は目の前に置かれた紅茶を飲みながら言う
ヘカーティア「で、今から話すのは依頼の話よん」
零「依頼?」
ヘカーティア「えぇ、最近地獄に居る死者が良からぬ事を企ててるみたいなのよん」
零「良からぬ事?」
ヘカーティアが頷く
ヘカーティア「肝胆に言えば下剋上よん」
零「は!?」
そんなこと地獄であり得るのだろうか
ヘカーティア「貴方の思ってる事なんてお見通しよん。過去三回反乱が起きた事があるわ」
零「逆によくそこまで反乱許したな」
ヘカーティア「ぐうの音も出ないわ・・・」
俺は紅茶を飲み終わるとソファーから立ち上がる
零「ま、何とかしてみるさ」