東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

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東方永夜抄
月が綺麗ですね


慧音の説教の後

 

俺は一人夕暮れの道を歩いていた

 

俺はそろそろ出かかっている月を見る

 

零「ん?」

 

その月に何か違和感を感じた

 

零「・・・・・・まぁ、気のせい・・・」

 

こうして家に帰り小傘と晩御飯を食べ布団に入った

 

目が覚めて辺りを見渡す

 

まだまだ暗い

 

零「もう一眠りするか・・・」

 

そしてまた布団に入って眠る

 

また目が覚めて辺りを見るとまだ暗い

 

零「さすがに長くね?」

 

そう思い俺は起き上がる一度外に出て月を見る

 

よく見ると偽物だ

 

となるとこれは異変と言う事だろう

 

零「月が偽物になる異変か・・・。月っていうと・・・」

 

日本に留まらずがいこがでも有名な昔話

 

そしてその話から古来より月の裏側には都市があると言う都市伝説すら残されてる

 

その書物の名は・・・

 

零「竹取物語・・・まさかあいつらがこれを?」

 

正直あいつらにはスゴい恩が有るから戦いたくは無い

しかし本当に月だけなのか

 

月を奪ったとしてずっと夜にする必要は無い

 

零「まぁ、そうであっても違っても行って損はねぇか」

 

こうして俺は木刀を持ち置き手紙を小傘の部屋に置いて家を出た

 

そして迷いの竹林方面の人里出口に着く

 

そこに居たのは慧音だった

 

慧音「零、こんな所でどうしたんだ?」

 

零「いや、月が偽物になってるもんだから犯人をブッ飛ばしに行こうかなって思ってな」

 

慧音「駄目だ」

 

俺が動機を説明するや否や慧音がそう言った

 

慧音「外では妖怪が活発になっている。現にリグルやミスティアも我を失っていた」

 

門の外を見るとそこには気を失った二人が居た

 

慧音「だから私は私の能力で人里があった歴史を隠している。しかしお前が出ればそれが歪んで妖怪に見つかり中の人間に危害が及ぶ」

 

確かに慧音の言っている事は最もだ

 

だが・・・・

 

零「慧音、今日は月が綺麗だな」

 

慧音「!な、何をいきなり言っているんだ!?////////」

 

顔を赤くして慧音が叫ぶ

 

零「でもさ、こんな偽物の月より本物の方がもっと綺麗だと思う」

 

慧音「あ、そっちか・・・」

 

何故か残念そうな顔をする

 

零「それにさ、ずっと人里の皆を護ってたらお前の身も持たないぜ」

 

俺はそう言いながら門を出ようとする

 

慧音「待て」

 

しかし慧音が俺の肩を掴む

 

慧音「良いこと言っているように見せて出ても無駄だぞ」

 

零「永遠亭に行くだけだよ。妹紅に道案内してもらうし大丈夫だよ」

 

慧音「う、う~ん・・・しかし・・・」

 

妹紅「大丈夫だよ」

 

門を見るとそこに居たのは妹紅だった

 

妹紅「今回の異変、十中八九輝夜の仕業だ。私はあのバカ姫を止めたい」

 

俺と慧音が妹紅を見る

 

零「で、どうするのかね?」

 

俺は慧音に話し掛ける

 

すると慧音は溜め息を着く

 

慧音「仕方無い・・・。ただし!危なくなったら迷わず逃げろ」

 

零「分かってるって・・・」

 

こうして俺と妹紅の異変解決が始まった

 

慧音「全く霊夢と言い魔理沙と言い妖夢と言い・・・」

 

・・・・・・どうやら俺達だけでは無かったらしい


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