東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

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月の頭脳?いえ、マッドサイエンティストです

零「ウワァァァァァァァァァ!!!!!」

 

俺は今妹紅と一緒に逃げ回っていた

 

まぁ、輝夜は気絶しているので逃げても意味ないのだが・・・

 

零「と、とりあえず別の奴と当たるんだ!じゃねぇと俺ら只騒いでるだけで何もしてねぇプーになっちまうぞ!」

 

妹紅「大丈夫!その必要は無いよ!」

 

零「あ?なんでた?」

 

俺は振り返り妹紅を見る

 

妹紅「だって・・・証拠がここにあるから」

 

そこには輝夜の死体を引き摺る妹紅がいた

 

零「おいィィィィィィィィ!!!!!何で持ってきてんだ!」

 

妹紅「いや、だって犯人こいつだし・・・」

 

永遠亭縁側、零&妹紅対輝夜

 

勝者零&妹紅

 

零「じゃねぇだろ!?こんなふざけた勝ち方あるか!貸せ!輝夜は俺が運ぶ!」

 

そう言って俺は輝夜の肩を持つ

 

妹紅「嫌だ!まだこいつを引き摺る!」

 

しかし妹紅が輝夜を放さない

 

しばらく輝夜の死体を引き合い

 

ブチッ!

 

とうとう輝夜が二つに割けてしまった

 

血も割けた所から一杯出ている

 

零「割けたァァァァァァァァ!?割けちゃったよ!?な、妹紅これ以上輝夜に何も出来ねぇよ!もう輝夜許してやろうぜ?な?」

 

俺の言葉に少し妹紅は考えて舌打ちをした

 

妹紅「わかった・・・」

 

零「よし、俺は上半身を持つからお前は下半身を持ってくれ」

 

そう言って俺達は血黙りから輝夜を取り出す

 

零「よし、行くか」

 

そして俺は輝夜の上半身を背負い襖を開ける

 

部屋に入ってもう一度襖を開ける

 

そこにあったのは宇宙だった

 

そこには霊夢と紫、レミリアと咲夜、そして永琳が戦っていた

 

全員がこちらに気付く

 

零「・・・・・・」

 

とりあえず俺は襖を閉めようとする

 

『ちょっと待てェェェ!!!』

 

俺は襖を閉じようとした

 

零「何だよ?お前ら戦ってんだろ?邪魔しないように退散しようとしてんのに・・・」

 

こうして俺はまた襖を閉じようとする

 

霊夢「だから待ちなさいよ!」

 

零「あ?何だよ?」

 

レミリア「あんたこそその背中の死体は何よ!?」

 

零「何が?」

 

レミリアの言葉に俺は惚ける

 

咲夜「何がって思いっきり死体背中に背負ってんでしょうが!」

 

零「死体?え?俺の背中にもしかして何か見えんの?参ったな~。何かに取り付かれちゃったかな~?」

 

紫「じゃ無いでしょ!取り付かれる所かぐったりして動かないわよ!下半身無いわよ!貴方の下半身まで血まみれよ!?」

 

妹紅「どうしたんだ?」

 

そこに妹紅も入ってくる

 

レミリア「下半身あったわよ!しかも引き摺られて持ってこられたわよ!?」

 

零「どうやら俺達何かに取り付かれたらしいぞ?」

 

妹紅「不味いなそりゃ。ひょとしたら私達もうすぐしんじゃうかもね」

 

霊夢「あんたらの前に誰かが真っ二つになって死んでんのよ!」

 

俺達がそんな会話をしている間永琳がプルプルと震えていた

 

零「ち、違うんだよ!これはあれだ。不慮の事故だったんだ!」

 

永琳「零・・・妹紅・・・・」

 

このままじゃ殺される

 

そう思った

 

しかしそれは永琳の一言で肩透かしを食らう

 

永琳「今すぐ家中の斬魄刀を用意して頂戴!今のうちに

姫様で試したい薬があるの!」

 

零「わ、分かっ輝夜「させるかァァァァァァァァ!!!」」

 

輝夜が俺と妹紅の頭をナイフで刺した

 

頭から血が吹き出し俺達は倒れる

 

輝夜「何人が気絶してる内に薬の実験台にしようとしてんのよ!」

 

そう言って輝夜は俺の背中を這い下半身と合体する

 

永琳「姫様!良かった生きてらしたのね!」

 

輝夜「そもそも私は不老不死よ?死ぬわけ無いじゃない!それと永琳!私に何の薬を使おうとしたの?」

 

永琳「え?ゴキブリと意思疎通出来る薬ですけ

ど・・・?」

 

輝夜「・・・・・・・」

 

永琳の言葉に輝夜が絶句する

 

それは霊夢達もであった

 

霊夢「あいつら、何やってんの?」

 

紫「さ、さぁ・・・」

 

レミリア「でも今なら話が出来るんじゃ無いかしら?咲夜」

 

咲夜「はい」

 

零妹紅「「イタッ!」」

 

俺と妹紅は地面に落ちた衝撃で目が覚めた

 

紫「零、お願いがあるのだけど?」

 

俺は紫を見る

 

零「あ~ハイハイ。言ってきますよ」

 

こうして俺は輝夜達に歩く

 

輝夜「あら?どうしたの?私達につく気になったの?」

 

零「・・・・座れ・・・」

 

輝夜「え?」

 

零「座れ!」

 

輝夜「え?あ、はい」

 

輝夜が座るのを見て俺も胡座をかく

 

零「まず、この異変はお前を月から守る為だと推測している。合ってるか?」

 

輝夜「そこに鈴仙も入れると良いわ。・・・えぇ、正解よ」

 

零「そうか・・・」

 

俺は頭をかく

 

そろそろ小傘も起きる頃だろうか

 

零「あのな、輝夜・・・ここは霊夢と紫・・・いや、藍が管理してる結界で隠れてるから月の連中が来ることは出来ねぇのさ」

 

輝夜が驚いた顔をする

 

後ろでは「私は?ねぇ私は?」「うるさい!」「痛いッ!」等の会話も聞こえる

 

輝夜「・・・・・・それを証明する事は?」

 

零「・・・・・あるにはある。でもそれには多少の危険がある」

 

輝夜が目を閉じる

 

輝夜「そう・・・なら五つの難題三題目よ。月の連中が来れない事を証明してみなさい」

 

俺は輝夜の目を見る

 

さっきとはうってかわってとても真剣な目

 

零「分かった。じゃあ月を返してくれないか?」

 

輝夜「どうして?」

 

零「簡単だ。来れるか来れないか、そんなの道を作ってれば分かる」

 

輝夜「・・・・・・つまり危険があるのは貴方では無く私達って事?」

 

零「・・・・・・・そうだ」

 

輝夜「断るわ」

 

そう言うと思った

 

だから俺は土下座をして頭を床に擦り付ける

 

零「頼む!これしか無いんだ!てゐも鈴仙も永琳もお前も!俺が護る!お願いだ!月を返してくれ!」

 

この部屋に要る全員が俺を見る

 

輝夜「・・・・・永琳」

 

永琳「はい」

 

輝夜「月を返して上げなさい」

 

永琳「・・・・・はい」

 

これを聞いた霊夢は

 

霊夢「紫、全部戻しなさい」

 

紫「ハイハイ」

 

こうして俺は今から朝になるまで永遠亭の警備に回った

 

そして結局月の連中は来なかった


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