あれからまだ午前8時だ
何とか小傘が起きる前に帰って来れたので手紙を回収してご飯を作った
小傘「おはよう~零ちゃん」
寝ぼけ眼で小傘がこっちに歩いてくる
零「おはよ。ほら、今日は宴会あるらしいから仕事は五時までな」
小傘「は~い」
小傘が食べ始めた所で蛮奇も来た
零「おう。飯ならもう出来てるぜ」
蛮奇「・・・・・・・・」
俺は蛮奇を呼ぶが蛮奇はその場で立ち止まって動かない
零「どうした?」
蛮奇「・・・・・・・何でも」
零「?」
俺は気になって蛮奇に近付く
蛮奇の顔を見ると汗をかいている
そのまま俺は玄関まで行き扉を開ける
すると二人の少女が倒れてくる
小傘「え!?何!?」
そのまま小傘も走ってくる
俺は二人を見る
狼と人魚の少女だ
零「あの・・・お宅ら誰?」
俺がそう聞くと二人は飛び上がり何かのポーズを取る
???「私は竹林に住む狼女、今泉影狼!」
???「霧の湖のプリンセス、わかさぎ姫!」
蛮奇「ひ、人の恐怖と頭を飛ばす飛頭蛮・・・赤蛮
奇・・・////」
蛮奇も後ろで顔を赤くして叫ぶ
影狼わかさぎ姫蛮奇「「「我ら(・・・)!草の根妖怪ネットワーク(・・・////)!」
零「あ~ハイハイ。そう言う方々ね。飯ならまだあるから食べてきな」
こうして俺は部屋に戻る
零「お前も、苦労してんだな・・・」
蛮奇「わかってくれる?」
零「あぁ・・・」
蛮奇を通り過ぎる時にはこのような会話が起こった事はここだけの秘密である
さて皆でご飯を食べ終わり話を聞く事にした
零「それで・・・その草の根妖怪ネットワークさんが家に何の用で?」
俺は緑茶を飲みながら聞く
わかさぎ姫「蛮奇ちゃんの心を射止めた方を見に来たんですよ」
そんな奴が居るんだな~と思いながら蛮奇を見る
顔を赤くして座っている
零「ん?じゃあ何で家にくるんだ?」
影狼「え?」
零「え?」
影狼の反応に俺も疑問を抱く
そこで考える事にした
家に来ると言う事は家に蛮奇の好きな奴がいると言うことだ
つまり俺か小傘・・・・
ここから導き出される答えは・・・
零「あ~!ハイハイ。そゆことね!」
俺は立ち上がる
零「とりあえず影狼さんとわかさぎ姫さんはこっちに・・・」
小傘「零ちゃん?」
零「悪いな小傘しばらく待っててくれ」
そう言って俺は影狼さんとわかさぎ姫さんと一緒に部屋を出る
そして踵を返して外から二人を見る
影狼「・・・・・・何してるの?」
この状況に影狼さんが聞いてくる
零「そりゃ小傘と蛮奇を二人にして蛮奇の小傘への想いを確かめてんだよ」
わかさぎ姫「え?」
零「え?」
わかさぎ姫「ど、どうして?」
わかさぎ姫さんが聞いてくる
零「どうしてって蛮奇が好きなのは小傘何だろ?」
わかさぎ姫影狼「「え?」」
零「え?」
零わかさぎ姫影狼「「「え?」」」
とうとうお互いのえ?が重なった
そのままわかさぎ姫さんがため息を吐く
わかさぎ姫「これじゃあ蛮奇ちゃんも大変ね」
影狼「そうね」
零「え?」
俺は聞き返すがわかさぎ姫さんと影狼さんは外に行こうとする
わかさぎ姫「じゃあ私達はそろそろお暇させてもらうわ」
影狼「蛮奇ちゃんによろしくね」
零「あ、あぁ。そうだ!今日竹林の永遠亭で宴会だから良かったら来てくれ!」
そのまま二人は出ていった
零「本当に何なんだ?」
こうして非日常の中の至って穏便な日常が今日も過ぎて行く