さて、日常が過ぎ去りとうとう非日常が始まる
零「はい、宴会の時間だ女郎ども。行きますよこーがささん蛮奇っきさん」
俺は今一重に変なテンションである
蛮奇「何あれ?」
小傘「さぁ?」
後ろにも引かれている
・・・・・・・何故こうなっているのか
それは数時間前にさかのぼる
等と言うテンプレは無くただ単に宴会が楽しみすぎてこうなってるだけなのだ
零「・・・・・・何か、ごめん」
小傘「あ、戻った」
てことで家を出る
小傘「そう言えばどうして今日宴会があるの?」
零「そ、それはだな~」
今回小傘に内緒で異変を解決したので黙っている
一昨日注意されたばっかだからってのもあるが・・・
蛮奇「竹林の連中の仲間入り宴会だってさ」
零「そう、それ!」
蛮奇が助け船をくれた
おそらく蛮奇はあの時起きていて月の異変に気づいていたのだろう
蛮奇「貸しだから」
耳元でこそっと言ってくる
零「あぁ、ありがとな」
ようやく竹林に来た
零「妹紅の奴は居ないな・・・」
まぁ何回も来ているので何となく道は覚えている
零「てかお前ら飛んで行けるだろ?俺は歩いて行くから先に行ってくれていいんだぞ?」
そう小傘も蛮奇も飛べるのだ
現に上では空を飛んで宴会に向かう奴らもいる
小傘「ううん。零ちゃんと一緒に行く!」
小傘が右腕にしがみつく
そして何故か左腕に蛮奇もしがみついている
零「あの・・・蛮奇さん?」
蛮奇「本当は先に行きたいけど仕方なく!零と行って上げる」
零「は、はぁ・・・・それは、ありがと?」
とりあえず歩く
後ろからカシャカシャとカメラのシャッター音が聞こえる気がするが気のせいと言うことにしておこう
三十分経ちようやく永遠亭に着く
零「到着。さ、こっからは自由行動。楽しんできな」
小傘蛮奇「「は~い」」
今居るのは今回の異変の関係者、バカルテット+α、三月精、残りの紅魔館メンバー、萃香、華仙、草の根妖怪ネットワークの二人、後はプリズムリバー三姉妹、文、後阿求とたまに人里の甘味処で見る少女だ
零「賑わってんな~」
輝夜「おかげさまでね」
そこに輝夜が近付いてきた
輝夜「どう?一緒に呑む?」
零「あぁ」
こうして俺達は永遠亭の屋根に登った
輝夜がお猪口に酒を入れて俺に渡す
今度は俺が輝夜のお猪口に酒を入れる
輝夜「いい忘れていたわね。難題解決おめでとう」
零「あ?あんなの解決じゃねぇ。・・・只の力業だ」
俺は月を見る
それに合わせて輝夜も月を見る
輝夜「それでもね、私は嬉しかったわ。私は永琳、鈴仙、てゐ、兎達・・・皆家族だと思ってるわ。それを貴方は守ってくれると言った。鬼は嘘は付かないんのでしょ?」
零「オラァ鬼は鬼でも嘘を平気で付く天邪鬼さ」
輝夜「それでもよ。この輝夜姫に約束をしたんだから守りなさいよ?」
零「ヘイヘイ」
早々破るつもりもないので俺は適当に返事をする
俺は摘まみの団子を食べると立ち上がる
零「んじゃ色々回ってくらぁ」
輝夜「いってらっしゃい」
まず来たのは紅魔館メンバーの所だ
零「よ、楽しんでるか?」
レミリア「愚問ね。勿論よ」
零「にしてはフラン以外動いて無さそうだが?」
そう、フランはさっきからチルノ達と遊んでいる
レミリア「あの子は今まで地下室に閉じ込められていたの。・・・私が彼女の能力を恐れてね」
レミリアが話し出すと回りも少し暗い顔になる
レミリア「それから495年、ようやく外に出られる位には落ち着き始めた。だからフランにはその分たくさん遊んで欲しいのよ」
レミリアが話し終わり俺は酒を一杯呑む
零「・・・大切なんだな」
レミリア「えぇ」
レミリアが微かに笑う
レミリア「それと・・・」
レミリアが横に動き後ろからパチュリーが来る
パチュリー「その・・・助けてくれて、ありがと
う・・・」
零「別に礼を言われる筋合いはねぇさ。オラァお前とお前の使い魔に死んで欲しくなかっただけだよ」
俺がそう言うとパチュリーと小悪魔が顔を赤らめる
零「?何か不味い事言ったか?」
そう聞くと美鈴がため息を付く
美鈴「だから零さんは鈍いんですよ。私にもあんな事しといて・・・・////」
咲夜「あんた美鈴に何したのよ?」
零「何したって・・・・・」
俺は少し考える
美鈴と会ったのは確か紅霧異変の時だ
あれ一度だからおそらくそこしかない
零「あぁ、こちょこちょした」
『・・・・・・・・・・・え』
零「いや、だから!妹紅から木刀貰う前だったから素手で戦う訳よ。でも確実に拳法使いだと思ったからこちょこちょしてしばらく動けない用にしたんだけど・・・・」
『・・・・・・・・・・・・・・・』
美鈴「//////////////」
全員が悶絶している
零「えっと・・・俺、行くわ」