東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

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万事屋零ちゃん危機一髪篇
その男、ハゲである


目が覚める

 

ゼロ距離で小傘の寝顔がある

 

俺は布団から手を出して小傘の頭を撫でる

 

零「ったく、本当にお前はガキだな」

 

そう呟いて反対側を向く

 

今度らゼロ距離で蛮奇の少し不服そうな顔があった

 

蛮奇「・・・・・・変態」

 

零「可愛い物があってら愛でたくなるのは生き物の性だ

と思うがね」

 

そう言って俺は蛮奇を撫でる

 

今度は少し緩んだ顔になった

 

蛮奇「・・・・もう少しこのままで居させて」

 

零「あ?あぁ」

 

俺はしばらく蛮奇を撫でていた

 

小傘「う~ん・・・」

 

小傘も目が覚めた様で動き出す

 

零「はい、終わり。俺等も起きようぜ」

 

蛮奇「あ・・・・」

 

俺は起き上がる

 

小傘「零ちゃん、おはよう」

 

零「おはよう」

 

そして俺は頭に違和感を覚えた

 

俺は頭に手を乗せる

 

無い

 

何がって?

 

それは人類の殆どが持っているもの

 

ヨーロッパではそれで塔を作り高さを競っていた物

髪の毛だ

 

零「ん?んんんん?」

 

いや、実際横に髪の毛がある

 

つまり・・・

 

零「何かザビエルハゲになってるゥゥゥゥゥゥ!!!」

 

小傘「あ、本当だ」

 

零「今気付いたのかよ!」

 

蛮奇「何でそうなったの?」

 

零「こっちが聞きてぇよ・・・」

 

俺はもう一度頭を触る

 

うん、見事なペッちんプリンだ

 

零「俺、もう外に出られねぇよ・・・」

 

蛮奇「帽子とか株ったら良いじゃん」

 

零「それもそうか・・・」

 

 

零「てことで永遠亭に来ました!」

 

俺はとりあえず頭にバンダナを付けてザビエルハゲを隠している

 

零「永琳ならこれ何とか出きるかもしんねぇし」

 

小傘「うん!」

 

蛮奇「ハイハイ・・・」

 

永琳亭の門を潜る

 

鈴仙「あれ?零さんどうしました?」

 

零「あぁ、実は・・・」

 

俺はバンダナを取る

 

零「こう言う感じでして・・・」

 

鈴仙がこれを見てハッした一言、それは・・・

 

鈴仙「何ですかその河童頭!?」

 

である

 

零「河童!?」

 

小傘「あ~それあちきも思った!」

 

蛮奇「私も」

 

零「酷くね!?」

 

俺は河童だといわれて少々凹んだ

 

零「だから永琳に育毛剤作ってもらうと思って」

 

鈴仙「分かりました!師匠の所に案内しますね!」

 

こうして俺達は鈴仙の案内で診察室に来た

 

永琳「あら、零じゃない。どうしたの今日は?」

 

零「いや、その・・・」

 

永琳が俺の頭を見る

 

永琳「あぁ・・・」

 

零「これを直して欲しいんだ・・・」

 

永琳「それは出来るんだけど・・・今材料が無いのよ」

 

零「材料?」

 

永琳が頷く

 

永琳「えぇ」

 

小傘「その材料って何なの?」

 

後ろに居た小傘が聞く

 

永琳「それはね、青薔薇の蜜よ」

 

零「青薔薇の蜜?何処に有るんだよ。それ・・・」

 

永琳「それは・・・・太陽の花畑よ」

 

零小傘蛮奇「「「・・・・・・・・・・・・・え?」」」

 

こうして俺は地獄への片道切符を切るのだった




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