東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

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今日出てくるのはあのお方だ!
零よ
生きろよ


零死す!

幻想郷縁起・・・妖怪の危険度や対象方が記されている

 

その中で断トツの危険度、危険度極高の妖怪が居る

 

伊吹萃香、西行寺幽々子、レミリア・スカーレット、フランドール・スカーレット等々色々居るわけだが

その中の一人、風見幽香は太陽の花畑に住んでいた

 

 

 

やって来ました太陽の花畑

 

小傘と蛮奇には危ないから永琳亭に残ってもらった

 

そして太陽の花畑の入り口に来たわけだが

 

零「綺麗だな・・・」

 

一面に向日葵が咲いている

 

今は梅雨であり向日葵には早すぎる

 

零「たく、季節には季節ごとの花の美しさってもんがあるだろうに・・・」

 

???「あら、例えばどんな花かしら?」

 

零「そうだな・・・紫陽花とかか?」

 

???「そう・・・考えておくわ」

 

俺は声の主を見る

 

緑髪で白の傘で明らかに俺よりも背が高い女性

 

???「ところで貴方は何しに来たのかしら?」

 

零「あ?青薔薇の蜜を風見幽香って奴に貰いに来たんだよ」

 

???「ふ~ん・・・」

 

女性が俺を見てくる

 

???「ま、いいわ。分けて上げる」

 

零「分けて上げるってお前風見幽香じゃねぇだろ?」

 

???「・・・自己紹介がまだだったわね。私が風見幽香よ」

 

零「はぁ!?」

 

俺は女性、幽香のカミングアウトに驚く

 

零「てか、マジで青薔薇の蜜をくれるのか!?」

 

これは生存出きる!?と思った瞬間・・・

 

幽香「ただし、条件があるわ」

 

零「条件?」

 

幽香「えぇ。貴方、私と戦いなさい。そして勝つことが出来たら上げる」

 

飛んでもねぇ死亡フラグを落としてきやがった

 

幽香は不敵に笑うと傘を閉じて俺に殴りかかる

 

俺が避けるとさっきまで居た地面が抉れて十メートル位の高さまで跳ねる

 

それを幽香は傘で射つ

 

傘の使い方を完全に間違っている

 

小傘が居ればガチギレもんである

 

俺はそれを木刀で軌道を変える

 

今度は俺が斬りかかるが幽香が空を飛ぶ

 

零「ありゃ、こりゃ俺も空飛ぶ練習とかした方がいいかな?」

 

幽香「ふざけてるの?」

 

幽香がいきなり話す

 

零「あ?」

 

幽香「ふざけてるのって聞いているねのだけども?」

 

零「別にふざけてねぇよ。そもそもそんな殺気全開で殺しにかかってる奴相手にふざけろって方が無理だよ」

 

幽香「!?・・・さすがね。でもね、一つ言っとくわ」

 

次の瞬間幽香が俺の目の前に現れる

 

零「な!?」

 

そして傘で殴る

 

零「ガッ!?」

 

幽香「貴方、このままじゃ死ぬわよ?」

 

現在進行形で殺しにかかってる奴が何を言っているのだろうか

 

口から血と胃の内容物が出ている

 

それを全部吐き出して立ち上がる

 

零「んな事しってんだよ・・・。このままじゃ俺は誰も守れねぇ・・・。でもな、俺だって進歩はするんだぜ」

 

幽香「?」

 

俺はゆらゆらと歩きだす

 

俺は足に力を込める

 

少しずつ浮遊していく

 

零「おとと・・・難しいな・・・」

 

幽香「ふ~ん・・・飛べるように、ね」

 

幽香が口だけ笑う

 

幽香「面白い・・・面白いわ!」

 

幽香が傘を振りかざす

 

俺はそれを木刀で弾く

 

幽香「誉めて上げるわ浮気者!私を個々まで楽しませたのだから!」

 

零「浮気者って・・・俺達初対面だよね?」

 

幽香「・・・あら?私の所有物の分際でご主人様の事も忘れたのかしら?」

 

幽香の攻撃は更に激しくなる

 

息も瞬きも出来ない

 

それをすれば確実に死ぬ

 

幽香「さっきより動きは鈍いわよ?」

 

零「・・・・・・・・・」

 

幽香「だんまりかしら?」

 

俺は辺りを見渡す

 

こう言うのは西行妖いらいだ

 

使える物はない

 

憑依を使おうにもその隙もない

 

自力でどうにかするしか無いのだ

 

とうとう一撃をくらい血が出る

 

幽香「たのしかったけどこれでお仕舞い」

 

幽香が俺を突き放して傘の先端を俺に向ける

 

そこからビームが出てくる

 

俺は下を見る

 

一面向日葵畑

 

この高さから落ちたら即死だ

 

どちらにしても死ぬ

 

それに・・・・・・・・・・・・・

 

俺は何とか体制を立て直して浮く

 

そしてカードとメダルを取り出す

 

零「憑依『スキマ妖怪の式』!』

 

藍の力を憑依させる

 

頭に角が生え力が涌き出る

 

零「封印『玉藻前』!」

 

ビームを防ごうとするが微妙に飛び出て頬を掠り血が出る

 

零「ハァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

何とか軌道をずらして空に打ち上げた

 

幽香の青くなった顔が戻っていくのが見える

 

俺はそれを最後に眠った




幽香さんでした
して、なぜ幽香さんは零を浮気者だの所有物だの言ったのでしょうか?

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