さて、雛と別れた後とうとう最後の場所に来る
そこに居たのはやはり影と一人の白狼天狗、椛だった
影は鳥籠に頭と羽と足が付いている
椛｢文様！止めて下さい｣
椛がなだめているようだが影なので当然聞く耳を持たずに椛を爪で引っ掻こうとする
俺は木刀を投げて軌道を反らす
木刀は地面に刺さっている
椛｢貴方は・・・・ッ！｣
俺は地面に降り歩いて木刀を抜きに行く
また文の影が俺を切り裂こうと飛んでくる
椛｢危ない！｣
椛視点
椛｢危ない！｣
私は侵入者に叫ぶ
彼を殺そうとしているのは一時間前に雷に打たれた文様だ
文様と侵入者がぶつかり土煙が上がった
何故私は侵入者を心配しているのだろうか・・・
分からない・・・・
でも私は確かに彼に死なないで欲しいと思っている
椛｢零さん！｣
そして私は知らない筈の彼の名前を叫んだ
土煙が晴れてきた
そして目を凝らしてみる
零さんは文様の攻撃をただの木刀で受け止めていた
零｢あ、あ、あ、あ・・・・・・・危ねぇぇぇぇぇぇぇ！！！｣
椛｢・・・・・・・え？｣
私はその光景をただ見ていた
零さんはまた文様の攻撃を反らして抜け出る
零｢ハァハァ、バカと雛の比じゃねぇぞ・・・｣
私は零さんに走り寄る
椛｢貴方何してるんですか！｣
私は零さんに叫ぶ
零｢あ？んなこと言う前にまず訓練でもしたほうが良いんじゃねぇの？全滅してたじゃん｣
椛｢ぜ、善処します・・・。ってそうじゃなくって何であんな危ない真似したんですか！｣
零｢お前の方が危ないだろが。剣向けずにただ叫ぶだけ・・・無謀にもほどがあるだろうが！｣
私は軽くショックを受ける
私の目から涙が流れる
零｢でもな・・・・｣
零さんは私の頭を撫でる
何故か懐かしくって落ち着く
零｢俺が怒ってんのはそんなことじゃねぇんだ｣
椛｢え？｣
零｢何処の誰かは知らねぇが・・・人を化け物に変える事が唯唯許せねぇ！｣
零さんが立ち上がった
零視点
俺は秋姉妹と雛、他にも影になった奴の顔を思い出す
もう一度木刀を強く握る
文の影に斬りかかるが弾き飛ばされ地面に叩き付けられた
零｢カハッ！｣
口から血が垂れそれを腕でぬぐう
椛｢もう・・・もう止めてください！｣
椛が叫び俺は椛を見る
椛｢貴方が傷付くのは見たくないんです！大体貴方は余所者の筈です！なのに何故貴方を追い出そうとした私達を助けるような真似をするのですか！？｣
俺は踵を返して椛に向かって歩く
そして椛の胸ぐらを掴んで顔を近付ける
零｢俺はお前達が好きだ！｣
椛｢なっ！？////////｣
零｢幻想郷が好きだからそこに住んでるお前達も好きだ！｣
俺がそう言うと何故か椛の耳と尻尾が垂れる
零｢だから俺はこの幻想郷の全てを守るぞ？敵だろうが何だろうが関係ねぇ。俺は我儘なんでねぇ｣
俺はそれだけ言うと俺は椛を放す
椛｢・・・・・・分かりました。なら私も協力します｣
そう言って椛が剣を握った
そして目の前にスペルカードが現れた
俺と椛はそれを手にとって叫んだ
零椛｢｢憑依『下っ端天狗』！(って誰が下っ端天狗ですか！？)｣
俺と椛が光だして俺に白い狗耳と尻尾が生え、椛が着ていた服になる
零『さて、行くぞ！』
椛『ハイ！』
俺はもう一度文の影を斬ろうとするが避けられる
そして文の影は高速で飛び目に見えない
椛『後ろ右斜め45℃からきます！』
俺がそちらを見ると文の影が爪を立ててこちらに近付いてきていた
俺は木刀を両手で掲げて振り下ろす
そして文の影の頭に直撃して地面に叩き付けた
まだ倒せていない
文の影が立ち上がって猛スピードで飛んでくる
俺は木刀と椛の剣を逆手に持って文の影を斬り着けた
文の影が崩れて中から文が出てくる
椛｢文様！｣
椛は俺と別れて文に走り寄る
これで全部解決か・・・
そう思った時俺は頭に痛みが出て意識を失った
遅くなったがみょん吉人気投票一位おめでとう！