俺が起きると目の前が真っ暗だ
何も見えない
自分すら見えない
だんだん明るくなってくる
見るからに山だ
そこにいるのは四人のこどもと・・・・・俺?
四人の子供は文と椛とにとりと・・・誰だろう?
???「あれは姫海棠はたてですね。現在は引きこもりで、花果子念報なる新聞を作っているみたいです
ね・・・」
零「へぇ・・・・ってうおっ!」
俺は後ろにいる声の主に驚き倒れた
そこに居たのは青髪で、赤いナイトキャップを被りボンボンが着いた白黒のワンピースを着た女性だった
???「驚かしてしまって失礼しました。私はドレミー・スイート、獏です」
零「獏?」
ドレミー「はい、ここは夢の世界。貴方は夢を見ているんです」
つまりはこの俺達は・・・・
ドレミー「はい、夢です。しかしあれはれっきとした貴方でもある・・・」
零「どう言うことだ?それと今さらっと心読んだ
な・・・」
ドレミー「あれは貴方の過去って事です。それを忘れていても心の奥底では今も覚えているんでしょうね・・・。あとここは夢の中ですから貴方の考えてる事も大方分かりますよ」
俺はまた自分の夢を見る
俺が四人を撫でて遊んでいる
ドレミー「それにしても・・・・貴方みたいな人はまた珍しい・・・」
零「あ?」
ドレミー「夢の中では誰もが現実とは違う。例えばほら」
俺はドレミーが指差す方を見る
そこに居たのはチルノだ
チルノ「フッハッハッ!アタイ最強!」
チルノは霊夢と紫を踏みつけて立っている
ドレミー「他には・・・・」
またドレミーは別の方角を指し俺はそちらを見る
霊夢「皆呑みなさい!今日も私が奢って上げるわ!」
霊夢が自腹で皆にご馳走していた
ドレミー「普段ならあり得ない事が出来てしまう。それが夢です。それに伴って性格も変わる。なのに・・・・」
ドレミーはまた俺を見る
ドレミー「貴方は何一つ変わっていない。さすがあの方達が認めた方ですね」
零「あの方達?」
それは誰だ?と聞こうとして俺は振り向く
ドレミー「まぁ、かと言う私も貴方には一目置いてるんです。私なんかと違い貴方は誰にでも必要とされている。正直うらやましい限りです」
零「・・・・・お前、少し自分を大切にしなさ過ぎじゃねぇか?いや、もっと厳密に言うな他人の事を気にしすぎて自分が厳かになっちまってる・・・」
ドレミー「・・・・・そうですね。正直私はそうでしょ。しかし私は貴方達からしたら悪です。傷つけるなら傷つけられる方が良い。裏切るなら裏切られる方が良い。結局私はめんどくさがりなだけなんです」
零「う~ん・・・・でも少なくとも俺にはお前が必要だぞ?」
ドレミー「え!?」
ドレミーがこちらを振り向く
零「いや、だってお前は獏何だろ?悪い夢を喰ってくれる」
ドレミー「そう・・・ですね・・・。ただ食べていただけですが・・・」
零「それでもさ。人間ってのは自分に都合が悪けりゃ妖怪と呼び害悪呼ばわりをする。でも逆に都合が良ければ神として崇めようとする・・・。結局俺も同じさ。だからもっと自分を大切にしろ」
俺はドレミーを撫でる
ドレミー「それは・・・貴方に最も言われたく無いですね・・・」
零「俺は何時でも自分が大事さね」
ドレミー「・・・・そう言うことにして上げますよ。さて、そろそろ起きる時間ですよ」
零「お、そうか。じゃあな」
こうして俺は夢を去った
三人称視点
零が去った後ドレミーは一人立っていた
ドレミー「・・・・それで、久しぶりに会った感想はどうでしたか?」
ドレミーがそう言うと翼が一つしかない女性が現れた
???『やはり零は変わっていなかった』
女性はスケッチブックに文字を書きドレミーに見せる
ドレミー「・・・・・サグメ様、今は夢なので喋って大丈夫ですよ・・・」
サグメ『こっちの方が慣れている』
ドレミー「そうですか・・・会わないで良かったんですか?」
サグメ『まだその時では無い』
ドレミー「分かりましたよ・・・」
サグメ(それに零ならあの子も・・・)
そうしてサグメも元居た場所に戻るのであった