あれから十年経つ
ここは穢れが浄化されついるとか何とかで18歳位から成長が著しく遅い
俺なんてちっとも身長が伸びずにチビのままだ
ちなみに今まで十年昇格とか何やらで分隊長になった
しかしそこに要る隊員は一人
十年前ツクヨミの屋敷で俺を見ていた幼女の一人、名は綿月豊姫と言った
そして今俺達は桃を貪りながら昼間堂々とサボりと言う名の休憩を決め込んでいた
零「いや~十年前のガキがまさか家の隊に来るたぁなぁ~」
豊姫「フフ、私だって貴方が私の上司になるなんて思ってもいなかったわよ」
零「いや~お前が来てくれて良かったよ」
豊姫「え?」
零「ほら、俺って実質出生不明じゃん?まぁそうだからな~外から来たってのも・・・。結局俺は穢れが多いと思われちまってる訳だ」
豊姫「そんなのその人達の好きに言わせとけば良いのよ。現に貴方は分隊長になってるでしょ?貴方が穢れていないって知っている人もちゃんと居るって証よ」
俺は豊姫の言葉を聞いて桃を一齧りする
零「そう言や依姫はどうしてるんだ?」
依姫「そうですね。通常なら士官学校の勉強で忙しいですが貴方達のせいでそれが減っていますね」
気付けば後ろに依姫が居た
俺達は椅子から飛び降りて依姫を見る
依姫「全く、貴方達が毎回サボるせいでその度に私が探す羽目に・・・」
零「ま、まぁまぁ・・・」
依姫「八意様も心配してますよ?」
零豊姫「「ぜ、善処します」」
こうして俺達は依姫の長い説教の果て帰る事が出来た
それから一年・・・・
時期的に士官学校の入試がある時期だ
その入試では実技と筆記がありなぜか俺が実技を見る事となった
零「何でこんなことに・・・」
永琳「あら、貴方観察眼は良いじゃない。ようは誰を自分の隊に入れたいか、誰が入れば軍に益があるか見極めれば良いのよ」
隣で座る永琳がそう言う
零「っつってもな・・・・」
俺は実技をしている人を見る
零「依姫は別として他はほとんどやる気がねぇよありゃ」
永琳「そうでしょうね。正直言うと九割はそう言う人達よ今の軍は」
零「おいおい、最悪じゃぁねぇか」
俺は他の試験官を見る
マジでやる気が無い
永琳「えぇ、このままでは軍が崩壊して妖怪どもに蹂躙されるでしょうね」
事の重大さは何となく分かった
零「まぁ、光るのがあるのは何人か入るからそいつらかな」
永琳「そう、じゃあお願いね」
零「え?」
永琳「選んだ子は自分で教育しろって事よ」
零「はァァァァ!?」
俺は実技にもかかわらず叫んでしまった
しかし永琳は知らなかったのだ
零の教育がどんな物なのかと言うことが・・・