東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

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怖くないよ小傘ちゃん!

永琳の退院許可が降りてはや数日

 

また何時通りの万事屋家業に戻っていた

 

帰ってきて直ぐに小傘が抱き付いて泣いて来た

 

結局その日は一緒に寝て起きたのは夕方になっていた

 

それから今日まで平和で過ごせている

 

小傘「零ちゃん今日はどうするの?」

 

零「そうだな・・・・」

 

俺が今日は何しようか考える

 

???「では、家で修行何ていかがですか?」

 

いきなり声が聞こえて振り向くとそこには華扇が居た

 

零「え?お前何時来たんだよ?」

 

華扇「いえ、作者の事ですから下手したら私出なさそうなので・・・」

 

零「メタいな・・・・・」

 

小傘「その事なんだけど作者華扇ちゃんの事は東方神霊廟編位に出すって言ってたよ?」

 

小傘が俺に乗っかってそう言う

 

華扇「それって何時くらいですか・・・・」

 

零「そだな・・・。この秋までこの編が続いてそっから風神録編に突入して冬に地霊殿で儚月抄とかしたり何かあれだ番外編みたいなのやって星蓮船やってようやく神霊廟だからな・・・来年位じゃね?」

 

華仙「そこまで出番無いんですか?」

 

零「ま、そう言うこったな」

 

俺はもう一度寝転がる

 

華扇「だから一緒に修行しましょう!兄さんと私の仲睦まじさを見せるんです!」

 

いきなり可笑しな事を言い出す華扇に俺と小傘がはぁ?

 

と言う顔をする

 

零「まぁ・・・暇だし別に良いけどさ・・・」

 

小傘「あちきも行く~!」

 

結局そのまま俺達は華扇の仙界に行く事となった

 

 

 

仙界に来てまず見たのは虎

 

どうやら華扇のペットらしい

 

撫でたら喉を鳴らしてくれたりなかなか可愛い奴だ

 

華扇の家に入ってとりあえず昼飯を作って食べる

 

そして始まる修行

 

俺は気の使い方や妖力、霊力、仙術も教えてもらった

 

零「でさ、何か・・・近くね?」

 

そうさっきから華扇の実った二つの饅頭が当たっているのだ

 

華扇「兄さんと二人っきりは何百年ぶりですから!一杯甘えさせて貰います!」

 

零「二人っきりって・・・・小傘が居るだろ・・・」

 

華扇「あの子は今竹林で驚かす練習をしています」

 

零「あ、そう」

 

小傘はご飯で少しは腹はくふらむが人の驚きの方が膨らむらしい

 

だからたまに人里で驚かそうとしているが失敗している

 

やっぱ可愛いから驚かないんだろうね

 

華扇「だから兄さんも私に甘えてください!」

 

零「いや、甘えねぇよ!?」

 

俺はそのまま小傘が居る竹林に向かおうとする

 

零「何やってんだよ」

 

華扇「え?」

 

半ば泣きかけの華扇に声を書ける

 

零「腕位なら組んでやっから早く行くぞ」

 

華扇「兄さん・・・」

 

華扇はそのまま俺の腕に引っ付いてくる

 

そしてその状態で俺達は竹林に入る

 

零「お~い、小傘~。何処だ~」

 

俺は辺りを見ながら小傘を呼ぶ

 

だが返事が無い

 

零「おっしいな・・・」

 

もう華扇の家に帰ったのだろうか?

 

華扇「・・・・兄さん・・・」

 

零「ん?」

 

華扇「何か・・・・禍々しいモノが近付いてきます」

 

華扇に言われて俺は気で辺りを感じる

 

確かにここにあって異質な者?物?いや、モノが近付いてくる

 

俺は木刀を抜いてモノが近付いている方向を見る

 

華扇も拳を構えている

 

竹がドンドン倒れて出てきたのは土下座をした小傘の上に乗った小傘の傘だった

 

零「・・・・・・・・・・」

 

華扇「・・・・・・・・・・・」

 

あ、よく見ると傘に顔ある・・・

 

小傘の影がいきなり奇声を上げて土下座しながらこっちに走ってくる

 

零華扇「「ギ(キ)ャャャャャャャャ!!!!」」

 

俺達は急いで踵を変えて走る

 

零「何だ!?何だあれ!?めっちゃ怖いんだけど!?」

 

華扇「土下座で走ってましたよ!?傘乗っけてそのまま動いてますよ!?」

 

しかもそんな移動をしてるくせに意外と速い

 

華扇「・・・・・兄さん、戦いましょう」

 

零「はぁ!?」

 

華扇「このままじゃ殺られます!」

 

零「戦ったとして後の事はどうする!?戦ったらお前の仙界が無茶苦茶に・・・ッ!」

 

俺が立ち止まると華扇も立ち止まる

 

華扇「らしく無いですよ兄さん。人の事をずっと気にする様な人じゃ無いでしょ?」

 

零「・・・・・・・・はぁ。分かった。じゃあ後の事は・・・・」

 

小傘の影が思い切り飛びかかってくる

 

それを俺は木刀で殴り華扇は拳で殴った

 

零華扇「「ブッ飛ばしてから考える!!!」」

 

小傘の影は体制を立て直してまた迫ってくる

 

華扇「包符『義腕プロテウス』!!!」

 

華扇は腕を模した包帯をほどきその包帯で大岩を掴んで小傘の影に投げつける

 

大岩が当たってバランスを崩した小傘の影が倒れそうになり俺は下に潜り木刀で叩き上げる

 

小傘の影が空を舞い地面に落ちる

 

華扇「兄さんこれを!」

 

華扇がスペルカードを投げてきて俺はそれを浮けとる

 

華扇「今の兄さんなら私のスペルも使える筈です!」

 

俺はニヤリと笑ってスペルカードを掲げる

 

零「うっしゃ!『氷消波洗旧苔髭(氷消えては波旧苔の髭を洗う)!」

 

何故だろう不思議な感覚だ

 

初めて聞いた筈なのに初めての気がしない

 

???『気晴風梳新柳髪(気晴れては風新柳の髪を梳る)』

 

???『氷消波洗旧苔髭(氷消えては波旧苔の髭を洗う)』

 

頭に流れてくる

 

一人は華扇だろうか?

 

もう一人は・・・・分からない。見たこともない

 

いや、今は戦いに集中すべきだ

 

俺は勢い良く小傘の影を貫いた

 

そのまま小傘の影は崩れて中から小傘が出てきた

 

零「ハァハァ・・・・」

 

俺は落ちてくる小傘をキャッチしてそのまま華扇のところまで歩き出す

 

結局あれは何だったんだろうか?


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