東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

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殴ったね!ブライトさんにも殴られた事無いのに!

零「よし、現状を確認しよう。先ず俺は学校で諏訪子にここに来るように指示されたぁ。神社に来るぅ。バックレようとしたぁ。諏訪子に捕まるぅ。突然カミングアウトされたぁ。現在に至る・・・・・・。うん。ワケわからん」

 

諏訪子「とりあえず零と私は契りを結んでてその結果早苗のご先祖様が生まれたって覚えておけばいいよ」

 

諏訪子に言われて俺は早苗を見る

 

俺の子孫にしては似ていない

 

零「とりあえず、神社に入って良いか?話はそれからだ」

 

早苗「あ、はい。どうぞ・・・。私は服を着替えてきます」

 

こうして俺は諏訪子と早苗と鳥居を潜って神社に入る

 

早苗と別れて俺と諏訪子は境内の縁側に座る

 

諏訪子「記憶もないみたいだしまずは零の出生の話をしようか・・・」

 

そう言って諏訪子は酒を飲む

 

てかこんな時間からのむのかよ・・・

 

諏訪子「零は縄文の諏訪に産まれたの。でも零を産んだ女はそんな事をしたことが無いと言う。妖怪の仕業と思って人々は土着神の私に零の処分を頼んだ訳だよ。でも零は確かに霊力と妖力を持ってたけど一番驚いたのは月から信仰が来て神力を持ってた事だよ」

 

零「神力・・・・・」

 

確か潤美も言っていた

 

俺は神でもあるって

 

諏訪子「呑む」

 

零「今高校生だから呑めねぇよ」

 

諏訪子「連れないねぇ・・・。ま、良いや。それから何年も経って零は私と同じくらいの見た目に成長したよ。でね、そろそろ神社に巫女がほしいこれだったのよ。でも巫女になるにもある程度の才能が要った」

 

零「なるほど・・・だからある程度霊力が高くて妖力と神力を持ってる俺って訳か・・・」

 

諏訪子が頷く

 

諏訪子「でもね、ちょっと恐かったんだ。だから零の髪の毛を貰う事にしたの」

 

零「か、髪?」

 

諏訪子「零はどうやったら子供が出来るか知ってる?」

 

零「んなもん夫婦が一緒に寝てたらいつの間にかコウノトリが女の腹に入れてくんだよ」

 

諏訪子「何か違うけど・・・まぁコウノトリっのは合ってるよ。それは私が作った術式の名前だよ。男の遺伝子を入れれば種が出来てそれを最初にさわった女の中に入るって仕組み。だから零はある意味童貞のチェリーって事だね」

 

零「何で二回も童貞言った!?」

 

俺は涙を流しながら叫ぶ

 

諏訪子「まぁまぁ。で、それで産まれたのが早苗のご先祖三人で暮らしてたんだけどねそんな日常が終わりを迎え・・・た訳でも無かったんだけどね」

 

???「お、来たかい?」

 

そこに来たのはしめ縄を背負った女性だった

 

諏訪子「ほら、来た。日常を奪った張本人、八坂神奈子だよ」

 

神奈子「随分な紹介だねぇ。と言うか零に自己紹介何て今さら過ぎないかい?」

 

諏訪子「零は今記憶が無いんだよ」

 

神奈子が俺を見る

 

零「・・・・・・建御名方尊・・・」

 

神奈子「私の事知ってるじゃないかい」

 

零「いや、今のは諏訪大戦を知ってたからだ」

 

神奈子「ほぉ・・・じゃあこっからは知ってるだろ?」

 

俺は頷いて目を閉じる

 

零「ミシャグジが使ったのは鉄の輪だ。それに対して建御名方尊が使ったのは御柱。ただ勝敗を決めたのは建御名方が鉄を腐らせる方法を知ってたからだ。建御名方は諏訪を納めようとしたがミシャグジは祟り神誰も神を乗り換えようとはしなかった。だからミシャグジを表の神にして信仰を集めたんだ」

 

俺が説明すると二人とも満足そうな顔をする

 

神奈子「うん。大体合ってるね」

 

諏訪子「そこを知ってるならもう教えることは無いね」

 

そう言うと神奈子が立ち上がった

 

神奈子「じゃあ闘おうか」

 

零「は?」

 

神奈子のその言葉に俺はすっとんきょうな声を上げるのだった


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