あれから数日が経った
零「?霊夢、また行くのか?」
傘とおにぎりを持つ鈴夢に俺が聞く
霊夢「おう!」
零「・・・・・はぁ。ちょっと待ってろ。俺も行く。霊華は・・・「行かない」ヘイヘイ・・・」
俺も傘を持ち霊夢とルーミアの元に行く
零「・・・・・見事にずぶ濡れだな」
ルーミア「・・・・・・・・」
ルーミアが俺の顔を見る
霊夢「はい!」
霊夢がルーミア背中と木の間に傘の取っ手を詰める
ルーミア「・・・・・・・」
今度は霊夢を見る
零「さ、霊夢。今日も食わねぇらしいし傘は渡した。戻るぞ」
結局その日ルーミアがおにぎりを食べることは無かった
次の日
零「ほらほら、逃げろ~!じゃないと喰っちまうぞ~!」
霊夢「わ~!」
俺は霊夢と追い駆けっこしていた
零「ちょ!霊夢!一旦休憩!脇腹痛てぇわ・・・」
俺はルーミアの隣に座る
ルーミア「・・・・・何で私の隣に座るのよ?」
零「ん?何だ?旧い友人の隣に座るのは悪いことか?」
俺はそう言いながら目を瞑ると腹の音が鳴った
もう一度腹の音が鳴る
零「こ、今度は俺じゃねぇぞ?」
ルーミア「分かってるわよ・・・」
そう、さっきの音は目の前で崩れたおにぎりを持つ霊夢の腹の音である
霊夢「お腹減った~!」
ルーミア「お前の喰いもんだろ。それ食べればいいだろう?」
ルーミアの提案に霊夢は涎を滴しながら何かを考えていた
何か思い付いたようで顔が明るくなる
霊夢「うんッ!」
ルーミア「・・・・・ったく」
ルーミアが霊夢に呆れているとルーミアの目の前に三分の一のおにぎりが来る
ルーミア「?」
霊夢「はいっ!三分子ッ!」
零「お、俺にもくれるのか?」
霊夢「零もお腹減ってるんだろ?これで皆お腹いっぱい!」
零「そうか」
俺は笑いながらおにぎりを手に取り口に入れる
ルーミア「ありがとう・・・」
ルーミアが礼を言うと霊夢がおにぎりをルーミアの口にまで持っていく
俺はそれを見てから立ち上がって歩く
零「・・・・・良い娘じゃねぇの。アイツの代で人間と妖怪の不和は少しでも緩むかねぇ・・・」
俺は木の後ろに隠れている霊華に声をかける
霊華「そんなことにならないから妖怪退治を生業とする博麗の巫女が居るの。貴方も分かってるでしょ?」
零「分かってなかったらアイツを彼処に縛り付けた意味も分かってねぇよ」
霊華「・・・・・まぁ、反省は見えるし解放はして上げる」
零「全く、素直じゃねぇなぁ。親も子も、妖怪とも仲良くなろうとしちゃあ居るが方や力で方や心。外見は違うが腹は全く同じ、か・・・。ま、俺も人間は好きな訳だがな」
そう言って俺は懐に入れていた酒を呑む
零「・・・・・・逃げんなよ?その道選んだのはテメェ自信だ。俺も紫も助力はするが手は出さねぇ」
霊華「さすが鬼ね。下品で冷たくて・・・でも温かくて真っ直ぐな天邪鬼さん」
零「けっ!食えねぇ女」
俺はそのまま神社の縁側で寝るのだった