東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

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常闇の妖怪

大量の闇の手と岩が襲ってくる

 

俺はそれを防ぎながら下がる

 

ルーミア「アハハハ!やっぱり口だけねッ!丸で殺る気がないわねッ!」

 

零「何も言ってねぇけど!?」

 

ルーミア「貴方は優しすぎる!だから殺る気がない!・・・私はあるわよッ!」

 

岩の間からまた手が向かってくる

 

それを全部木刀で防ぐが押される

 

ルーミア「アハッ!」

 

俺は一旦したに下りて避けてルーミアに向かうが腕にまた腹を貫かれる

 

しかしそれを気にせず走る

 

零「幻想符『幻想斬(イマジナリースラッシュ)』ッ!」

 

俺はルーミアの心臓を突こうとする

 

零「~~~!」

 

しかしルーミアの笑顔を思い浮かべると剣先が揺れルーミアの肩に刺さった

 

ルーミア「・・・・・やっぱり口だけなのね・・・」

 

ルーミアが木刀を持つとそれを抜き俺のあたまを鷲掴みにして持ち上げる

 

零「ウルセェ・・・俺は・・・俺のやりたいようにやる・・・ッ!幻想郷を滅ぼさせねぇし・・・お前を殺すつもりも、ネェ!テメェ・・・何でこんなことしやがる?」

 

ルーミア「・・・・・」

 

ルーミアは俺を投げつける

 

背中に何本も木が当たる

 

ルーミア「何で・・・ですって?・・・貴方にも見えているはずよ?その闇からあふれでる怒り憎しみ悲しみが・・・」

 

俺は口に溜まった血を吐きながら立ち上がる

 

俺は一歩一歩歩き出す

 

確かに闇から感じる

 

胸糞の悪い感じ

 

頭に響く謝罪

 

だが・・・

 

零「んなもん知るか!これがテメェの質の悪ぃ腹いせっつうのも理解した。これがテメェのじゃなく、霊華のってのも。でもなぁ・・・少なくとも俺は怨んでねぇし感謝すらしてる!萃香も!紫も!そんでテメェも!「貴方に何が分かるの!?」・・・」

 

ルーミアが叫ぶ

 

ルーミア「私は彼女が最後まで誰にも打ち明けずに抑えていたこの憎しみと悲しみを晴らす」

 

闇がルーミアを包む

 

ルーミア「だったらこの矛先を誰に向ければ良い?答えは簡単・・・それは人間が妖怪を退治し妖怪が人間を襲うことで均衡を保ってきたこの幻想郷(せかい)そのもの」

 

俺はルーミアの言葉を聞きニヤリとまた笑い目の包帯を取る

 

零「いいや・・・俺に向けろォ!」

 

次の瞬間地面が揺れる

 

零「恨みも怒りも悲しみも・・・・全部俺が受け止めてやる!」

 

ルーミア「やっと・・・殺る気になったのね」

 

ルーミアの背中からは闇の手の骨が生えていて頭には輪っかが浮いている

 

闇の手が地面に当たり土埃が舞う

 

土埃が晴れると当たりが岩で囲まれていた

 

零「殺る気も何も俺は元から殺る気何ざねぇよ。こっからが本番だ。さぁ、始めようぜ。この世で最も無駄なゲーム、でも美しい段幕ごっこをよ!」

 

俺はカードを取り出す

 

零「憑依『小さき百鬼夜行』!」

 

俺は萃香の力を憑依させる

 

ルーミア「スペルカード・・・?」

 

零「あぁ。霊夢と紫が作ったどちらも死なない決闘方。まぁ、言うなればお遊びだ」

 

ルーミア「・・・・・何を言っているの?私がそんなお遊びに付き合うと・・・「うるっせぇ!」・・・」

 

俺はルーミアの言葉を止める

 

零「これが今の戦いかたなの!正直まだ馴れてねぇけど死にたくねぇの!分かったか!」

 

零「鬼符『ミッシングパワー』!」

 

俺は大きくなりそこら辺の岩を投げる

 

それをルーミアは避けるがすかさず俺は殴りかかる

 

ルーミアは剣を降り剣が拳とぶつかる

 

拳から血が吹き出すが俺は構わず殴り飛ばす

 

憑依を解き次のカードを取り出す

 

零「憑依『半人半霊の庭師』!」

 

妖夢を憑依させて二本の刀を持つ

 

零「断命剣『未来永劫斬』!」

 

俺はルーミアに斬りかかるがルーミアがそれを防ぐ

 

そしてすれ違いざまルーミアは俺の脇腹を斬った

 

またルーミアがこちらに向かってくる

 

俺はまた憑依を解き次は三月精を憑依させる

 

零「結界『仲良し三月精・然』!」

 

俺は気配、音、光の屈折で見えなくしたあと上に飛び木刀を振り上げる

 

ルーミア「・・・・こんな攻撃じゃ何度やっても・・・私を傷つけることすらできないわよ・・・。私をバカにしているの?いえ、今に始まった事じゃない。貴方は何時も私をバカにしていた・・・」

 

零「バカ言え。俺は何時だって真面目に不真面目だぜ?でもこれは殺し合いじゃない。自分の思いをぶつける決闘・・・相手の心を掴む闘いで相手倒しちゃしまいじゃろうがい!これが俺の闘いかた、そして幻想郷の闘い方

「スペルカードルール」!誰も傷つかねぇ闘いさね」

 

ルーミアから歯軋りが聞こえる

 

ルーミア「なによ・・・それ・・・。ふざけるな!!!」

一層殺気が濃くなる

 

気を抜いたら気を失いそうだ

 

結界が割れる

 

零「ゲェ・・・!?」

俺は剣で斬りかかる

ルーミア「笑えないッ!笑えないッ!何なのよッ!このふざけた戦いはッ!」

 

木刀がルーミアに当たる

 

ルーミア「痛くもッ痒くもないッ!なのに・・・何でなのよッ!」

 

零「!?」

 

俺は動きを止める

 

ルーミアが泣いていた

 

ルーミア「どうしてこんなに・・・涙が止まらないのよッ・・・」

 

俺は溜め息を付く

 

零「ふざけるな、ねぇ・・・。ふざけんなよ?」

 

俺は刀を納める

 

零「何故お前は俺の心臓を刺さなかった?俺の頭を潰さなかった?お前は俺を殺せたんだ。でもしなかった・・・。一体何故?答えは簡単、結局お前も俺と同じなのさ‼️幻想郷を滅ぼす?違うな。お前は滅ぼさないといけないと思った。霊華の悲劇を繰り返さない為に」

 

ルーミア「次は・・・次は霊夢かもしれないのよ!」

 

零「なら・・・・見てみろよ。外を。皆戦ってるこの幻想郷の為に・・・人も、妖怪も、霊夢も!もうこの幻想郷(せかい)は代わり始めてる!」

 

ルーミア「じゃあ・・・私のした事は・・・」

 

零「完全な無駄骨だな!」

 

ルーミア「ッ!?」

 

俺はルーミアに近付く

 

零「俺も人ん事は言えないけどお前相当バカだな。バカもバカ、大馬鹿者さ」

 

ルーミア「私が大馬鹿者ォ!?」

 

零「んなことしても霊華は喜ばねぇしまず俺が泣く」

 

ルーミア「!!だったら私はどうすればよかったのよッ!?」

 

零「んなの俺に聞くな。自分で考えろ」

 

ルーミアの前まで来て俺はルーミアに抱きつく

 

ルーミア「!」

 

零「でもな、お前には俺達がいる。俺を信じろ!お前の信じる俺を信じろ!」

 

次の瞬間闇の障壁が弾けとんだ

 

零「お前はもう・・・一人じゃない。お節介で勝手にお前の答えを一緒に探してくれる馬鹿どもが居る」

 

俺は後ろを振り向く

 

そこに居たのは先ほど見送ってくれた奴らだ

 

零「そんな馬鹿どもだから、俺は好きになったし護りたいと思ったんだ。正直さ、出会いは最悪だったよ。殺されかけもした。でも今はこうして一緒に戦ってらぁ。今こうして居られるのも全部スペルカードのおかげだ。お前にもあるはずだぜ。このカードが・・・」

 

ルーミアから離れるとルーミアはまた泣いていた

そして闇がルーミアに集まっていく

 

ルーミア「・・・どうやら幻想郷は少しずつだけど変わっているみたいね・・・」

 

闇が集まりスペルカードになる

 

俺も憑依を解いてスペルカードを取り出す

 

ルーミア「今の貴方をみて・・・少し安心した

わ・・・。これなら霊夢も大丈夫そうね。だけど・・・私はにはまだ・・・この異変を終わらせる訳には行かないわ。私のスペルカードは一枚だけ・・・貴方もどうやら残り一枚・・・。これで決着を付けましょう・・・」

 

零「上等だ。俺の思いを全部ぶつけてやる!」

 

しばしの間静かになる

 

ルーミア「・・・これが私の全力・・・受けられるものなら受けてみなさい」

 

次の瞬間闇の壁と段幕が現れる

 

俺はそれを段幕で斬りながら進む闇の槍が向かってくるが俺は木刀で起動を反らす

 

俺は槍の上を走りルーミアに近付く

 

ルーミア「これで終わりよ」

 

辺りを見ると闇が俺を囲んでいる

 

ルーミア「捕まえた。スペル」

 

闇が膨らみ大きくなる

 

ルーミア「深淵『空亡』。・・・・・霊夢のルール通り、命は取らないわ。この異変が終わるまでそこで大人しくしてて頂戴・・・」

 

零「・・・・いや」

 

ルーミア「!」

 

俺は笑ってルーミアを見る

 

零「俺の勝ちだ!」

 

俺は闇を横一文字に切り裂き脱出する

 

また段幕が来るが俺は避ける

 

零「確かに未来もお前の危惧する通りなのかもしれねぇ!未来が見えるやつがそう言ったってよ、別に未来を変える権利は皆平等にあるんだぜ!」

 

段幕に当たりそうになるが俺はそれを叩ききる

 

零「だからよ!もう少し見ててくれ!未来の幻想郷をッ!」

 

俺はカードを掲げる

 

零「これが今の所の俺のラストスペルッ!!」

 

俺は力を溜める

 

零「四天王奥義『三歩爆発』!」

 

一歩目

俺は段幕を足場にしていた加速する

 

二歩目

木刀に力を溜めて段幕に飛び乗る

 

三歩目そこから上に飛びルーミアを地面に叩き付けようとする

 

しかし闇に邪魔される

 

更に俺は力を居れる押され押し返す

 

零「コイツでしめぇだァァァァァァァァ!!!」

 

零ルーミア「「ウオォォォォォォォォ!!!!!」」

 

次の瞬間闇の壁に亀裂が走り割れる

 

そして俺は闇を破ってルーミアを叩き落とす

 

力を失い俺も落ちた

 

地面は抉れて丸で爆発跡だ

 

ルーミア「・・・・あーあ・・・・どうやら私の・・・負けみたいね」

 

ルーミアのカードが消えて俺のカードが残っている

 

ルーミア「でも・・・安心したわ・・・。私は霊夢が霊華と同じ悲劇を繰り返さない為に幻想郷にその事を伝えるために異変を起こしたけど、だけど・・・どうやら必要なかったみたいね」

 

零「・・・・・・たりめぇだ。おらぁ天邪鬼だぜ?」

 

ルーミア「貴方と霊夢は・・・私や霊華と違った・・・。貴方たちは本当の意味で強さと言うものを理解していたわ。貴方と戦って・・・それがよーく分かったわ」

 

零「・・・・・何だお前?まるで・・・最後みたいに・・・」

 

俺は横に寝転がるルーミアを見る

 

ルーミア「え?」

 

零「確かに俺は今からお前を封印しなきゃなんねぇが別に死ぬ訳じゃねぇだろ?」

 

ルーミア「何で・・・・」

 

零「これいじょう・・・旧友(ダチ)に死んで欲しくねぇんだよ・・・。俺達は血はバラバラだけど確かにあの時、本物よりも強い絆で繋がった家族だった・・・と、思う・・・。霊華の幸せを奪った分お前は幸せにならなきゃなんねぇ。簡単には死なせねぇよ。ねぇなら作れ」

 

いつの間にか俺は泣いていた

 

零「約束だ!テメェがガキになろうがボッキュッボンだろうがお前の幸せを俺が見つけ出してやる!生きてて良かったって思うくらいのでっかい奴だ!だから・・・だからよぉ・・・」

 

ルーミア「こんな私を・・・まだそう読んでくれるの?」

 

ルーミアも泣いている

 

零「・・・・・たりめぇだよぉ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日俺は・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旧友(ダチ)との再開を果たし・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして別れた




東方幼霊夢、東方霊々夢が好きな方色々すいません

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