東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

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宴会とこれから

泣きつかれてか酒に酔ってか萃香はその場で寝てしまった

 

零「たく、とんだ頭だよ。・・・そう言や俺ここに来てからほとんど餓鬼にしか会ってネェんだよな・・・」

 

俺は萃香を背負いながら博麗神社に向かい森を抜けると三人が俺を待っていた

 

二人は言わずもがな妹紅と慧音、そして三人目は赤が印象的な鬼だった

 

この場合鬼は萃香のような種族では無く例えとしての鬼だ

 

???「アンタら、これはどういう状況か教えて貰うわよ・・・」

 

慧音「れ、霊夢・・・零は何も悪く無いんだ!」

 

霊夢「ほぉ・・・」

 

まるで般若のような顔で慧音を睨み着けた

慧音「じ、実はだな・・・」

 

慧音がいきさつを説明してくれて何とか俺は無罪方面となった

 

霊夢「全く・・・・萃香も何やってんのよ」

 

霊夢は俺の背中で寝ている萃香を呆れた顔で見ながら呟いた

 

俺も萃香を見たが何とも幸せそうな顔だ

 

霊夢「まぁそんなことよりとりあえず賽銭を入れていきなさい」

 

もとよりそのつもりだったので俺は残りの財産千円の内五百円を入れた

 

まぁ騒いでしまった訳だし迷惑料だ

 

後ろを見ると霊夢が驚いている

 

零「な、なんだよ?五百円じゃ不満か?」

 

霊夢「・・・・・・・・」

 

霊夢はいきなりプルプル震え出すと俺に歩み寄りガシッと肩を持った

 

霊夢「神様ですか!」

 

零「はぁ!?」

 

霊夢「天下の五百円玉を恵んで下さるとは!これでしばらくは凌げるわ!」

 

霊夢の反応を見て妹紅が補足してくれた

 

妹紅「霊夢はいわゆる貧乏なんだ。神社がこんな場所だから人間の参拝客も少ないし良く妖怪が来るから妖怪神社って言われて人里の奴で来るのは慧音か鈴奈菴の店主か稗田家の当主かなんだ」

 

零「それでも賽銭位妖怪も入れるだろ?」

 

霊夢「あぁそれなんだけどね・・・」

 

??????「「れーいーむー(れーいー)!!!」」

 

既に五百円を掴み踊って居る霊夢の元に誰かが落ちた

 

零「なるほど・・・大体分かったわ」

 

落ちてきた人物を見るとそれは魔女服の少女・・・確か魔理沙だったか?

 

魔理沙「フゥ・・・着地成功だぜ」

 

霊夢「どこがよ!見なさい!あんたのせいで家の賽銭箱がボロボロじゃない!」

 

確かに潰れていた

 

魔理沙「それよりだ!」

 

魔理沙が俺を見て辺りを見る

 

魔理沙「何でこいつが居るんだ?それにこの状況もこいつが起こしたのか?後何でルーミアはこいつの頭を噛んでるんだ?」

 

魔理沙は警戒していた

 

て言うか頭が痛いと思ってたらルーミアが噛んでたのね

慧音「だ、だからそれは・・・」

 

また慧音が説明してくれた

 

魔理沙「お、おう・・・何となく分かったのぜ」

 

こうして何とか誤解も解け宴会の準備を始めた

 

 

 

零「そろそろ皆集まってきてるな」

 

ルーミア「そーなのかー」

 

見た所知り合いはチルノと紅魔館の一行、後三バカ妖精だ

 

そして俺はふと疑問に思った

 

零「なぁルーミア。俺ってどんな姿してるんだ?」

 

ここに来てから四日がたった

 

それまで鏡を見ていないので自分の用紙が分からなかった

 

強いて分かるのは身長が大体160センチメートル位だと言う事だ

 

ルーミア「う~ん・・・寝癖でボサボサでまるで子供のような顔なのだー」

 

なるほど大体分かった

 

零「ありがとさん。さ、チルノの法に行ってきな」

 

ルーミア「はーい」

 

ルーミアがチルノの方に向かい俺は縁側で酒を飲み始めた

 

 

・・・・・自身で大体17歳だと思っていた時と違うので楽だ

 

妹紅「皆と呑まないの?」

 

妹紅が隣に来て座った

 

零「酒一緒に呑める知り合いなんてお前か慧音位だろ」

 

俺は酒をまた盃に入れて呑む

 

妹紅「じゃあ彼処の八ツ目鰻の屋台で呑んだら?」

 

妹紅が指指す先には確かに屋台がある

 

零「まぁつまみも欲しかったし行くか・・・」

 

俺が立ち上がると妹紅も立ち上がってどこかに行ってしまった

 

 

 

???「いらっしゃい」

 

背中に鳥の羽が生えた少女がそう言った

 

零「?お嬢ちゃん一人?店主は?」

 

席に座ってそう言うと少女が怒りだした

 

???「お客さん、店主は私!まぁ初めてだから勘違いするのは分かるけど・・・」

 

零「あ、そうかい。そりゃ悪かったな」

 

俺はとりあえず八ツ目鰻を頼んだ

 

???「お客さんってチルノとルーミアが言ってた外来人?」

 

どうやらチルノの知り合いらしい

 

まあ子供だからチルノと知り合いなのは不思議では無いのだが

 

零「おぉ、そうだよ。もっとも元々はこっちに住んでたみたいだけど・・・」

 

???「へぇー」

 

零「そう言やお嬢ちゃん名前は?」

 

今更だが聞いて見た

 

???「私はミスティア・ローレライ。夜雀の妖怪よ。気軽にミスチーって呼んでね」

 

そう言いながらミスチーは八ツ目鰻を俺の前に置いた

 

零「俺は零ね。まぁ好きなように呼んでくれ」

 

ミスチー「じゃあ零さん、零さんが異変を解決したんだって?」

 

零「らしいな。どこで知ったんだ?」

 

ミスチー「それは・・・・」

 

???「それはこの私、清く正しい射命丸文の文々。新聞です!」

 

今度は黒髪のミニスカでカメラを持った姉ちゃんが来た

 

文「取材良いですか!」

 

零「お、おう・・・」

 

八ツ目鰻を食べながら俺は文の質問に答えて行った

 

文「では先ずあの吸血鬼姉妹と霊夢さんと魔理沙さんを倒したと聞きました。あなたって本当に人間ですか?」

 

零「あぁ俺もついさっきまでそう思ってたんだけどな、実は俺鬼らしいんだわ」

 

文「と、言うと?」

 

零「ここに来た時にいきなり萃香に襲われてな、戦いの最中俺はあいつが頭を張ってたえーと・・・まぁその中の一人らしいんだわ」

 

文「曖昧ですね・・・」

 

文は唸っていた

 

零「ミスチー、八ツ目鰻お代わり」

 

ミスチー「はーい」

 

その間にお変わりを頼む

 

文「では次に貴方は外に帰りますか?残りますか?私的には残っていて欲しいですが・・・」

 

その質問に俺は少し考えて

 

零「外に帰ってもおらぁ記憶ねぇしな・・・元々はこっちに住んでたみたいだし残る事にしたよ」

 

文「そうですか」

 

ミスチー「はい、八ツ目鰻ね」

 

零「サンキュー」

 

俺はまた八ツ目鰻を加えた

 

文「では最後です。貴方はまた生活基盤ができていませんが何かやりたい事とかありますか?」

 

やりたい事・・・か

 

やりたい事・・・ね

 

気付けば俺は笑っていた

 

零「そうさな、耳の穴かっぽじってよぉく聞いとけ!家事手伝いから、人探しまで何でもござれ!困った事が有るならここに来な!一事が万事、金さえ貰えば何でもやるよ。って事で万事屋でもやるさ」

 

文「あっりがとうございました!では私はこれで・・・」

 

文が飛び去ろうとした時俺は文の手を掴んだ

 

零「まぁまぁ、取材に協力してやったんだ。おごってくれるよな?」

 

文「あ、あやややややややややややや・・・・」

 

 

 

腹いっぱいになったのでまた酒を呑む事にした

 

零「カァァァ!」

 

萃香はどうやら皆に自分の酒を呑ませ回っている

 

チルノ、ルーミア三バカ妖精、後知らない二人はあちこち走ったり飛び回ったりしている

 

慧音と妹紅は紫髪の少女とオレンジ髪の少女と呑んでいる

 

紅魔館組のところでは咲夜の料理にいろんな奴が群がっている

 

零「全く賑やかだねぇ・・・?」

 

しばらくそんな光景を見ていると森に一本の道があった

 

零「・・・・・・・・・」

 

何故か俺の足は動いていた

 

しばらくして開けた場所に出た

 

辺りには気は無いが明らかに戦った後が長い間放置されていた事は分かった

 

そんな所にポツンと一つの墓が有った

 

名前も何も書いていない

 

俺は墓の前に座ると猪口に酒を入れて墓の前に置き自分の盃に酒を入れて呑んだ

 

???「貴方、何してるの?」

 

いきなり声をかけられた

 

俺は振り向かずに口を開いた

 

零「自分でもわかんねぇわ」

 

???「これが誰の墓か知ってるの?」

 

零「さぁな。・・・ただ何だろな。これを見た時懐かしくもあり悲しくもあったが・・・一番虚しさがあったよ。まるで自分だけ取り残されたような・・・」

 

???「・・・・・・・・・・」

 

誰かは俺の後ろまで来た

 

俺は後ろ誰かに振り向く

 

傘を指した金髪の女性だった

 

???「申し遅れました。私は八雲紫。この幻想郷の管理をしていますわ。・・・・幻想郷は全てを受け入れますわ」

 

俺は立ち上がって頭を書いた

 

零「さよけ。んじゃあおらぁ宴会にもどらぁ」

 

俺は紫に手を降って戻った

 

紫「・・・・・・・・」

 

しばらく紫に見られていたとは知らずに・・・

 

 

 

宴会に戻ると萃香が待っていた

 

顔が真っ赤である

 

萃香「零ぃ!勝手に居なくなるなよぉ!」

 

零「酔ってるな・・・」

 

とりあえず何処かに運ぶか考えていると萃香が近付いて来た

 

そして萃香の瓢箪を咥えさせられた

 

萃香「呑め呑めェ」

 

零「ちょ!止めっ!アァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

拝啓名も知らぬ両親様

 

この世界でバカな奴らとバカやるのが楽しくなってきて居ます

 

もうしばしはこうバカやって過ごす事にします

 




たぶん幼霊夢要素入るかも・・・

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