東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

96 / 192
我は神なり

神奈子と霊夢と早苗が諏訪子の影と闘い始めて三十分

 

一向に倒れる気配がない

 

神奈子「目を覚ませ諏訪子!」

 

霊夢「聞こえるわけ無いでしょ!」

 

諏訪子の影が神奈子を殴ろうとする

 

それを御柱で防ぐ

 

神奈子「覚えておくといい博麗の・・・。この世に絶対なんて事はないのさ・・・ッ!」

 

そう言う神奈子は既にボロボロで血塗れだ

 

早苗「神奈子様!下がってください!後は私が!」

 

神奈子「駄目だ!今の諏訪子の力は全盛期を上回っている・・・。早苗がやっても死ぬだけだ!」

 

次の瞬間神奈子の後で轟音と閃光を迸った

 

神奈子が後を見るとそこには雷に打たれて形を崩した諏訪子の影があった

 

中から諏訪子が出てくる

 

早苗「諏訪子様!」

 

神奈子「早苗!待て・・・ッ!」

 

早苗が諏訪子に近付こうとするのを神奈子が静止する

霊夢「・・・・・・何者なのかしら?」

 

霊夢が上にいる人物に話し掛ける

 

その人物は半裸で背中に太鼓があり頭に布を被っている

???「ヤッハッハ、我は神なり!」

 

霊夢「雷?」

 

神奈子「・・・・・雷神ってところかい?」

 

神奈子が御柱を飛ばす

 

だが御柱は男の身体をすり抜けた

 

???「・・・・さすが建御名方尊だ。下界の一神にしておくには勿体ない。どうだ?そこのミシャグジ共々我々と共に来ないか?」

 

神奈子「あいにくだが私はもう共に行く男を心の中で決めていてね・・・」

 

雷神が身体に電気を漂わす

 

???「2000万V(ボルト)放電(ヴァーリー)!」

 

神奈子に雷が向かう

 

早苗「神奈子様!」

 

早苗が向かおうとするが霊夢に連れられて神奈子から離れる

 

雷の閃光が神奈子を包む

 

???「フン!我々に着いてくれば命だけは助けてやったものを・・・・」

 

零「・・・・・・おい」

 

???「ん?」

 

男が振り向くと吹き飛ぶ

 

零「俺のダチになにしてんだ、テメェ?」

 

そこに居たのは零だった

 

 

 

零視点

 

階段を歩き鳥居を抜けると男が神奈子に雷を神奈子に打っているところだった

 

俺は走って男の背後を取る

 

零「・・・・・おい。俺のダチになにしてんだ、テメェ?」

 

男を木刀で吹き飛ばす

 

???「ガハッ!」

 

男が神社の柱にぶつかると血を吐く

 

???「ば、バカな・・・。私に物理攻撃は効かないはず・・・ッ!」

 

早苗「せ、先輩・・・・?」

 

霊夢「やっときたわね・・・」

 

俺は霊夢と早苗を見た後に神奈子を見る

 

神奈子「なんだい。やっぱ居たのかい?」

 

煤けた神奈子が立ち上がる

 

神奈子「それに・・・・少しとは言え封印も解かれている・・・」

 

零「ハイハイ。お前はもう休んでな・・・」

 

俺はゆっくりと歩き始める

 

零「さて、幾つか質問させてもらおう・・・」

 

???「下界の猿がか?・・・まぁ、良かろう」

 

零「まず、お前の名前は?」

 

???「・・・・・雷・・・」

 

零「あ、そこはエネルじゃねぇのね。次に目的は?」

 

雷「暇潰し・・・」

 

零「・・・・最後に、文を何処やった・・・!?」

 

雷「文?・・・あぁ、あの烏天狗か。あの女なら・・・ほら」

 

雷が神社を見ると

 

そこには血塗れで倒れた文が居た

 

雷「ヤハハ、バカな女だ。生物がどうすれば雷に勝てると言うのだ」

 

俺は一気に距離を積めて雷を突こうとする

 

雷「神の裁き(エル・トール)!」

 

しかし雷が俺の頭上に降りる

 

零「ガァァァァァァァァァァァ!!!!!」

 

雷「・・・・他愛ない・・・。貴様のような下界の猿が!我は神だぞ!」

 

俺は倒れる

 

身体から黒煙が立つ

 

雷「・・・・・・・興も覚めた。私は帰るとしよう・・・」

 

そのまま雷は雷となり何処かに行ってしまった


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。