銃声が響いた
鈴仙「零さん!」
???「やった!当たった!」
肩から血が吹き出す
周りからヘルメットを被った兎が現れる
鈴仙「!?」
鈴仙が兎に指を付き出す
???「って貴女は!?」
一人が鈴仙を見る
???「しょ、初代鈴仙!」
鈴仙「初代!?」
???「申し遅れました!私はレイセン!今は貴女様の代わりにペットとして綿月家で飼われています!」
鈴仙「豊姫様と依姫様の!?」
零「あのぉ!」
全員が俺を見る
零「俺血塗れ何ですけど!?え?このまま続けるの!?」
俺が叫ぶと周りの兎が俺に銃を向ける
零「・・・・・・・え?」
レイセン「悪いですけど貴女を助ける訳にはいきません・・・。今このあたりは警戒中です。地上から来た貴方達を通す訳にはいきません!」
俺は文句を言うのを止めて笑う
零「あい、分かった!今からお前らは敵だ!歯ぁ食いしばれ!」
俺は木刀を抜いてレイセン以外の兎を吹き飛ばす
「逃げろー!」
その一声に兎達が逃げていく
残ったのがレイセンだけになった
どうやら足を捻って逃げられないようだ
俺が近づくとレイセンが顔を青ざめる
俺はレイセンのまえまで来るとしゃがんで足を見る
零「・・・・・鈴仙、包帯とかあるか?」
鈴仙「はい、一様・・・」
鈴仙が鞄から包帯を出す
それを受け取って俺はレイセンの足を固定する
零「よし、応急手当完了!」
俺はそのままレイセンを背負う
レイセン「・・・・・え?」
零「ん?どうした?」
レイセン「なんで、手当何てしたんですか?」
零「?」
鈴仙「無駄よ」
俺がレイセンは何を言っているのだろうと思っていると鈴仙が声を出す
鈴仙「零さんが貴女を助けたのに理由なんてないわ。建前を持たずに何時も本心で私達にぶつかってくるから・・・困ったものよ」
零「わ、悪い・・・」
鈴仙「あ!べ、別に責めてる訳じゃないですよ?」
鈴仙の言葉にレイセンはある三人の言葉を思い出した
一人はバカ正直と
また一人はお人好しと
そしてまた一人は世話焼きと
皆言っている事はバラバラだが必ず何処か寂しそうな顔をする
レイセン「・・・・・・・・・」
レイセンは自分を背負う俺を見る
零「・・・・ん?どうした?」
俺が振り向くとレイセンが外方を向く
零「鈴仙ぇん」
俺は泣きかけながら鈴仙に助けをこう
鈴仙「零さんが何時も通りで何よりです」
俺はそのまま前を向く
桃の木の林を抜けて歩くしばらくして都が見えてきた
そこで見たのは大量の兎達だった
零「アララ・・・・・・・そこまで暴れたつもりはないんだけどねぇ・・・」
鈴仙「貴方あれで暴れてないと・・・?」
零「・・・・さっきの言葉訂正で・・・」
俺はレイセンを鈴仙に預ける
零「先に行け」
鈴仙「・・・・・・気をつけて」
鈴仙が行ったのを確認すると俺は木刀を抜いて走り出した
戦争が始まって今、2時間