日番谷(偽)でFGO   作:あたらんて

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剣を握らなければ おまえを守れない

剣を握ったままでは おまえを抱き締められない


                ――茶渡泰虎


始解

始解―それは死神が斬魄刀より名前を聞き出すことによって可能となる斬魄刀の能力の解放である。

そしてこの俺、日番谷冬獅郎の斬魄刀である氷輪丸は氷雪系最強。

 

 

俺を中心として氷でできた竜が渦巻く。

相手の剣士は警戒しているのかこちらをじっと見ている。

 

 

「来ないのか?なら…こちらから行かせてもらうぞ…群鳥氷柱

 

 

無数の氷柱が浮かび上がり、鳥の群れのように敵へと襲い掛かる。

剣士は遠距離戦は不利と見たかまた霊圧を噴き出して襲い掛かってきた。

 

 

「そりゃ悪手だぜ…」

 

 

確かに日番谷は中・遠距離戦も得意とすることは間違いないが、決して近距離戦が不得手という訳ではない。むしろ近距離主体の剣士だ。

 

 

先程までとは圧倒的に手数の違う攻撃が敵を襲う。

氷の竜が上方から襲い掛かり、全方位から氷の礫が飛んできて、受ける刀からも冷気が発せられ、敵の動きはどんどん鈍っていく。

劣勢と見たか相手は距離を取った。そして透明な剣を構える。何をする気かわからない。

考えを巡らせていると、相手が口を開いた。

 

 

風王鉄槌(ストライク・エア)!!」

 

 

その瞬間、暴風が襲い掛かる。敵の剣が纏っていた風が解放されたのだ。

初めて見えた敵の剣は華美な装飾はされていないが、その剣の力を表すかのような荘厳さがあった。

 

 

「ぐ、あっ…」

 

 

そして、解き放たれた暴風はかなりの破壊力を持っており、咄嗟に氷で防御したものの、手傷を負ってしまった。先程の剣戟で負わせた傷も考えると五分といったところだろうか。

この隙を逃さないと言わんばかりに剣士は襲い掛かってきた。

 

 

今度は相手の剣がハッキリ見える分ずっとやりやすくなったがどうも先程まであった風は封印の意味もあったのか剣の切れ味が鋭くなっている。氷が一瞬で切り裂かれる。

ただ手数ではやはりこちらが圧倒的に上回っており相手は中々攻め込めない。

しばらくの間膠着状態が続く。

 

 

 

 

だが、もう十分だろう。一度距離を取る。

 

 

「やるな、お前…。名を、訊いておくぜ」

 

 

「…アーサー。アーサー・ペンドラゴンだ」

 

 

「そうか…。俺は日番谷冬獅郎だ。そして、もう十分に水気が満ちた。そろそろ終わりにするぞ」

 

 

これならあの技も繰り出せる。最も水気が満ちるのを待たずとももう一つ技を使えば繰り出せるのだが…始解での効果はどの程度なのか把握していないため今回は見送った。

 

 

何かすると悟ったのだろう。相手も剣を上段に構えて何かの準備を始めている。

が、もう遅い。

 

 

 

氷天百華葬

 

 

雪が一粒、落ちてきた。

 

 

約束された(エクス)…」

 

 

それが敵の剣に触れると同時に華の形となって凍りつく。

 

 

「な……」

 

 

そのまま落ちてくる無数の雪が敵に触れるたび華となって凍りつく。

 

 

「何だこれは………!!」

 

 

「『氷天百華葬』 その雪に触れたものは瞬時に華のように凍りつく」

 

 

もう既にほとんど剣士の体は氷の華で覆われている。

 

 

「百輪の華が咲き終える頃には」

 

 

凍っていないところが顔だけとなった剣士は戦いに満足したかのように笑っていた。

 

 

「あんたの命は消えている」

 

 

氷の華が、咲き誇った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やるじゃない、セイバー!再現体とはいえあのアーサー王を倒すなんて!流石私のサーヴァントよ!」

 

 

シミュレーションが終わった俺にオルガマリーが満面の笑みを浮かべて近づいてきた。

 

 

「ああ、そりゃあ良かった。ところでそっちの奴らも気になるんだが…」

 

 

「アラ、そうね。まずは自己紹介をしなくっちゃ!私はスカンジナビア・ペペロンチーノ。ペペって呼んでちょうだい?」

 

 

ヤバいやつが急に寄ってきた。こいつ思ってたよりまともかもしんねえ。

 

 

「あ、ああよろしく…ペペ?」

 

 

「ええ!」

 

 

「さて、私の名前はレオナルド・ダ・ヴィンチだ。君のことは知らないからこれから色々と教えてくれると嬉しいね。とりあえず君の宝具についてちょっと聞きたいものだ」

 

 

レオナルド・ダ・ヴィンチ…知識にある。中世に活躍した万能の天才だ。

さっきの敵もかのアーサー王だったらしいしこの人もサーヴァントなのか?

というかなぜモナ・リザなんだ。あれは自画像だったのか…?

 

 

「お、おう。また今度な」

 

 

「私はキリシュタリア・ヴォーダイム。このAチームのリーダーを務めている。これからよろしく頼むよ」

 

 

金髪ロングのイケメンさんは物腰もイケメンっぽい。

まあ日番谷隊長もイケメンなんですけどネ!

 

 

「ああ、よろしく」

 

 

「よろしくなあヒツガヤさん!オレはベリル・ガット。カルデアでわかんないことがあったらどんどん聞いてくれ!」

 

 

ベリル・ガット…なんか胡散臭いな。

 

 

「ああ、頼らせてもらおう」

 

 

「僕はカドック・ゼムルプスだ…。まあ、よろしく頼むよ」

 

 

白髪の人だ。なんか色々と苦労してそうな感じが出てる。

 

 

「よろしくな」

 

 

「私はオフェリア・ファムルソローネ。これからよろしくお願いね」

 

 

眼帯の子だ。あの更木のように霊圧を無限に喰らう化物だったりするのだろうか…。

 

 

「ああ、よろしく」

 

 

「芥ヒナコよ」

 

 

本を片手に持ったツインテが早く帰りたいオーラを出しながら喋った。

霊圧から見るに只者じゃないことは確かだが…

 

 

「おう、よろしく」

 

 

「デイビット・ゼム・ヴォイドだ」

 

 

コイツも中々ヤバい雰囲気を出してる。なんとなくの勘だがこの中で一番注意すべきはコイツのような気がする。

 

 

「よろしく…」

 

 

「これで一通り自己紹介は終わったわね!じゃあ解散とするわ。自由にしてちょうだい。セイバーは部屋を案内するわ。着いてきて」

 

 

オルガマリーがそう言って締めくくるとみんな自由に動き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてオルガマリーの後ろを歩いていると、1人の人に出会った。

 

 

「あら、レフ!ねえ見てちょうだい!私がサーヴァントの召喚に成功したのよ!」

 

 

「おや、マリー。ふむ、それはすごいね。こんにちは。私はレフ・ライノールだ。お名前を伺っても?」

 

 

目の前のレフと名乗った人物からものすごい霊圧を感じる。コイツもまた、只者じゃない。

 

 

「日番谷冬獅郎だ。よろしく頼む」

 

 

「ああ、これから一緒に頑張ろう」

 

 

「それじゃあレフ、私は部屋を案内してくるから」

 

 

「ああ、いってらっしゃい」

 

 

そうしてまたレフとも別れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここがあなたの部屋よ」

 

 

そういって通されたのは殺風景ではあるものの清潔で広い部屋だった。

自分の新たな部屋に満足していると、オルガマリーが暗い表情で口を開いた。

 

 

「ちょっと聞いて欲しい話があるの」

 

 

 

 




マリスビリーが死んだ直後なのでまだこの時のレフはいい人です。

そして所長がレフに依存した時期ですが、フラウロスは所長のことを鬱陶しがっていましたからフラウロスになる以前で、丁度所長のメンタルが削られるこの時期なんじゃないかなと判断したのでまだ所長はレフに依存していません。
なので主人公が召喚されたことによって…?
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