問題児達と神様の中の問題児が異世界から来るそうですよ?   作:重装歩兵

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第3話完成ー!!


ゆっくりしていってね!


最強の主催者?ただの変態じゃねーか!

フォレス・ガロとギフトゲームで対決する事が決まった日の夕方頃

黒ウサギは夜ト達を引き連れて街の中を歩いていた

彼女達の目的地は”サウザンドアイズ”…この箱庭の東西南北、上層から下層までの全てに精通する巨大な商業コミュニティである

 

そして今、夜トの前では黒ウサギ達と割烹着の女性店員が口論していた

 

「なんて商売っ気の無い店なのかしら」

 

「ま、全くです!閉店時間の五分前に客を締め出すなんて!」

 

黒ウサギと飛鳥は店員に文句を言うが…

 

「文句があるならどうぞ他所へ。あなた方は今後一切の出入りを禁じます。出禁です」

 

店員はすました顔で出入り禁止を言い渡した

それにより黒ウサギがまた怒り出すが、致命的である”コミュニティ名”と”旗印”について要求され黙り込んでしまった

 

そして、少し間をおいて彼女は悔しそうな顔で呟いた

 

「その……あの………私達に、旗はありま」

 

「イィィィヤホオォォォォォォ!久しぶりだ黒ウサギイィィィィ!」

 

彼女の呟きは店内から爆走してくる着物風の服を着た白髪の少女に抱きつかれ、街道の向こうにある浅い水路に吹き飛ばされる事で中断された

いきなりの事に動きを止める夜ト達だが、段々状況を理解する

 

「……おい店員。この店にはドッキリサービスがあるのか?なら俺も別バージョンで是非」

 

「ありません」

 

「なんなら有料でも」

 

「やりません」

 

真剣な顔で下心満載な発言をする十六夜に対し、無表情でキッパリ断る女性店員。

飛鳥と耀はそんな十六夜を軽蔑の目で見ていた

 

「夜トは混ざらないのか?」

 

「色々と面倒くさそうだからパスだ」

 

雷音が夜トを見ながら問うと、夜トは心底どうでも良いような顔で答えた

そんな中、黒ウサギはというと…

 

「し、白夜叉様!?どうして貴女がこんな下層に!?」

 

「そろそろ黒ウサギが来る予感がしておったからに決まっておるだろうに!フフ、フホホフホホ!やはり黒ウサギは触り心地が違うのう!」

 

そう叫び、鼻息を荒げながら黒ウサギの豊満な胸に顔を擦り付ける白夜叉という少女

 

「全く、年寄りは全員頭ん中がピンクなのか…?」

 

「へ…?」

 

黒ウサギが顔を上げると夜トが顰めっ面で白夜叉の襟首を掴み、彼女から引き剥がした

 

「何じゃお主!?私と黒ウサギのイチャイチャを邪魔する気か!?」

 

「黙れ色ボケババア。…ったく、酔っ払って無い分天神より質が悪い」

 

夜トの頭に浮かぶのは酒で酔い、自分の神器の前でセクハラをする”藤原道真”の姿だった

勿論、その後には修羅と化した自分の神器にお仕置きされていたのは言うまでもない

 

「んな事より黒ウサギ、さっさと用件言って入れてもらおうぜ…?」

 

「…む?ではお主達が黒ウサギの新しい同士か。異世界の人間達が私の元に来たという事は…遂に黒ウサギが私のペットに」

 

「なりません!どういう起承転結があってそんな事になるんですか!?」

 

うさ耳を逆立てて怒る黒ウサギ

そんなこんなで、時は過ぎ…今は白夜叉の私室

 

彼女の部屋は日本の和室に似た内装だった

白夜叉は上座に腰を下ろし、夜ト達に向き直る

 

「さて、自己紹介といこうかの。私は四桁の門、三三四五外門に本拠を構えている”サウザンドアイズ”幹部の白夜叉だ。この黒ウサギとは少々縁があってな。コミュニティが崩壊してからもちょくちょく手を貸してやっている器の大きな美少女と認識しておいてくれ」

 

「はいはい、お世話になっております本当に」

 

白夜叉に対し、投げやりな言葉で黒ウサギは受け流す

そんな黒ウサギの苦労を知ってか知らずか、耀は小首を傾げて問う

 

「その外門、って何?」

 

「箱庭の階層を示す外壁にある門の事です。数字が若い程都市の中心部に近く、強大な力を持つ者達が住んでいるのです」

 

黒ウサギが図を描きながら説明する

その図を見ていた夜ト達は口を揃えて、

 

「「「「バームクーヘンみたい(だな)」」」」

 

その言葉を聞き、ガックリと項垂れる黒ウサギ

しかし、白夜叉はツボに入ったのか笑ながら頷く

どうやらバームクーヘンという例えが気に入ったようだ

 

その後、水樹を持つ水神…蛇神を倒した十六夜を見ながら黒ウサギと何やらボソボソ話をしていたが白夜叉の一言により、問題児達が動き出した

 

「白夜叉様はあの蛇神様とお知り合いだったのですか?」

 

「知り合いも何も、アレに神格を与えたのは私だからな。もう何百年も前の話だがの」

 

因みに、神格というのは神そのものでは無い

種の最高ランクに体を変幻させるギフトの事である

 

「…へえ、じゃあお前はあの蛇より強いのか?」

 

十六夜が不敵な笑みで問う

 

「ふふん、当然だ。私は東側の”階層支配者(フロアマスター)”だぞ。この東側の四桁以下にあるコミュニティでは並ぶ者が居ない、最強の主催者(ホスト)だからの」

 

白夜叉は煽るような笑みを浮かべて話す

最強の主催者…その言葉に夜ト以外の問題児達は一斉に瞳を輝かせる

 

「そう………ふふ。ではつまり、貴女のゲームをクリア出来れば、私達のコミュニティは東側で最強のコミュニティという事かしら?」

 

「無論、そうなるのう」

 

「そりゃ景気の良い話だ。探す手間が省けた」

 

問題児達はそれぞれ闘争心を視線に込めて白夜叉を見る

それに気づいた白夜叉は声高らかに笑った

 

「抜け目ない童達だ。依頼しておきながら、私にギフトゲームで挑むとは」

 

「え?ちょ、ちょっと御三人様!?」

 

白夜叉の言葉に慌て出す黒ウサギを右手で制す

 

「よいよい、黒ウサギ。私も遊び相手には常に飢えている」

 

「ノリが良いわね。そういうの好きよ」

 

「ふふ、そうか。………しかし、ゲームの前に一つ確認しておく事がある」

 

「何だ?」

 

白夜叉は着物の裾から”サウザンドアイズ”の旗印である、向かい合う双女神の紋が入ったカードを取り出し、笑みを浮かべて一言言い放った

 

「おんしらが望むは”挑戦か?………もしくは、”決闘”か?」

 

 

その瞬間、視界が歪み真っ暗になる

視界が開けた時、目に入ってきたのは先ほどの和室では無く…白い雪原と凍る湖畔、さらに水平に太陽が廻る世界であった

 

 

 






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