ちゃんとその他の所も更新しています。
実はその他の所には伏字ですけど、とあるものがあります。
第十二話始まるよ。
幻想郷にはいろんな場所がある。
博麗神社と呼ばれる幻想郷には欠かせない神社や赤黒く不気味な雰囲気を醸し出す紅魔館。
行き場の無い幽霊が
その他にもいろいろとあるこの幻想郷の中で一つ、奇妙な場所がある。
曰くその竹林は何回も同じ所を通り、竹林の奥地に行く事も、竹林の外へ出る事も出来なくなるという。
余りにも迷う者が出る為、その竹林にはこう名前が付く。
『迷いの竹林』と。
そんな迷いの竹林と呼ばれている所に、ぶるーずとへカーティアは赴いていた。
「何処見ても同じに見えますね」
ういはがそう言いながら周りを見渡す。
周り一面竹だらけであり、竹以外何も目印になりそうなものが無い。しいてあるとすれば誰かが作ったであろう道だ。
「竹しか生えてないからね」
黛も同じく周りの竹を見渡しながら、ういはに並ぶようにゆっくりと歩く。
その後ろをアルスとへカーティアは着いて来ており、アルスの方は
「黛さん。本当に此処通ったんですか?」
「そうだね。十分前に此処を通った後があるから近くにいると思う」
今通ってる道に目を合わせながら黛は答える。
パッと見て特に足跡等の痕跡は無いが、黛の能力であれば
「なんで此処に来たのかな……」
へカーティアが苦笑いしながらも二人が迷いの竹林へと来た理由を尋ねる。
「多分だけど……俺がこの前連絡取り合ってた時かな。向こうが観光したいって言ったから理由を訊いたんだけど、竹を間近で見たいからって言ってたね」
「……それだけ?」
「それだけ」
「成程……ってそれだけなの!?」
思わず驚愕の声を上げてしまうへカーティア。
それもその筈。この迷いの竹林は一度迷子になってしまえば抜け出す事が困難となり、下手をすればそのまま竹林をずっと彷徨い、餓死する事もあるのだ。
そんな危険な場所に軽い気持ちで来た事に対して驚くのも無理はない。
「まあにじさんじは予想の斜め上を行く集団だからね」
「それでいいの、にじさんじ……」
黛の発言にただただ苦笑いをするへカーティア。恐らく呆れているんだろう。
「黛さん」
「何?」
「いつ見つかりますか?」
少々難しい質問を投げてくるういは。その質問には流石に黛も頭を捻る。
そもそも黛が見えてる情報は自分の目に映る所までしか見えない。だから竹林に入った二人が今何処で何をしているのかというのは分からないのだ。
「うーん……詳しい事は分からないけど、二人がそのまま歩いていたとしたら後数分で見つかるかな」
「えぇ後数分?ボクそろそろ魔力切れそうなんだけど」
「なら歩こうか」
「脚痛くなるからやだ!」
先程からアルスだけ少し浮きながら移動をしているのだが、どうやら長い間使い過ぎて魔力が尽きたようだ。
ならば歩けばいい話なのだが、歩くのも嫌という面倒くさがりっぷりである。
「不健康になるよ?」
へカーティアが
一ファンとして不健康なのは心配に値するのだろう。
「大丈夫だよ。死にはしないから」
「実際そうだから言い返せない……」
一応この竹林に来る時、ぶるーずの三人からいろいろと話を聞いており、能力が覚醒した事、一度死んでいる事、不死身になった事、現代世界に帰れない事等知っている。
だからこそへカーティアはアルスに何も言い返せない。
「アルスさんの魔力が切れると不味いので、早く見付ける為に手分けして探しませんか?」
横目でアルスを見ながら、珍しく提案をするういは。
「賛成!」
「手分けか……確かに効率的だね」
ビシッと手を上げるアルスに軽く頷く黛。どちらもういはの提案に賛成のようだ。
「どう手分けする?」
へカーティアのその言葉が切っ掛けとなり、四人の捜索会議──と言ってもちっぽけだが──が始まった。
◇◆◇◆
数分後。
黛は一人で竹林の中を低空飛行で移動していた。
「俺一人で探すのか……」
そんな事をボソッと呟きながらも、黛は道の無い密集した竹林を軽く避けながら周りを見渡す。
しかし見渡しても見渡しても目に映るのは竹だらけ。相変わらず代わり映えのしない竹林である。
「何故男性と女性で分けたのかな」
黛は少々眉を顰めながら呟く。
それもその筈である。
「なかなか見つからな──」
呟く途中で何かに気付いたのか、黛は飛行移動を止めて地面へと足を着けた。
「竹が倒れてる」
目に入った倒された竹が気になったようだ。
黛はその倒れた竹にゆっくり近付き、能力を発動させる。
「……
誰がこの竹を倒したのか分かった黛は、竹が倒された方向に顔を向ける。するとそこには倒された竹が沢山あり、獣道のような状態となっていた。
一体何が起きてるのか気になる黛は倒れた竹に沿って歩こうとする。
たがその徒歩は直ぐに止める事となる。
何とも
反射的に黛は周りを見渡す。
すると今度は黛の目の前にあった倒れた竹林が、
一体なんの衝撃だろうか。
「何者かな」
左手に拳銃を持ち、視界の悪い土煙の中で黛は構えた拳銃を迷いなく撃つ。
するとその青い光線に反応したのか急に強風が吹き、直ぐに止んだ。一瞬吹いた風のお陰で土煙は振り払われ、視界が開ける。
「成程……そういう事か」
そう言いながら黛は上を見上げる。
すると上には蜘蛛のような生き物が勢いよく落下してきており、直ぐに黛はその場を離れるように後ろへと後退した。
ドスンと大きな音を立てながらその蜘蛛のような生き物は着地し、垂れた青い目で黛の事を睨む。
「これが牛鬼か」
黛は至って冷静に牛鬼を見詰める。但し拳銃は構えたままだ。
牛鬼と呼ばれし妖怪は蜘蛛のような脚を六つ持っており、肝心の顔が牛のような顔をしている。
そして何より体が大きい。
高さで既に黛の身長の二倍くらいあり、とてつもなくでかい。先程の強風は牛鬼が
「こんな大きい妖怪がいるとは」
そう言いながらも黛は拳銃を牛鬼の目に向けて数発放つ。しかし黛が打った時には牛鬼はその場におらず、凄まじい速さで黛の横に移動し、鋭利な牙で黛に噛み付こうとする。
ただ黛も牛鬼が横にいる事は能力で把握しているので、素早く宙に浮いて噛み付きを避けた。
「これは手強そうだね」
独り言を呟きながら黛は右手にも拳銃を持ち、再び牛鬼に向けて撃つ。
だがその光線も牛鬼は右往左往に軽く跳んで避け、口から緑色の液体を黛に向けて飛ばす。
それを
しかし懐に入られた事に気付くのが遅かったか、既に黛は拳銃を数発撃っており、光線が牛鬼の首を数箇所貫く。
思わず牛鬼は急所の首を撃たれて少し後退するが、再び前進してきて右
その行動は流石に予想外だったのか、反応に遅れた黛は直ぐに後退しようとするが、牛鬼の鋭い脚先が黛の脚を
「──っ!あの脚……まるで刃物のように鋭いな」
黛はさっき掠った左脚を見る。
着ていた黒いジーパンの膝辺りが破けており、膝には大きな切り傷が横向きに入っていた。その切り傷から血が少し垂れる。
「さて……どうしたもの──!!」
黛が再び牛鬼に目を合わせようとした時、牛鬼は何か緑色の光るものを口に溜め込んでおり、それが一体なんなのか黛は一瞬で理解した。
「
そう。相手の牛鬼は妖力を溜めて、一気に放とうとしているのだ。
妖力とは妖怪の生きる源でもあり、妖怪の
牛鬼が何をするか理解した黛は牛鬼に体を向けながらも、
だが時既に遅し。
牛鬼の口から緑色に光る妖力
「参ったな……」
状況は絶望的。幾ら不死身と言えども痛みや損傷は残る。これを食らってしまえば一時は体が動かせないだろう。
妖力弾が黛に当たりそうになるその時。
妖力弾がギリギリ当たらない距離で急に止まったのだ。
何事かと思い、両者はその妖力弾を見詰めようとした次の瞬間。
妖力弾がその場で大きな衝撃を放ち、周りにある竹を吹き飛ばすと共に破裂したのだ。
一体何が起きたのか。
よく見ると先程そこにあった妖力弾の所に一人の少女が立っていた。
白髪に少し水色と青色のメッシュを効かせたセミロング。そして彼女が手に持っている刃が青く、
そう彼女は……
「久しぶり!黛君!」
ぶるーずとへカーティアが探していた人物の一人。
「リゼ
リゼ・ヘルエスタである。
再び戦闘編です。まあ相変わらず戦闘になると地の文が多くなります。
因みにですが、にじさんじ以外のVtuberを出す事はありません。
~プチ劇場④~
パチュリー「貴女、あの子達を家に泊めてるみたいだけど大丈夫なの?」
アリス「ぶるーず三人の事?少し騒がしいだけで問題は無いわ」
パチュリー「人形とか壊されない?」
アリス「人形を壊す事は無いわ。あの子達が壊した事あるのは、魔法の森の大量の木と私の家くらいよ」
パチュリー「そう、それなら……いやちょっと待って」
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