ぶるーずの幻想郷生活   作:KUYU

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モッチーン。

アンケート取り始めました。投票数によっては次の章に出てくるライバーが変わるかもしれません。
次いでに二話分の話を一話に纏めたので少々長くなってると思います。

第七話始まるよ。


7.転移魔法陣

 ういはの発言に全員が一斉にういはへ顔を向ける。

 それはそれは息ピッタリと。

 

「いきなりもいきなりだね。で、理由は?」

 

 黛は少々驚きながらもういはに理由を訊く。

 

「幻想郷の神様を見てみたいと思いまして」

「それだけ?」

「それだけです」

 

 成程ねと黛は呟くが、内心呆れているのかため息混じりである。

 そんな黛を見てリリはなんとも言えぬ顔になり、霞の方はのほほんとした顔から、目玉が飛び出そうな程目を見開いた顔に変わっていた。

 

「ボクは余り神様に興味無いけどなぁ」

 

 アルスが心底嫌そうに呟く。

 

「ういは。神様に会ってもいい事なんて一つも無いわよ?」

 

 幻想郷の住人であるアリスが会う事を否定する。

 否定するアリスが呆れながら言うのを見ていた黛は直ぐに確信を持つ。

 

 幻想郷の神様も面倒な(やから)しかいないと。

 

「いい事も悪い事も関係ないです。ただ会いたいだけなので」

 

 この言葉にこの場にいる全員が、満場一致でこれ何言っても駄目なやつだと思っただろう。

 

「仮に会うならその神様と何がしたい?」

「えっ?会うだけですからその後直ぐ帰りますよ?」

「えぇ……」

 

 この返答には流石に黛も引く。

 

 それはそうだろう。わざわざ会いに行くのに、会ったらその神様とは会話も何もせず帰ると言うのだ。そんな事してしまえば神様に無礼を働いたと怒られる未来しか見えない。

 

「アルス。この子怖いんだけど」

「ん?ボクもういはちゃんと同じ意見だけど?」

「えぇ……こっちもこっち」

 

 アルスに話を振ったら振ったで予想より斜め上の言葉が返ってきた。

 これにはいつも冷静である黛も困惑するしかない。

 

 そんな黛を見てリリは大変だなぁと同情するように呟く。

 

「そんな事より」

 

 霞が神様の話を遮るように少々声を張って喋る。

 

「この後配信あるから帰りたいんだけど」

 

 その言葉にういははあっと思い出したかのような顔をし、直ぐさま玄関へと足を運んで「黛さんアルスさん!早く帰さないと不味いです!」と慌てるように言った。

 

「了解」

「あい」

 

 返答した黛はソファから立ち上がり、同じく返答したアルスは魔法で宙に浮き、家から出て行ったういはの後を追う。

 それに続くようにアリスも小走りで家を後にし、リリと霞の二人はまた取り残された。

 

「「皆行動早くない?」」

 

 シンクロしたその言葉が家に響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 外へ出た──と言ってもアリスの家の目の前だが──ぶるーず一行(いっこう)は早速リリと霞を元の世界へ帰す準備に取り掛かっていた。

 

「アルス、もうちょっと魔法陣に掛けてる魔力を抑えてくれないかな?」

「いちいち細けぇなぁ。要望あるならてめぇがやれやぁ!」

「調整難しいです〜!」

 

 主にこの三人しか動いてないが。

 

 現在アルスは黛の要望通りに魔法陣を作っており、ういはもそれを手伝っている。

 

「何してるんだあれは」

 

 リリが少々呆れながらも、少し離れた所から三人を見て呟く。

 

「この場所の位置の固定と他の場所の位置の固定……恐らくあの魔法陣で私達を帰すんだと思う」

 

 その横で霞がお得意の分析で、魔法陣の詳細を見てリリにそう答える。

 

 どうやらぶるーずの三人は、先程呼び出した時の要領とはまた違う方法で帰そうとしているようだ。

 

「これでいい?」

「それで大丈夫。後は……」

 

 いつの間にか地面に描いた魔法陣への(ほどこ)しは終わり、黛はういはの頭に乗っけてた人形を手に取り、魔法陣の上に置いた。

 何をするつもりだろうか。

 

「アリスさん。この人形使わせて貰っていいかな?」

 

 黛の問いにアリスは軽く頷く。

 本人から了承を得た黛は、ういはに能力を使うように指示し、任せて下さいと元気に返したういはは魔法陣に向けて手を(かざ)す。

 

 人形は魔法陣が正常に動くか確かめる為に使うようだ。もしもの事を考えてなのだろう。

 

「それではいきます!」

 

 そう言うとういはは魔法陣に向けて能力を発動させる。

 すると魔法陣が青く淡いオーラのようなものを纏い始めた。どうやらういはが能力を使ってる時は青いオーラや光を放つようだ。

 

「上手くいってくれー!」

 

 アルスが成功を祈るように拳を握り、その横で黛はじっと魔法陣を見つめている。

 

「ういは。もう少し出力を上げてくれないかな」

 

 その言葉にういははイエッサーと元気に返し、言葉通り魔法陣に掛ける能力の出力を少し上げた。

 

 するとどうだろうか。

 先程の(あわ)い光を放っていた魔法陣が今度は綺麗に透き通った青い光を放ち始め、それと共に人形が光に包み込まれ、その後光と共に人形が消えたのだ。

 

「まゆくん?」

 

 アルスが成功かどうかという意味を込めた言葉を黛に投げる。

 

「どうですか?」

 

 続けてういはもアルスと同じように訊く。

 

「……成功かな」

 

 黛の成功を聞いてういはとアルスは歓喜な声を上げ、二人でハイタッチをする。

 

「リリさん」

 

 黛がそう言うとリリは右手に持っていたスマホの画面を左手でタッチし始め、少しタッチした後スマホを右耳に近付けた。

 

「もしもーし」

『あ、リリ先輩!なにかありました?』

 

 そのリリの声に反応したのか、スマホから少々圧のきいた可愛らしい女性の声が返ってきた。

 

「今会社内かな?」

『そうですね、一階の撮影スタジオに。それで?』

「えっと、そのスタジオの何処かに金髪の人形が落ちてないかな?」

『金髪の人形?……あースタジオの端にありますね。これが必要ですか?』

「まぁ必要と言えば必要だけど、その人形をカメラで撮ってその写真をわたしに送ってくれないかな?」

『この金髪のにん──』

 

 スマホ越しで話す女性の声が急に途切れ、リリは驚きの余りスマホに目を向ける。

 見た所で何も変わりはしないが。

 

「黛。急に通話切れたんだけど」

「まさか……」

 

 黛はリリの言葉から何か察したのか、リリに向けていた顔を目の前にある魔法陣に向けた。

 すると魔法陣がまた光り始め、そして直ぐに光は消えた。

 

 

 

 

 

「あれ?通話切ってない筈なん……だけ……ど?」

 

 

 

 

 

 ただ光が消えると共に水色髪の少女が、スマホを見ながら魔法陣に立っていた。

 

「どーも。雪城(ゆきしろ)

 

 その言葉に少女は顔を上げる。

 

「どーも。ってまゆゆ!?」

 

 水色髪の少女は慌てて後ろに数歩下がり、途中で少し後ろで見ていたういはにぶつかった。

 痛いという声を出したういはだが、ぶつかられたにも関わらずビクともしない。その光景が面白かったのか横にいたアルスが少し笑い声を上げる。

 

 ぶつかった事に驚いたのか、それともういはやアルスの声に驚いたのか、少女は慌てて後ろを振り向く。

 

「急にぶつかってきたのでびっくりしました」

「その割には微動(びどう)だにしてないッ──ハハハ!」

「え!?ういはにアルス!?」

 

 少女も呼び出された時のリリと同じような反応を示し、それを見ていたリリは思わず笑い始める。

 今度はその笑い声に反応したのか、少女は声のする方に顔を向ける。

 

「リリ先輩に霞先輩!」

 

 どうやら少女は彼ら彼女らとは知り合いのようだ。

 

「こうなるとは予想してなかったね」

「どういう事!?っていうか此処スタジオじゃない!?」

 

 連鎖するかのように驚く少女に、黛は仕方ないとため息吐きながらも事情を説明し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「理解できないんだけど」

 

 水色髪の少女雪城は、話をしながら黄緑色の手提(てさ)げバックを肩に掛ける。

 

「まあ信じられないだろうね」

「当たり前でしょ!此処がゲームの世界なんて信じられるか!」

 

 どうやら雪城は黛の説明を信じてないようだ。

 

 雪城が此方にやって来てしまったのは向こうの、現代世界に作った魔法陣を雪城が踏んでしまい、幻想郷に作った魔法陣へと転移してしまったからである。

 そう。ぶるーずの三人が作ったのは現代世界と幻想郷を行き来できる魔法陣、転移魔法陣なのである。

 魔法陣を足で踏むと反応し、もう片方の魔法陣へと移動する仕組みなのだ。勿論足以外で魔法陣に触れても反応しない。

 

「チャワワの気持ち分かるで~」

 

 リリが同情するように言うが、それを聞いた雪城は大声で「誰がチャワワやねん!」と返した。

 チャワワとはなんだろうか。

 

「いいねぇ~」

「何が!?」

「決まってるねー」

「だから何が!?というかお前は便乗するな!」

 

 リリのお気に()した声と黛の棒読みに雪城は思わずツッコミを入れる。

 

「灰くんにリリ。話が進まないわよ」

 

 アリスが横から話に混ざる。

 

「……話を戻すか。それで魔法陣なんだけど、撮影スタジオ部屋の端にあるという事でいいかな?」

「多分」

「なら使う時はその魔法陣を極力踏まないようにしてくれるかな?」

 

 黛の言葉にリリと霞は頷き、雪城は何か不満があるのか「えぇー」と口にした。

 何か問題でもと黛は訊く。

 

「いや問題だらけでしょ。にじさんじにはああいうの見ると直ぐに手を出すやつが多いじゃん」

一理(いちり)あるね」

「いや一理って……否定できないけど」

 

 霞の言葉にアリス以外の皆が頷く。

 どれだけその会社は問題児を抱えてるのだろうか。

 

「じゃあどうしますか?」

「んー……あれを触れないようにするのは難しくない?」

 

 ういはもアルスも全く案が出ない。

 

「皆に注意してもなぁ……」

「やばい駄目な結果しか出てこない」

 

 リリも霞もお手上げなようだ。

 

 皆悩む中、アリスが口を開く。

 

「好奇心旺盛(おうせい)ね。だったら順番待ちにするのはどう?」

 

 そのアリスの一言に黛は何か思いついたのか声を上げる。

 

「順番待ち……それいいね。皆決められた日は必ず守るから俺はありだと思う」

「つまり魔法陣を使うなら順番待ちで使わせるって事?」

 

 アルスの質問に黛は頷き、アイコンタクトでその案をリリに尋ねる。

 

「いいんじゃないかな。規則を破った者には罰を与えれば面白──んんっ。いいだろうし」

「今面白そうって言いかけましたよね!?」

 

 リリの失言を聞き逃さなかった雪城が反応する。

 

 その案に皆賛成の声を上げ、魔法陣の今後の使用注意が決まった。

 

「それじゃ、そろそろ帰りますか」

「もう午後七時。帰らないと不味いです」

「あ、雪城も帰ります。明日学校なので」

 

 そう言ってそれぞれ三人は魔法陣に片足を乗っける。

 

「あれ?三人は乗らないんですか?」

 

 リリの疑問は当然である。

 折角(せっかく)現代世界と幻想郷を行き来できるものを作ったのにそれに乗らないのだ。

 

「ううん。ボク達は此処に残るよ」

「え?どうしてですか?」

「それは…………」

「?」

 

 アルスは答えようと口を開くが、後半口篭(くちごも)ってリリの耳には届かなかった。

 そのままリリは青い光に包まれ、答えを聞かぬまま目の前から消えた。

 

「どうせ理由があるんでしょ?黛」

「そうだね」

「あまり言及(げんきゅう)はしないでおくよ。まあ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 そうやって微笑み、霞も光に包まれて消える。

 

「3人とも急にいなくなったから皆大騒ぎしてたけど、大丈夫そうで良かった」

「雪城さん、迷惑かけてすみません」

「あー大丈夫だからういは」

「雪城の珍しい姿が見れたね」

「ちょっ黛!そういう所だよ!人が心配した気持ちを返せ!」

「俺には興味無いんじゃなかったかなぁ……」

「あーうっさい!」

 

 黛と口喧嘩?をしながら雪城も目の前から消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「行けないってどういう事?」

 

 三人が消えたのを確認して、アリスは直ぐ黛に質問する。

 

「俺達三人は現代世界に帰れないんだ」

「帰れない?」

「そう帰れない。さっき魔法陣作ってる時に気付いたけど、どうやら俺達は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()




次の話でやっと序章が終わります。
因みに二話投稿すると言いましたが、その二話を一話に纏めてしまったので一話投稿になっています。

次の章で登場するライバーはどれがいいですか?アンケート次第で登場するライバーが変わるかもしれません。

  • 葉加瀬冬雪
  • 天宮こころ
  • エリー・コニファー
  • 健屋花那
  • 不破湊
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