今回から第一章です。
アンケートで取ったライバーが何処で出るのかはお楽しみに。
第九話始まるよ。
9.人里の噂 青い悪魔
此処は魔法の森と人里の間にある名も無き森。
魔法の森とは違い、妖怪や動物達がよく
「獲物は何処ですか〜!」
そんな森に一人の少女の声が響く。
「えっ?騒ぐと逃げられる?」
少女は誰かと話しているようだ。
「任せてください!綺麗に仕留めますよ!」
そうして少女は森の中を駆けて行く。
「あっ見付けました!待て〜〜
少女は元気に大声を上げながら森の中へと消えて行った。
「子供がいないだと!?」
その名も無き森に近い人里。
此方には現代世界の建物とは偉く違い、
そんな人里は今、慌ただしい事になっている。
「はい!少し目を離してたらいつの間にかいなくなってて……」
黒い
「事情は分かった。それでその子の特徴を教えてほしい」
「三つ編みをした黒い髪の女の子で……桃色の着物を着ています」
「三つ編み黒髪桃色の着物……教えてくれてありがとう。よし、君はこの里を組まなく捜してくれ。私は近くの森を捜してくる」
そう言うと腰まである青いメッシュの入った銀髪の女性は、直ぐにその場から離れる。女の子を捜しに森へ行くのだろう。
さっさと森へと向かう女性を見て男性は呟く。
「最近噂になってる動物や妖怪、生きてる者全て襲う
女性の心配をしながらも男性はその場から駆け始めた。
◇◆◇◆
森へと入った女性は頭に被ってる赤いリボンの付いた青い帽子を、左手で抑えながら走っていた。
走っていたら風で飛ぶからだろう。
「ハァ……ハァ…………一体何処に」
走り始めてからかなり時間が経っているのか、女性は息を乱している。
一旦女性は立ち止まり辺りを見渡す。
背の高い雑草や大きな木しかその女性の周りにはない。
「ちゃんと注意してれば……こんな事には……」
どうやら女性は子供がいなくなった事に責任を感じているようだ。余程の
よしと息を吐くように言った女性は再び走ろうとする。すると周りの草むらがカサカサと揺れ始めた。それも数
思わず女性はその音に身構える。
「グルルル……」
その揺れた草むらから出てきたのは、黒い体毛を逆立て、筋肉質の
その狼のような生き物達は女性を取り囲むように並び、逃げ道を無くす。
「狼?いや違う。妖怪か」
女性はそれが妖怪と分かると一気に目付きを鋭くする。妖怪に何か思い入れがあるのだろうか。
「君達。一体なんの用だ?」
「グルガァ!」
女性の問いに答えるかのように一体の
それを女性は軽くサイドステップで
その右足の蹴りは狼妖怪の
これに女性は少し驚く。
「……そこら辺にいる弱い妖怪ではないな」
女性はその一言を呟くとともに、次に襲い掛かってきた正面と背後の狼妖怪二体の噛み付きを、ギリギリなラインで避け、正面から来た狼妖怪の左
「邪魔しないで貰いたい」
その女性の言葉か
それを見逃さなかった女性はこの場から逃げようと駆け出す……が、逃さないとばかりに一体の狼妖怪が噛み付こうと
真後ろから跳び掛かれたせいか、女性は反応に遅れながらも左にサイドステップし、女性の右頬に牙が
「簡単には逃がさないって訳か……」
女性の右頬には先程は無かった赤い線が短くも横に入り、そこから赤い液体、血が頬を伝う。
こうしている間にも女の子は更に森の奥へと入ってしまうかもしれない。その思いが女性を
「無事里で見つかればいいが……」
女性は再び体勢を立て直し、体を構えた。
それに対し狼妖怪達は鋭い歯でギチギチと
どうしたものかと女性がそう思った時、ふと声が聞こえる。
『黛さ~~ん!アルスさ~~ん!行きますよぉ~~!』
元気で
周りを見渡す女性と狼妖怪達。しかし周りには人影すらない。
では何処から声がするのか。
そう女性が考えた時、そこにいる者達の目の前に
「女性に手を出すなんて、悪い妖怪さんですね」
「まあ妖怪も生き
「おっ?悪い妖怪に同情かぁ?」
「同情なんて
土埃と地響きが起きる中、先程の溌剌とした声と可愛らしいふにゃふにゃした声、そして低音の落ち着いた声が聞こえる。
そして声が聞こえた後、急に土埃と地響きが
元に戻った視界で女性はその声の
すると右隣に肩まで伸ばした青髪に青いリボンを四つ、白を基調とした青い線の入ったリボンを一つ付けた少女、耳が隠れるくらいに伸ばした白髪の少女、そして黒髪の一部青緑色のインナーカラーが入った青年が並ぶように立っていた。
「君達は何者だ!?」
いきなり現れた三人に女性は直ぐ尋ねる。
「私達は通りすがりの者です」
「空を飛んでたら君が襲われてるのを見付けて、救助しに駆けつけましたぁ」
少女二人が事情を説明する。どうやらこの三人は女性を助けに来たようだ。
「救助か……それはありがたい」
「まあ後は俺達が片付けるから動かないでほしい」
「動かない?」
何故動いたら駄目なのか。
相手は妖怪の中でも中々強い部類でしかも数十体の団体だ。普通に戦えば負けてしまうのではないのだろうか。
女性はその意味あり気な言葉に疑問符が浮かべる。
「
「……分かった。
「どーぞ。好きなように」
そう返した青年は両手に青緑色の線が入った拳銃を持つ。それを引き
どうやら戦闘態勢のようだ。
「ガウガウ!」
三体の狼妖怪はそれぞれに散り、そして速さをつけて三人へと噛み付こうとする。
本当に大丈夫なのだろうかと内心思っていた女性は、心配になりながらもその光景を見届ける。
そして互いの距離が
青年が放った物に女性は思わず口を開けた。
青年が放ったのは
その青い光線が狼妖怪三体の
眉間を貫かれた三体は走る勢いを無くし、その場に倒れる。
「すご~~い!全部眉間に入ってます!」
青髪の少女は青年の腕を評価しているようだ。まあ少女はただ歓喜してるだけなんだが。
「よく正確に撃てるねぇ」
「まあこの一週間使ったからね」
「一週間でそんな正確に撃てるかなぁ」
白髪の少女と青年がそんな話をしていると、今度は両サイドから狼妖怪がそれぞれ二体ずつ駆けてくる。
それを横目で見た白髪の少女は何やらぶつぶつと呟き始め、右手を上げた。
すると少女の上に水色の魔法陣が四つ、
「サンダーピアス!」
少女がそう叫ぶと魔法陣から、水色の雷が風を切るように飛び、四体の狼妖怪の体をそれぞれの雷が貫いた。
食らった狼妖怪は全員バタンと横に倒れる。
それを見ていた狼妖怪は全員一歩二歩と後退り、歯軋りしていた口は開いていた。
どうやら恐れているようだ。
「綺麗な雷でしたねー」
「いや雷に向かって綺麗はないでしょ」
青年が青髪の少女にすかさずツッコミを入れる。
何故こんな状況でそんな事を言えるのだろうか。
「グァグルラァ!」
またもや真正面にいる狼妖怪が吠え始め、それとともに三体の狼妖怪が三人に目掛けて前から駆けてくる。
恐らくあの真正面で吠えている狼妖怪が
それを青髪の少女は見たと同時に右足で地面を蹴り、一瞬で一体の狼妖怪の横に来た。
そして少女はまだ反応しきれてない狼妖怪の腹に向かって
その狼妖怪は回し蹴りを受けたと同時に一気に吹き飛び、他の駆けていた二体の狼妖怪と、周りを囲んでいた三体の狼妖怪を巻き込んで
消えてから二秒後、
「ガァ!?ガウガーウ!」
その起きた出来事に数秒経って気付いた狼妖怪の長は、吠えるとともにその場から背を向けて草むらへと逃げる。
その後を追うように他の数十体の狼妖怪も草むらに入り、その場から離れた。
どうやら勝てないと分かり、逃げたようだ。
「あ、妖怪さん達逃げましたね」
「まあ
戦闘が終わるや否や青年は拳銃を腰に掛け、白髪の少女も本を閉じて左
「あ、あの……助けてくれてありがとう」
女性は礼を言いながら頭を下げる。
少々ガチガチになってる女性は恐らく、先程の戦う三人の光景を見て警戒しているのだろう。
それもその筈、さっきの狼妖怪はある程度戦い慣れてる女性でも苦戦していた。しかし目の前にいる三人は軽々しく蹴散らしたのだ。
警戒するのも無理はない。
「あ〜大丈夫です、はい」
答えにしてはちょっとおかしい事を言う白髪の少女。
「さっき女の子を助けた時、そんな感じだったねアルス」
「なっ、こっちは人見知りなんだよぉ!」
白髪の少女に対し青年は少し微笑みながら指摘し、少女は指摘されて噛み付くように声を上げる。
女の子というワードに女性は反応し、直ぐに青年の顔に自分の顔を近付けた。
「女の子と言ったのか今!?」
「まあそうだね」
「その女の子の特徴を覚えてないか!?」
「……身長は恐らく百三十センチ、黒髪の三つ編みに桃色の着物を着ていたね。この森で迷子になってたから人里に送ったよ」
それを聞くと女性は青年から顔を遠ざけ、良かったと
どうやら捜していた子供は無事なようだ。
「そういえば君は何故此処に?」
「私はその子供を捜しに森へ来たんだ。どうやら大丈夫そうで良かった」
「まあ俺達も偶然見付けたから助けただけ」
そう言った青年は女性に背を向け、
青年が浮いている理由は足にあるようで、足に履いている黒い靴から風の音が鳴っており、どうやら空気で自分を浮かせているようだ。
空へと浮いた青年を見て少女二人も空へ浮き、青年の右隣へと移動する。
「そういえば聞き忘れていたが、君達は何者だ?」
女性のただ純粋な疑問だ。
そもそもこの幻想郷で右胸辺りに付いてる虹模様の青いレザー服を着ている者達を、女性は見た事が無い。
長い間──人間からすれば──生きてきたにも関わらず、そんな者は一人もいなかったのだ。
だからこそ女性は三人にそう訊く。
「どうしましょうか?」
青髪の少女は青年に目を向けながら訊く。
それに青年はいいんじゃないかなと頷きながら返し、それを貰った青髪の少女は体ごと女性に向ける。
白髪の少女もそういう体勢を取り、青年だけ女性に背を向けながら顔だけ女性に向けた。
「ういはろ~。私はアイドルの相羽ういはです!」
青髪の少女が最初に自己紹介し、
「ボクは魔法使いのアルス・アルマル!」
白髪の少女が次に自己紹介し、
「どーも。俺はホワイトハッカーの黛灰。どーぞよろしく」
そして最後に青年が自己紹介する。
それぞれ自己紹介した三人は女性から言葉を貰う前に直ぐさま空高く飛び、その場から消えた。
「聞いた事のない名だな。覚えておこう、恩人よ」
女性はそう言ってその場を後にし、人里へと帰るのだった。
「ふ~ん……こんな所にいたのね」
首から三つの球をぶら下げた──の割には頭上で浮いているが──女性は空を飛ぶ三人を見てニヤつく。
「面白そうだし着いて行っこ。
そう言って少女はぶるーずの後を追うように空を飛んで行った。
戦闘を入れました。というか戦闘入れると話が長くなってしまう……
ぶるーずはほんわかとした雰囲気が多いので、戦闘するイメージが余り湧きませんね。
次いでに作者は戦闘描写が下手です。
そしてお気に入り50突破しました。ありがとうございます。
~プチ劇場①~
ういは「黛さん。その黛っていう名字は
黛「あーどうだろ。まあ俺が青っぽく具合が悪そうな見た目だから、その名字にしたってのはあるかもね」
ういは「じゃあ黛さんを絞ったら黛色が出るんですか?」
黛「……どう考えても出るのは赤色だね」
にじさんじの事と東方Projectの事を知っていますか?
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両方知ってる
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東方Projectは知ってる
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にじさんじは知ってる