さて、今の状況を説明するZE☆今、猫になって美少女メイドに抱っこされてる☆……どうしてこんな事になったかというと、ナザリックでアインズさんと
今後のことを話していたときだった。
「研修…ですか」
俺はアインズさんに提案された計画を反芻するように繰り返した。
「ええ、守護者、というかナザリックのNPCは少々私たち41人を盲信している節がありますので、自分たちで考える能力を上げるためにどうかなぁ、と、コキュートスはこの研修を終え、想像以上の成果を出してくれました」
「ああ、リザードマンの村の征服、でしたっけ」
コキュートスにアンデットの軍を与え、軍だけで村を侵略するように進軍させ、失敗の経験と、リザードマンの村の統治を進言したんだっけ。一回、そっちの話もコキュートスに聞いてみるか。
「ええ、これを応用すればナザリックの軍事力は確実に向上するので!
まずは、プレアデスのメンバーに実験的に行ってみようかと」
「なるほど、で俺はそれのサポートをすればいいと」
「そういうことですね、レオさんには猫になってもらい、プレアデスのメンバーと町で行動してもらいます」
「なるほど、なるほど……え?」
アインズさんの口から猫という単語が出るのも面白いのだが、もっと変な言葉が聞こえた気がする。
「猫?俺がですか?」
「たしか、混合魔獣王って動物に変化できるスキルもってますよね」
「あー、『獣化変化』のことですか、......まあ、できなくはないですが」
「プレアデスにひとり猫好きがいるんですよ、あと、ライオンじゃ目立ちますって、じゃあ、そういうわけですので、変化してみてください」
そう言って、赤い双眸を光らせた。この人、実は自分が猫見たいから、なんじゃ...。しぶしぶ、種族スキル『獣化変化』を使用した。混合魔獣王は、様々な魔獣、そして動物を複合させているので幾つかの動物、魔獣に変化できるというスキルだ。
筋肉や、骨が縮み、鬣も徐々になくなっていき、牙も小さくなる感覚が身体を包む。すると、身体から魔力の煙が身体を隠した。
「おお、これは……」
アインズさんがそう呟き、煙が晴れていく。......すると、体が縮んでいた..!(某小学生探偵BGM)鏡を確認すると、白い雪のようなもこもことした毛並み、しっぽの蛇は、ふつうの猫の、もこもことした尻尾に変わっていた。
突如、自分の体が大きな手によって、持ち上げられる感覚になる。
「どうですか、猫の感覚は?」
「...もこもこしてますね、……アインズさん、撫でないでください、顎の下を撫でないでください」
この人、猫好きなだけだろ......。ここで、ある違和感に気が付いた。アインズさんに撫でられてもネガティブタッチが発動していない……?ステータスを確認すると、自分のステータスが混合魔獣王の時と変わっていなかった。
「なんか、ステータス変わってないみたいですね」
「ええ、レオさんがいないときに運営が『獣化変化』のスキル内容を変更してましたよ」
「いや、それ先言ってくださいよ…」
喉をゴロゴロと鳴らしながら、そうつぶやいたがその声は届かなかった…。
アインズさん、もう離してください……。
そして、今猫好きなプレアデスのメンバー、CZ2Ⅰ28・Δ、通称シズ・デルタにアインズさんが俺を引き渡した。おい、アインズさん、しゅんとすんな。あんた、パンドラズ・アクターいるだろ。
「シズ・デルタよ、少々この猫、えーと名前はレオだ、この猫の世話を頼みたい」
対して、シズは無表情で俺を引き受けた。
「わかりました、アインズさま」
うむむ、自動人形だからだろうか、能面のような顔を崩さず、翡翠色に輝く瞳は無機質で感情を読み取れない。……この娘とやっていけるだろうか。アインズさんには、俺の正体はバレないようにと言われている。
つまり、1にゃんことして、このシズ・デルタと暮らすのだ。...食べられませよーに。
「そして、もうひとつ、お前にはこれから人間の町にて裏の冒険者ギルド、あちらでは闇ギルドと言われるところに侵入し、調査を行ってもらうこの猫といっしょにだ、その猫は、えーっと、魔獣?だ、そう、魔獣、お前が危険なとき守ってくれるだろう」
設定があいまいなんだよなぁ…。チラリと上を除き、シズ・デルタの様子を確認するが、相変わらず表情は変わらず、こくりと頷いた。
「わかりました、いつ出発しますか?」
「用意が出来次第、出発するといい、場所はリ・エスティーゼ王国、私とナーベラルも潜入している場所だ、なにかあればナーベラルを頼るといい」
「わかりましたー」
「では、レオよ、しっかり働くのだぞ」
そう言って、頭を撫でた。いや、撫でるな。