オーバーロード  ~獅子王、すこし遅れて降臨す~   作:俳人 

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研修ー1

さて、今の状況を説明するZE☆今、猫になって美少女メイドに抱っこされてる☆……どうしてこんな事になったかというと、ナザリックでアインズさんと

今後のことを話していたときだった。

 

「研修…ですか」

 

俺はアインズさんに提案された計画を反芻するように繰り返した。

 

「ええ、守護者、というかナザリックのNPCは少々私たち41人を盲信している節がありますので、自分たちで考える能力を上げるためにどうかなぁ、と、コキュートスはこの研修を終え、想像以上の成果を出してくれました」

 

「ああ、リザードマンの村の征服、でしたっけ」

 

コキュートスにアンデットの軍を与え、軍だけで村を侵略するように進軍させ、失敗の経験と、リザードマンの村の統治を進言したんだっけ。一回、そっちの話もコキュートスに聞いてみるか。

 

「ええ、これを応用すればナザリックの軍事力は確実に向上するので!

 まずは、プレアデスのメンバーに実験的に行ってみようかと」

 

「なるほど、で俺はそれのサポートをすればいいと」

 

「そういうことですね、レオさんには猫になってもらい、プレアデスのメンバーと町で行動してもらいます」

 

「なるほど、なるほど……え?」

 

アインズさんの口から猫という単語が出るのも面白いのだが、もっと変な言葉が聞こえた気がする。

 

「猫?俺がですか?」

 

「たしか、混合魔獣王って動物に変化できるスキルもってますよね」

 

「あー、『獣化変化』のことですか、......まあ、できなくはないですが」

 

「プレアデスにひとり猫好きがいるんですよ、あと、ライオンじゃ目立ちますって、じゃあ、そういうわけですので、変化してみてください」

 

そう言って、赤い双眸を光らせた。この人、実は自分が猫見たいから、なんじゃ...。しぶしぶ、種族スキル『獣化変化』を使用した。混合魔獣王は、様々な魔獣、そして動物を複合させているので幾つかの動物、魔獣に変化できるというスキルだ。

 

筋肉や、骨が縮み、鬣も徐々になくなっていき、牙も小さくなる感覚が身体を包む。すると、身体から魔力の煙が身体を隠した。

 

「おお、これは……」

 

アインズさんがそう呟き、煙が晴れていく。......すると、体が縮んでいた..!(某小学生探偵BGM)鏡を確認すると、白い雪のようなもこもことした毛並み、しっぽの蛇は、ふつうの猫の、もこもことした尻尾に変わっていた。

突如、自分の体が大きな手によって、持ち上げられる感覚になる。

 

「どうですか、猫の感覚は?」

 

「...もこもこしてますね、……アインズさん、撫でないでください、顎の下を撫でないでください」

 

この人、猫好きなだけだろ......。ここで、ある違和感に気が付いた。アインズさんに撫でられてもネガティブタッチが発動していない……?ステータスを確認すると、自分のステータスが混合魔獣王の時と変わっていなかった。

 

「なんか、ステータス変わってないみたいですね」

 

「ええ、レオさんがいないときに運営が『獣化変化』のスキル内容を変更してましたよ」

 

「いや、それ先言ってくださいよ…」

 

喉をゴロゴロと鳴らしながら、そうつぶやいたがその声は届かなかった…。

アインズさん、もう離してください……。

 

 

そして、今猫好きなプレアデスのメンバー、CZ2Ⅰ28・Δ、通称シズ・デルタにアインズさんが俺を引き渡した。おい、アインズさん、しゅんとすんな。あんた、パンドラズ・アクターいるだろ。

 

「シズ・デルタよ、少々この猫、えーと名前はレオだ、この猫の世話を頼みたい」

 

対して、シズは無表情で俺を引き受けた。

 

「わかりました、アインズさま」

うむむ、自動人形だからだろうか、能面のような顔を崩さず、翡翠色に輝く瞳は無機質で感情を読み取れない。……この娘とやっていけるだろうか。アインズさんには、俺の正体はバレないようにと言われている。

 

つまり、1にゃんことして、このシズ・デルタと暮らすのだ。...食べられませよーに。

 

「そして、もうひとつ、お前にはこれから人間の町にて裏の冒険者ギルド、あちらでは闇ギルドと言われるところに侵入し、調査を行ってもらうこの猫といっしょにだ、その猫は、えーっと、魔獣?だ、そう、魔獣、お前が危険なとき守ってくれるだろう」

 

設定があいまいなんだよなぁ…。チラリと上を除き、シズ・デルタの様子を確認するが、相変わらず表情は変わらず、こくりと頷いた。

 

「わかりました、いつ出発しますか?」

 

「用意が出来次第、出発するといい、場所はリ・エスティーゼ王国、私とナーベラルも潜入している場所だ、なにかあればナーベラルを頼るといい」

 

「わかりましたー」

 

「では、レオよ、しっかり働くのだぞ」

 

そう言って、頭を撫でた。いや、撫でるな。

 

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