真剣で君達が主で最強執事が俺で純愛ロード!S   作:のとに館長

10 / 14
顕現する梁山泊

気が付くと私たちは何処かの倉庫らしき所に監禁されていた。

 

「シンお姉ちゃん!気がついた?」

 

私の隣に寄り添っていた夢が声をかけてくれた。

 

「あぁ大丈夫だ。夢は?」

 

「夢も平気だよ」

 

「そうかよかった。………他の皆は!?」

 

「心配しないで姉さんここに居るわ」

 

少し離れたところからミユの声が聞こえた。

 

「ミュー、大佐はベニ、南斗星、美鳩、……レン」

 

「ここにいます」

 

どうやらレンはミユの側に居るらしい。

 

「申し訳ありません森羅様、この私一生の不覚……」

 

大佐が悔しそうに言う。暗くてどこにいるかわからないが確かに聞こえた。

 

「大佐、一体何があった?」

 

私は聞いた。

 

「先程私達は梁山泊によって誘拐されてしまいました」

 

「梁山泊!?」

 

「梁山泊?」

 

南斗星は驚いたように言い、夢は良く理解していなかった。私も名前だけなら聞いたことがある。

 

「簡単に言えば最強が揃う傭兵部隊です。私も現役の時に会い見えました」

 

大佐でも手も足も出ない相手、梁山泊。

私達がどんよりとした空気の中を、大きな音をたてドアを開けて一人の男と三人の女が入ってきた。

 

「ご機嫌よう久遠寺家の皆様」

 

男が言ってきた。

 

「お前は誰だ」

 

私は男に問う。

 

「私は美花園春夫(みかぞの はるお)。万象さんのよき友人でした」

 

「貴方のような人を私は存じておりませんな」

 

大佐が強気に言う。

 

「あらら、ばれちゃった。まあいい用件だけ言いましょう。解放してほしければ一人一億円計八億円払ってもらいましょう」

 

莫大だ。しかし、皆が助かるなら………。

 

「ねぇリン、パンツとってもいい?」

 

「今は我慢しろ」

 

女がボソボソと話していた。

 

「別に良いんじゃね。人質のパンツなら」

 

「そうだよリン、じゃないと耐えられない」

 

「お前ら少しは自重してくれ。今良いところなんだから」

 

「依頼主がそう言うなら諦めろ青面獣」

 

「さて、どうしますか森羅様?」

 

緊張の無い会話から現実に戻った。

 

「その話……」

 

のったっと言いかけた時、爆発音の様な大きな音がたった。そして、笑い声と共に彼奴がやって来た。

 

「フハハハハ!辻堂流星降臨である!」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

ここに来るまで大変だった。先ずはハルと合流し誘拐犯を探すため情報を集めたが中々集まらなかった。

なので僕はまだ不馴れな気配探知をしてみた。最初は森羅様のを探ってみたが出来なかった。他にもベニスさんや大佐もしてみたが駄目だった。

しかし、代わりに3つの大きな気を感じた。そして、僕はこの3つの大きな気を頼りにこの大きな倉庫まで来た。

 

周囲には誰も居なかった。おそらく中に居るのであろう。僕の後ろにはハルが待機していた。

 

「行くぞハル」

 

「はい!」

 

そして、僕は大きなドアを吹き飛ばし中に入った。

調子にのって揚羽様の真似をしてみた。

 

「フハハハハ!辻堂流星降臨である!」

 

冷ややかな目で主達は見ていた。あれ?すべった?

 

「辻堂流星だと?そんなやついたのか」

 

知らない男が言ってきた。

 

「居るんですよ。久遠寺家最強の執事候補です」

 

間違ってはいないだろう。

 

「さてよくも主達をこのような危険な目に会わせてくれてどうしてくれようか………」

 

僕は気を放出した。

女三人が身構えた。

 

「リュウ!先ずは青髪からやるんだ!」

 

大佐が指示をしてくれた。

 

「男のパンツは要らないな……」

 

青髪の女は構えた。僕は不意に笑い。あの大技を披露した。

 

「顕現の参・毘沙門天」

 

闘気で毘沙門天を作り出し0,001秒の速さで青髪の女を踏み潰した。

 

「なっなに!?」

 

「!?」

 

女二人はあり得ないと言わんばかりの顔をした。無論主達、ベニスさん達も驚いた。

 

「こいつ思い出した!賞金首、『白い悪魔』だ!」

 

「撤退するぞ」

 

「何いってんのリン!稼ぎ時じゃん!」

 

女の一人が僕の方に向かってきた。なので僕は。

 

「辻堂流・無双正拳突き」

 

川神流・無双正拳突きに雷を纏わせて殴る。

 

「ぐは!」

 

吹き飛ばした。

 

「九紋龍!おのれ!」

 

リンと呼ばれる女性が槍を突き立てる。僕は隙をついて。

 

「雷剛拳・絶」

 

えぐりとるように彼女の右脇腹を殴った。

 

「がはっ!くっ!」

 

女は煙玉を投げ姿を消した。他の女もそして、あの男も消えていた。

 

気配を探そうとしたがうまくいかなかった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーーーーーーーーーー

 

ーーーーー

 

 

 

 

「ご無事でよがっだでずー夢お嬢様!」

 

僕は泣きながら抱きついた。

 

「流星さーん!怖かったよー」

 

「僕もですー!」

 

「いや、あんたのあの技の方がよっぽど怖いから!」

 

ベニスさんがつっこむ。あの技とはおそらく毘沙門天だろう。

 

「流星、良くやった」

 

大佐が誉めてくれた。僕は嬉しかったが謙遜して言う。

 

「久遠寺家の執事として当然の事をやったまでです」

 

「そうだリュウ、残りの2日間は此処で執事修行をしろ」

 

森羅様が言ってきた。

 

「ありがとうございます森羅様。しかし、僕はまだ向こうでやることがありますので、申し訳ありません」

 

「やる事?」

 

「はい!最強の執事になるためのです」

 

「まさかアンタ他の技みたいのも学ぶの?」

 

ベニスさんが驚いた顔で言うがその通りですよ!

 

「まだまだ顕現の技があるので学んできます!」

 

森羅様は笑っていってくれた。

 

「フフ、そうかなら学んでこい」

 

「はい!」

 

僕は瞬間移動並の速さで主達の前から消えた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

ーーーーーーー

 

 

 

「まさかそんなに覚えるとはのぉ」

 

残り2日間で僕は顕現の壱、七、九を覚えた。他は時間的余裕がなかった。

 

「これならばあれも覚えられるかもの」

 

「あれとは」

 

「フホホホ、その名は、零の顕現・天之御中主神じゃよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。