真剣で君達が主で最強執事が俺で純愛ロード!S 作:のとに館長
クオンジ・フラッグの説明は以前にもやっているので省略する。
簡単に言えば敵陣地の旗を自分の陣地に持ってくれば勝利。
負けられない戦いがここにある。
久遠寺メンバー
森羅様、未有様、夢お嬢様、美鳩さん、レン、ベニスさん、大佐、南斗星さん、ハル、流星、デニーロ。計11名。
九鬼家メンバー
揚羽さん、ヒュームさん、クラウディオさん、あずみさん、ステイシーさん、李さん、小十郎。計7名。
人数では久遠寺家が有利ではあるが、戦闘経験等は九鬼の方が上である。
果たして結末はいかに………。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
「試合の審判は私、桐山鯉が致します」
若い執事が審判を務める。
「ルールとしては屋敷等の破壊は極力避けてください」
僕はヒュームさんに狙いをつけた。というよりはこの久遠寺家のメンバーの中でヒュームさんの足止めを出来るのは僕しかいない。大佐はクラウディオさんに目標をしぼる。
主達の警護はレンと美鳩さん、そして、デニーロに任せた。
他は旗の強奪。
「それでは、始め!」
僕は真っ先にヒュームさんに駆け寄る。
「よく来た辻堂流星」
「お相手致します。顕現の参・毘沙門天!」
僕は直ぐさま毘沙門天を使った。見事命中したが。
「ぐふ、まさか鉄心の技を覚えたとはな」
あまり効いてはいなかった。
「今度は俺の番だな。ジェノサイドチェーンソー!」
雷をやどった蹴りが鳩尾に命中した。
「がはっ!」
僕は倒れそうになった。
「くっ!辻堂流・無双正拳突き!」
「百式羅漢殺!!」
拳の乱打戦になった。
「ぐあ!」
僕は何発か当たった。
「九の顕現・天津甕星」
僕は隕石を落としていく。屋敷に被害がいかない程度ではある。
「まだまだ甘い!」
凄まじい攻撃が僕を襲う。
「大技ばかりに頼るな!」
攻防戦が続いた。
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
「まさかあずみ達が出るとは」
大佐はあずみ、ステイシーを見る。
「二人しか居ないのに私は達になるのかよ!」
「悪いがお前達と戦っている暇はない」
「いや、戦ってもらいます大佐」
大佐はまさかの足止めをくらっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーー
「チクショウ!足止めされた」
「ふふ、私の蜘蛛の糸にかかれば容易いこと」
ハルとベニスさんはクラウディオさんによって捕まってしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
「九鬼雷神金剛拳」
「うわぁ!」
南斗星さんと揚羽さんの戦い。やや揚羽さんの方が有利。
「うおおお!揚羽様!」
「余所見してんじゃねえ!」
「ぐあ!」
レンと小十郎の戦い。
「クルッポー誰かそこに居るんですか?」
「デニーロ!」
「おうよ!任せとけ」
デニーロが美鳩の指示した方向にロケットを放った。
「ぐっ、まさか気がつかれるなんて」
李さんが見つかってしまった。
「いいぞ、そのまま殲滅しろ!」
森羅様が指揮をとっていた。指揮者だけに。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
「雷剛拳・絶」
「もっと素早くうて」
「雷剛蹴り・二百八式」
「後五十発うて」
限界だった。足止めがここまで辛いとは思わなかった。
「ベニスさん達はまだか?」
「彼女達なら来ませんよ」
「クラウディオさん!?まさか!?」
「はい、制圧しました」
やられた。こうなったら足止めを辞め急いでベニスさんのところにいくしかない。
「顕現の壱・摩利支天」
陽炎を作り出しその熱によって姿をくらませた。そして、僕はベニスさんのところに向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーーーーー
「ベニスさん!」
「リュウ!それ以上来ないで!」
ベニスさんは糸のせいで身動きがとれていないみたいだった。
「顕現の七・神須佐能袁命からの八岐斬り」
周りの糸を斬っていった。
倒れ行くベニスさんを僕は受け止めた。
「大丈夫ですかベニスさん?」
「うん、ありがとう……」
顔が赤くなるベニスさん。僕も何だかドキドキしていた。しかし、今は。
「はっ旗を取りましょ」
「うん……」
もし僕が、いや、僕たちがこの戦いに勝てたら僕はベニスさんに………。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーー
状況は最悪だった。僕がベニスさんを救出したさいヒュームさんとクラウディオさんは進行していき、大佐、南斗星さんを倒していた。
そして、ヒュームさんは久遠寺家の旗を手に取っていた。
「森羅様!」
ベニスさんが森羅様に駆け寄る。
「安心しろ、怪我はない」
森羅様や他の皆も気を失っていた。
「ヒュームさん……一騎討ちしましょう」
僕は地面に九鬼の旗を刺した。
「良いだろう」
ヒュームさんも地面に久遠寺家の旗を突き刺した。
「行きます!雷剛蹴り・落雷」
僕は雷をやどした踵落としをする。
「それで終わりか?」
「雷剛蹴り・昇り龍」
今度は蹴りあげる。全く効いていないのか無反応だった。
「所詮貴様はその程度だ!」
再びヒュームさんが僕の鳩尾に蹴りを入れる。一発一発が重かった。
このままじゃ僕はやられる。
「流星よ。お前は何のために拳を振るう」
ヒュームさんに言われたこと、僕に響いた。
「僕は……」
何か忘れていた。僕が戦う理由を。
「僕は久遠寺家の為に、主の為に!!顕現の参・毘沙門天!!!」
再び毘沙門天をだしヒュームさんを踏みつける。
「九の顕現・天津甕星!!」
九鬼の全ての人に当てるように技を使う。
「くらえ!雷剛拳・雷神波動」
素早い右ストレートパンチをヒュームさんに当てる。衝撃波と雷がヒュームさんを襲う。
「ぐふ、フハハハハ!今までの中で一番いいぞ」
「ヒューム、もう終わりです」
クラウディオさんは気がついていた。既に僕は気絶していたことを。
「立ったまま気絶するとは」
ヒュームさんは自分が刺した旗と僕が刺した旗を自分の陣地に持っていった。
「勝者、九鬼家」
無残にも僕らは敗北した。
「では連れていくぞ」
「リュウ………リュウ!!」
ベニスさんが僕を呼んでいた。
「リュウ!例えお前が九鬼に居ようとお前は私達の家族だ!」
この声は森羅様だ。
「いつか戻ってこい!」
僕は泣いていた。ありがとうございます森羅様。
そして、さようならベニスさん。
ならば最後の力を振り絞って言った。
「ベニスさん!僕は貴方の事が好きでした!今までありがとうございまじだ!」
そして、僕は再び気を失った。ベニスさんの返事を聞く前に。
「アタシもアンタの事が………」
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーー
それからの僕は九鬼で働くことになった。主に揚羽様の手伝いである。他にも英雄様、紋様、局様、そして、帝様も。この九鬼で約二年働き僕は序列10番まで登り詰めた。
この約二年間で色々変わっていった。揚羽様は川神百代に敗れ、今は仕事一筋並みである。僕も世界各国ついていき以前よりも執事としてのスキルが格段に上がっていた。
でも僕の心は晴れなかった。僕は久遠寺家の為に最強で最高の執事になると決めていた。だが今は……。
かくして僕の新たなる執事の話が始まるのであった。
次回、真剣で私に恋しなさい!S編。始動