真剣で君達が主で最強執事が俺で純愛ロード!S   作:のとに館長

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前回のあらすじ。

九鬼での研修を終えた辻堂 流星だったのだが、彼が久遠寺を留守にしている最中に上杉 錬がクビになるという事態に!

一体何があったのか!?





真剣で主を守りなさい!

「どういう事ですかベニスさん!?錬がクビって!?」

 

僕は久遠寺家に帰ってきて早々にメイド長であるベニスさんの所に向かい話を聞いた。

森羅様は主との一線を越えたからと言っていたのだか良くわからなかった。

 

「そのままよ。あの下僕調子にのるからよ」

 

「でも錬君がクビになるのはいくらなんでも横暴だから大佐が半月だけ猶予をくれたんだよ」

 

南斗星さんも会話に加わる。

 

「半月以内に森羅様がクビを取り消ししない限り錬はクビだろう。主の命は絶対だからな」

 

大佐もやや深刻そうな顔をして言う。

 

「じゃあ何とかしないと!」

 

僕は無性に焦る。

 

「落ち着け流星。既に手はうってある」

 

大佐がそう言う。どんな手だろう。

 

 

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『チリリリリン』

 

このベルの音は森羅様だ。錬頑張れよ!

僕は錬にアイコンタクトした。錬は右親指を立てて森羅様の所へ向かう。

大佐の案、いや、錬の案は森羅様に謝り続けるらしい。そして、自分の仕事ぶりをアピールする。森羅様に必要とされる=クビ取り消し。

流石錬!

頑張れ錬!

 

「錬ちゃん………」

 

美鳩さんもエールを影から送っていた。

そう言えば美鳩さんも錬が辞めたら辞めるとか言っていたな。

 

 

 

 

 

 

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僕はこの日屋敷の庭の清掃をする。

 

「九鬼家流清掃術!!」

 

そんな冗談を言いながら清掃する。すると錬が物凄く暗い顔で帰ってきた。

 

「お帰り錬、何かあったの?」

 

僕は錬に聞いた。

 

「いや、何でもない大丈夫だ」

 

そう言って錬は屋敷の中に入った。

 

 

 

 

 

 

そして、この日の夜、森羅様が錬のクビを考え直すと言ってくれた。

しかし、錬は余り嬉しそうではなかった。

 

 

 

 

 

 

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錬の様子が最近可笑しい。いつもきっちりしていたのだか其れが出来なくなっていた。掃除も紅茶の入れかたも。

今日も錬は森羅様に怒られていた。

 

「本当にクビを覚悟するんだな」

 

森羅様が錬に言った。そして、森羅様は僕を見て言う。

 

「流星、紅茶を入れて持ってきてくれ」

 

「はい、森羅様」

 

僕は少し気まずかった。

 

 

 

 

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今日も僕は掃除をする。そんなとき。

 

「お前この屋敷の執事か?」

 

ふと見ると錬にそっくりな男が立っていた。屋敷の外の門で。

 

「そうですが」

 

僕は答える。すると男は一通の手紙を僕に渡してきた。

 

「此れを俺の息子に渡してきて欲しいんだ」

 

「はぁわかりました。………もしかして錬のお父さんですか」

 

「ああそうだ」

 

何とも柄の悪そうな男だった。男は何処かに行った。

 

 

 

 

 

僕はその後、錬に手紙を渡した。すると錬は顔色を悪くする。そして、僕に言う。

 

「この事は誰にも言わないでくれ」

 

そして、錬は出掛けた。

その姿を偶然ベニスさんと森羅様が見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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展望台に錬とその父親が居た。会話はしっかり聞こえていた。僕はベニスさんと森羅様と共に錬を見ていた。

すると錬の父親が錬を一方的に殴り始めた。

 

「てめえが生まれたから母ちゃん死んじまったんだろうが」

 

「や……め…て……」

 

「しかも二回だぞ!」

 

あの父親なんて事を。

 

「ちょっとあんた!」

 

僕が出る前にベニスさんと森羅様が出る。

 

「ああん誰だお前らは」

 

僕も後から森羅様の隣に来た。

 

「私か、私は久遠寺家当主久遠寺森羅だ」

 

「森羅様!?」

 

「レンあんたしっかりしなさいよ!いつまでウジウジしていやがるこのドグサレヤロォォォ!どんだけふざけた態度でいる気だオラァァァ!」

 

ベニスさんが錬の顔を叩いたり図ッ突きをする。

 

「森羅様ねぇ。不出来な息子が世話になったみたいですみませんねぇ。このバカは俺がきちんと責任もって連れて帰りますんで安心してくださいよ」

 

「連れて帰るだと?」

 

「ええ!こいつのことだから色々と面倒かけていたでしょう?こいつは俺と同じ血をひいてんだ。どうせここでもすぐに頭に血が昇って乱暴乱暴な事件ばかり起こしてたんだろ?おめぇの中には俺と同じクズの血が流れているからなぁ。おめぇみたいなクズには執事なんてご立派な仕事は無理なのよ。底辺は底辺らしくよ、クズはクズ同士また親子寄り添って生きていこうぜぇ~あはははは」

 

錬のお父さんは聞けば聞くほど腹のたつ野郎だった。でも錬は何も言い返せなかったのか怯えていた。

そんなとき森羅様が言う。

 

「……ふむ確かにレンはまだまだ未熟者だな。執事としてはふがいなく単純で粗暴だ反論の余地などないだろう?」

 

「えっ?森羅様?」

 

ここで錬を追い込む事を言ったら駄目でしょ!

 

「しかし」

 

しかし?

 

「レンはもう私たちの家族だ。私はそう易々とそう家族を見捨てたりはせん!」

 

森羅様………。

 

「ふざけたことぬかすな!こいつは俺と血が繋がってんだ!おかしなこと言い出すんじゃねぇ!」

 

そして、錬のお父さんは森羅様を殴りかかる。其れをベニスさんがかばった。

 

「貴様……よくもベニに……!」

 

「へっ知るかよ!お前のそのすました顔もボコボコにしてやるっ!?」

 

その時錬のお父さんの動きが止まった。森羅様を殴りかかろうとした右腕を錬が鷲掴みしていた。

 

「安心したぜ親父………俺はてめえとは違う!」

 

「なんだと……?」

 

「俺は確かに乱暴者で単純でお前と同じモノかもかもしれない。だが!女の子相手に平気で暴力を振るうようなそんな下道な事は俺は絶対にしねぇ!」

 

「てめえは俺と同じだと言っているだろうが!」

 

「俺は俺だ父親何て関係ねぇ!」

 

この言葉が森羅様に何かしら響いたらしい。

 

「てめえは俺の息子だ!黙って俺に従え!」

 

「ご主人様を傷つけようとする輩は許さねぇ………、俺はレン!久遠寺家の執事だあああ!」

 

錬がお父さんを殴り飛ばした。

 

「親父!俺も鳩ねぇも絶対帰らないからねぇ!とっととひとりで帰りやがれ!」

 

錬!何か熱い!格好いい!

 

「森羅様…ありがとうございます」

 

錬が森羅様にお礼をした。

 

「なぜ礼を言う?いや、礼を言うのは私のほうかもしれんな。いかんなコンサートの練習に遅れてしまう。レン!早急に準備をしろ!」

 

「え!?でも俺はもう執事を」

 

「クビは取り消しだ」

 

そう言って二人は屋敷に戻った。すると何処からか美鳩さんがやって来た。そして、錬のお父さんと話をしていた。

 

「たくあの親父いてぇ」

 

ベニスさんが殴られた処を撫でていた。

 

「つーかあんたねぇ!森羅様の側に居たならかばいなさいよ!」

 

僕ははっと気が付いた。そう言えばそうだった!!

 

 

 

 

 

 

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其から其から森羅様はコンサートに見事成功。レンもクビを回避。あのレンの父親も真面目に働いているらしい。いつかレンが帰ってくることを待ち望んでいるみたいだ。

 

僕?僕は森羅様をちゃんと守れなかったってことで大佐や何故かその事を知ったヒュームさんにお仕置きされた。でもヒュームさん!マグロで殴るとか意味わかんないしめっちゃ痛いし!

 

 

 

 

 

 

そんなかんなで僕は今日も久遠寺家で頑張って執事を頑張っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




終わりの雰囲気がありますが別に終わりませんから!
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