ベルカの天帝の末裔   作:龍神悠飛

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「遂に・・・この時期がやって来たか」

 

ゆりが神妙な面持ちで呟く

 

「何だ?」

 

「なんか始まるのか?」

 

「天使の猛攻が始まる・・・」

 

「天使の猛攻?」

 

「どうせまた何かの例え話だろ?」

 

変な想像をしてそうな音無にそう答えた

 

「テストが近いからよ」

 

「何だ、ただのテストなんだろ?お前らに何か不都合でもあるのか?」

 

「考えれば分かるでしょ。授業を受けさせる事も大事ですが、テストを受けさせていい点を取らせる。それも大事なことです。天使にとっては・・・」

 

「けどこのテスト期間、逆に天使を陥れる大きなチャンスとなり得るかもしれない」

 

「何か思いついたみてぇだな、ゆりっぺ。聞かせてもらうぜ」

 

「天使のテストの邪魔を徹底的に行い、赤点を取らせまくる。そして校内順位最下位に落とす」

 

「それが何になるの?」

 

「名誉の失墜、生徒会長として彼女は威厳を保っていられるかしら?」

 

「それで弱くなると?」

 

「少なくとも教師や一般生徒の見る目が変わるわ。その行いには今までに無かった変化が生じる。」

 

「どんな?」

 

「さあ?そこまで私には読めない。」

 

「じゃあ意味はないんじゃないか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まずは今回の作戦メンバーを決める。天使のクラスでテストを受けるための根回しは既に完了しているわ。」

 

「じゃあメンバー全員で固めちまったらいいんじゃねぇか?」

 

「じゃねぇか?じゃないわよ!ミスは許されないんだから。作戦が途中でバレたら、私たちはすぐに別の教室に移されて天使に赤点を取らせる細工が出来なくなるのよ?」

 

「なるほど。なら俺はパスだ。そういうのは女々しい奴らの出番だ。」

 

「そこで今回のメンバーは、高松君、日向君、大山君、竹山君、音無君。」

 

「また俺かよ!」

 

「僕のことはクライストとry」

 

「見た目が普通の奴らを選んだだけよ。龍神君なんかは特に普通とは言えないし。それじゃ、オペレーションスタート!」

 

 

 

 

 

 

 

というわけでテスト当日なんだが、俺に関しては授業を行けてなくても知っていることや分かることばかりなので軽く問題を解いていくだけだ

 

 

ドォォン!

 

(おいおい、何やってんだよ・・・こっちまで聞こえて来てんぞ)

 

次の時間

 

 

次の合成抵抗の値を求めよ

 

(合成抵抗か・・・直列ならそのまま足して、並列なら積(掛け算)/和(足し算)で求められるから簡単だな。一応普通科の学校のようだからキルヒホッフの法則みないな面倒なのはなさそうだな)

 

 

ドォォぉォォォン!!!

 

(だから何してんだよあいつら)

 

 

 

 

次の時間

 

 

次の文を英語に直せ

 

(簡単すぎるな。これならベルカ語の方が遥かに難しい)

 

 

ガシャァァン

 

 

(もう何も言わん・・・)

 

かくしてテスト初日が終わり、話を聞いたところ何とも馬鹿馬鹿しいことをしていたようだ

 

その後天使は全教科赤点になってオペレーションが成功したとの報告を受けたが大山はなんか元気がなかった

あとで何か美味いもの作ってやるか

 

ちなみに俺は全教科満点だった

伊達に300年生きちゃいなかったよ

 

 

そしてその日の夜、岩沢&ユイのツインボーカル結成初のライブが行われた

 

その警備に俺は出ていた

 

「なぁ」

 

「ん?」

 

「俺たちは何と戦うんだ?」

 

「そりゃあ邪魔する奴だよ」

 

「誰が邪魔すんだよ」

 

「来るとしたら天使だろ?いやぁ、あの生徒会長代理が来るかもしれないぜ?」

 

「そいつは一般生徒だろ?撃っちゃダメだろ」

 

「あぁ、そっか」

 

「どうやらお出ましだぞ」

 

全員が射撃体制を整える

 

「ガードスキル発動前に行くぜ!」

 

「いや、ちょっと待て」

 

「な、どうして!?」

 

「なんか様子が変だ」

 

「どうおかしいんだよ?!」

 

「雰囲気がな。殺気を感じられない・・・」

 

Pi

 

「ゆり、天使が来たが殺気や戦意が感じられない。さすがに無抵抗なやつを撃つのは気が進まんがどうする?」

 

『どういうこと?』

 

「何か別の目的できた可能性が大いにあり得る。用心に越したことはないが一先ず様子見だ。」

 

『・・・そうね。全員そのまま警備を続けてちょうだい』

 

『了解』

 

 

その後

 

 

 

 

学園大食堂 フードコート

 

 

「何だお前!?それ誰も頼まないことで有名な激辛麻婆豆腐じゃん!猛者でも白いご飯と一緒に頼んで丼にして食うんだぜ?」

 

「これ掴んじまったんだから仕方ないだろ?」

 

「まぁ、無理なら俺のと交換するか?」

 

「そうしてくれ」

 

 

 

 

「ハムッ、ぐぉおお!!一口で激辛!!・・・でも美味いぞ?日向、食ってみろよ!」

 

「ウェッ!嘘だろ!?・・・じゃあ一口・・・」

 

と日向が口にすると

 

「うぉああああああ!!!!!痛い!!辛い!!!すげー痛い!!!!・・・しかし、後からくるこの旨味・・・なるほど、これは味わい深いかもしれない!」

 

「だろ?こんな美味い麻婆豆腐、食ったことねぇだろ」

 

「それ、天使がかった食券よ」

 

「これ?!」

 

「そ」

 

「・・・もしかしたら、今の天使なら俺たちの仲間になれるんじゃないのか?」

 

「はぁ!!?バカ言ってんじゃねぇぜ!これまでどれだけの仲間が奴の餌食にっつーか、みんなピンピンしてっけど、どれだけ痛めつけられてきたか!」

 

「そうだそうだ!今日はおとなしかったかもしれねぇが、いつまた牙を剥くか!」

 

「やかましい!!」

 

ビクゥ!!

 

「ギャアギャアうるせぇぞテメエら。今はまだ何もわからねぇ状態で一方的に見るんじゃねぇよ。状況ってぇのは刻一刻と変わっていくもんだ。

先を見据えねぇようじゃ、お前らもまだまだだな。」

 

「何だとテメェ!新入りの癖に・・・っえ?」

 

反論して来た奴の後ろに瞬歩で移動し、刀の柄尻を突きつける

 

「覚えておけ。世の中には、人外みたいな強さの人間がいるってな」すっ

 

「ハァ・・・龍神君の言う通りよ。特に彼は私たちとは逸脱した存在なの。世の中にはどんな人がいるのか分からない・・・だから私は龍神君の助言を受け入れてるの。

あんたたちと違って、彼は本物ナノだから」

 

何とも空気が悪くなったが、これから大丈夫なのか心配になってきたその時

 

「そこまでだ。色々と容疑があるが、とりあえず時間外活動の校則違反により全員反省室へ連行する。

僕が生徒会長になったからには貴様らに甘い選択はない。連れていけ」

 

まずいな・・・とりあえずガルデモメンバーだけでも逃すか

 

フッ

 

「静かにしてろよ?飛雷神の術」

 

フッ

 

何とかガルデモメンバーだけ飛ばして回避はできたが、暫くはギルドに篭ってた方が良さそうだな

 

 

 

 

 

 

                                                   続く




次回

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