彼の力が解放された時、何故彼が最強と言われる理由が明かされる。
バキャッ!ドゴォ!!
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!!!!!!!」
炎殺拳のひとつ、煉獄焦
拳に炎を纏わせて対象を焼きながら殴り付ける技
俺の場合、他の4人の炎殺拳よりも火力が格段に強く、一撃で鎧を溶かしてしまう程だ。
「くっ、まだよ!このゴーレムなら・・・」
「貧弱!貧弱ゥ!!」
ゴオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!
「『炎殺・黒龍波』!!!!!!!!」
炎殺・黒龍波──────
俺達が使う炎殺拳の最大最強の奥義。魔界の黒炎を顕現させ魔界の龍を形作りそれを放出する、全てを焼き尽くす。
その真価は、術者が自身の黒龍波を喰らうことでそのエネルギーを吸収し、術者の能力を爆発的に上げる栄養剤・・・つまり餌なのである。
そして俺の本来の左目の万華鏡の瞳力を発動させる。
「《天照》!!!」
その炎は全てを燃やし尽くす炎遁──────────
「その炎は決して消えることの無い黒き炎だ。どう足掻いても対象を燃やし尽くすまで消えん!」
「何故、何故あなたはそこまで・・・!」
「過去の事故の真実を知る者を生かそうとして何が悪いか!俺がやろうとしていることは闇に葬られた真実を明るみに出し、冤罪をかけられた者の救済だ!!てめぇもその一人だってんだよ!!」
「くっ!」
「それに、あるやつに頼まれてんだ!自分も消え入りそうな状態で、お前の事を救ってくれって!!リニスに言われてんだよ!!」
「!!」
「だからてめぇの、現実から目を背けている甘ったれた幻想をぶっ殺す!!」
バシィッ!
そう叫んで俺はプレシアにビンタをかました。
「はぁ、はぁ、っ!ゴホッゴホッ!」
「やはり体が限界に来ていたか。諦めろ、でなければ目的を達する前に・・・
「あなたに何が分かるの?自分よりも大切な者を亡くす哀しみがどれ程の「知ってるさ。」・・・っえ?」
「知ってるんだよ、200年前からずっとな。4年前にも味わった。でなければ、万華鏡写輪眼は開眼できん。」
そう万華鏡写輪眼の開眼条件は、自身よりも大切な者の死を見なければ、愛する者を亡くさなければ開眼できない。
故に一族の万華鏡写輪眼開眼者は闇に囚われ、悪に堕ちていったのだから・・・
「だから放って置けんのさ。」
「母さん!!」
「・・・フェイト。」
「母さん。私はアリシアではなく、フェイトですが私にとってあなたはやっぱり母さんです。だから、もう一度優しい母さんに戻ってください。」
「私は・・・!」
ピシッ!
「ッ!不味い、崩壊が始まった!急げ、此処から脱出するぞ!」
ドゴッ
「なっ!」
「母さん!!!」
(クソ!此処まで来て諦められるかよ!)
ガリッ
亥 戌 酉 申 未
バンッ!
「《口寄せの術》!!」
ボワン!
「フォウ、フォーウ!(呼んだかい、悠飛!)」
「フォウ君!今落ちていった2人を助けてくれ!」
シュンッ!
「フォ────────ウ!!!!」
シュンッ!!
「よし、後はフェイトだけだな。アルフ!先に撤退していろ!フェイトは俺が必ず連れ戻す!!」
「わ、わかったよ!」
「口寄せ、『
俺は口寄せでエルキドゥを呼び出した。
「呼んだかい?マスター。」
「ああ、お前の鎖であの子を引き上げてくれ!」
「了解」
エルキドゥ──────────
かつてメソポタミアの神々がギルガメッシュと戦わせるために土から作った最強の兵器。
またの名を、天の鎖。
その鎖は創世の女神の膂力すら押さえ込むとされる神性殺しの生きる宝具である。
「さあ、掴まって。安全なところまで引き上げるよ?」
「は、はい!」グイッ
「よし、後は此処から飛ぶだけだ!」
俺は2人の肩に手を置いて術を発動する。
「《飛雷神の術》!」ヒュンッ
飛雷伸の術──────
口寄せの術を応用した時空間忍術で予めマーキングしておいた場所に瞬間移動する術。
ヒュンッ!
「うわっ!」
「よっと、大丈夫か?」
「えっ!う、うん・・・///」
「?」
「あなたたち、大丈夫ですか?!」
「リンディ、全員無事だ。それよりプレシアは?」
「今緊急治療室にて治療中です。」
「そうか。アリシアの遺体は?」
「一応医務室のベッドに移動させてますが?」
「それで良い。これから2人を何とかする。」
これからすることはほぼ賭けではあるが、やらないよりかマシだろう。
こうして時の庭園での戦いは終わり、次元震も収まり始めた。かくして世界崩壊は防がれたのだった────────
続く
次回無印編最終回
名前を呼んで