プライムマッチから始まる大会の日
俺は事前にファミリーで視察に行くと大会委員会に伝えて会場に赴いた
「おい、あれって!」
「ああ、
「ったく、
「だからファミリーの隊服で来んの嫌やねん。騒々しい」
「それで先代に言われたん誰やねん」
「人のこと言えるかい。ダブスタクソ親父め」
そんなこんな文句言いつつも大会委員に挨拶をして近場で見ることになった
そしてこの日の試合は前回大会8位のエリス・タスミンと前回大会5位のハリー・トライベッカだ
「すごい歓声だな」
「そりゃあ都市本戦上位ランカー同士のバトルだからな。盛り上がるだろう」
そして試合が始まると
「ほう、エリスとかいうのは捕縛系の使い手か。これは珍しいな」
「警邏隊のメンバーに最適の能力か。あれは並の奴が相手ならば問題なかろうな」
「並の相手ならばな、だが・・・」
「おいおい、自分を攻撃して外しやがったぞ」
「どんな根性してんだよ・・・」
「うぉおおおおおおおおお!!!!」
ガンフレイム!!
「ありゃあ右手に圧縮した魔力をぶっ放してるのか」
「悠飛のブラストと似てるな。圧縮率は及ばんが・・・」
「純近接格闘型と思いきや射撃を兼ね備えた近・中距離型だとはな。思わぬ収穫だな」
「あの二人が組むとなれば検挙率は跳ね上がるだろうな」
「将来が楽しみだ」
そしてフィニッシュブローは
「ハデな砲撃でブチのめしてーが、残念ながら弾切れだ!
つうわけで━━━」
オレ式 一撃必倒パンチ!!!
「まさかバインドを咥えて引き寄せてからの折れた腕でアッパーか。どんだけ根性あんだよ」
「さすが番長と言われてるだけはあるな」
「おっしゃああああ━━━━お、おおおおおおおお・・・」
『ハリー選手!クラッシュシュミレートがまだ解けていません!
無茶しないでくださいっ!』
(((((アホだ)))))
そしてその日の帰り際
「総大将。この度の試合について何かお願いします」
「まずは両選手よく戦った。
そして今後の成長と進路に期待する。以上━━━」
記者達からは他にもコメントを求められたがそのまま引き上げることにした
そしてコロナとアインハルトの試合の日
この日は完全にお忍びで遠くから見ていた
「コロナのゴーレム創生は並の努力では会得できぬものが多い。
しかもゴーレムはその場での生成しか認められていないとなるとな・・・」
だが試合は思いもよらない展開であった
「あの動き、コロナ自身の身のこなしでは無い・・・
まさかあやつ、
優れた術師は自身を操るゴーレムとして体を動かすものがいるが、まさかあの歳で・・・
「だがまだ体が出来上がっていない初等科の娘がやるにはリスクがデカすぎる・・・
そこまでして戦うのか・・・」
そこからは互いに譲らない一進一退の攻防が繰り広げられた
しかし、どんな闘いにも必ず終わりは来る
最後はアインハルトの断空拳が入り勝負あり
「二人ともよく戦ったな。だがまずは・・・」
ちょいとお説教の時間だな
「入るぞ」
「こ、これは陛下」
「来てたんですか」
「ああ。まずはいうことがある
━━━コロナ、あの戦法はお前には早すぎる。
体が出来上がっていない状態で自身の体を完全外部操作なぞ、どれほど体に負担をかけるか分かるまい」
「しかし陛下、コロナお嬢様は「説教はお前ら二人にもだ」
・・・はい」
「こんな小さな体のコロナにあれをさせるなど、本来はお前らが止めなければならないことだ。
一歩間違えれば命すら危うい魔法を使わせるなど言語道断!
コロナ、あの技はお前がある程度成長するまで禁術だ。
俺がついてる時だけ修行を許す」
「わかりました・・・」
「とはいえ、アインハルト相手によくやった。また来年、挑戦すればいい。
そろそろ行くが、オットー。後でシスター・シャッハからの説教があるからな」
「・・・畏まりました」
そしてオットーはその後シスター・シャッハにこってり絞られたという
ノーヴェはなのはからお小言を延々と言われてた
そしてその後の試合
ヴィクターが出てくるので戻って行ったのだが・・・
「あれは教会のシスターか?今まであったことがないが・・・」
「あら、あなたも来てたの?」
「カリム?どうしてこんなところに・・・」
「そんなの、うちのシスターが出ているからに決まってるじゃない」
「それもそうか。
しかし、あのシスターは見かけたことがないが?」
「それはシャッハが止めてるの。あの娘はまだあなたの前に立たせるほどの礼儀はありませんって」
「そういうことか。しかし何ともじゃじゃ馬な戦い方をしよる・・・
まずいな」
「どういうこと?」
「相手はダールグリュン家のお嬢様、『雷帝・ダールグリュン』の末裔だ。
あの程度は目で追える何せ・・・」
「何せ?」
「俺の
「それって!」
「あの程度の速さなら余裕で対処できているが、かなり機嫌が悪いな」
俺がそう言った瞬間ヴィクターの髪が蒼く光り、雷電を帯び始めた
「カリム、耳塞いどけ。あれは慣れていてもキツイ」
ヴィクターが大技を使い、シャンテを動けなくした所を
六十八式 「兜割」
「決まったな。カリム、彼女の所へ行って労ってこい。
それから、精々精進しろと伝えといてくれ」
「ええ。ありがとう」
そこから俺はヴィクターの元へと向かった
「よう、随分荒れてたな」
「これはお恥ずかしいですわ。あなたに見られていたなんて」
「あの程度で心を乱されるとはまだ修行が足りんな。
手っ取り早く禅でもしてみろ」
「淑女としてとてもはしたないことでした」
「どうもお主は熱くなりやすいなぁ。
一つアドバイスをやろう。ああいう手合いは逆に挑発して短絡的になったところを叩くか初手からリング全体にスタンさせる技を使って相手が動けないうちに一撃で沈める。これが定石だ。後は自分なりに見つけるんだな」
「ありがとうございました」
続く
次回はヴィヴィオ対ミウラの話です