ベルカの天帝の末裔   作:龍神悠飛

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全てが始まり、そして呪いとなる


追憶・訣別譚

「クラウス、森の被害は?」

 

「大半が失われてしまった」

 

「魔女たちは丁重に保護してやらねばならぬな」

 

「そうだね。

・・・君も、猫をかぶるのはやめたんだね」

 

「そんな暇あるわけなかろう」

 

魔女の森は大半が消失し、そこに生きていた動物たちも巻き込まれ、魔女たちも住む場所を失ってしまった

 

あれ以来我は自分を慕ってくれていた魔女たち守れなかった無力感と、己の不甲斐なさにより写輪眼を開眼していた

 

あれからも侵攻は続き、オリヴィエにゆりかごを使わせる決断をしてしまった

 

「ハァ!ハァ!」

 

クラウスがオリヴィエを止めに行ったと聞き、我も走って追いかけていた

 

しかし、すでにクラウスは倒れており手遅れと痛感した

 

「ヴィヴィ、何故何も告げずに行こうとする!」

 

「だって、言えば必ず止めるじゃ無いですか」

 

「当たり前だろ!大事な妹分をみすみす死なせに行く兄貴分がどこにいるんだ!

行くなヴィヴィ!この戦いは俺が必ず終わらせる!俺が真の力を使えば──!」

 

「そんなことをしたら、あなたが死んでしまうじゃないですか」

 

「死なねぇよ!あの森を、何百年かかろうとも元に戻してみせる!もうこれ以上聖王家とシュトゥラに手出しはさせねぇ!」

 

「その必要はありません」

 

「あるよ!お前とクラウスはこれから一緒に・・・」

 

「時間がありませんので行きます」

 

「最後に一つ聞かせてくれ。

なんで泣かねぇんだよ・・・!

最期くらい弱気なところを俺たちにも見せてくれよ・・・オリヴィエ!!」

 

「泣きません。

泣いたら・・・決心が鈍るじゃないですか。

・・・さようなら、お兄様」

 

 

そう言って彼女は行ってしまった

 

ゆりかごという棺の中に

 

ゆりかごは一度起動すると玉座の聖王が死ぬまで動き続ける

 

 

ズガンッ!!!!!!!!

 

 

「・・・・・・畜生ッ!」

 

 

ズガンッ!!!!!!!!!

 

「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

この時の後悔と、大切なオリヴィエを喪ったことで我とクラウスは変わった

 

この一件以降10年間リッドは軟禁状態となり、

 

クラウスは王位を継ぎ、その武勇で『覇王』と呼ばれた

 

そして我は

 

 

「龍紋解放・・・!」

 

龍鱗鎧装(りゅうりんがいそう)

 

 

龍の鎧を纏い、天からの蹂躙により『天帝』と呼ばれるようになった

 

そして我が眼は自然そのものの事象を操作する力を宿した

その瞳の模様は波紋のようなものと、巴が重なり合ったものとになっており我はこの模様から万華鏡写輪眼と名付け、波紋のような眼はさらに巴紋が九つあったことから輪廻写輪眼、または輪廻眼と名付けた

 

 

そしてリッドとは

 

「ねぇ、リュウキ」

 

「・・・なんだ?」

 

「以前約束したこと、覚えてる?」

 

「・・・何か一つお願いを聞くってやつか」

 

「うん。それ、今言ってもいいかな?」

 

「・・・何が望みだ」

 

「願いは一つ、僕と交わって」

 

「それは・・・」

 

「お願い。このままじゃ僕・・・」

 

「・・・約束だからな。ただし、これっきりだぞ」

 

そうして我らは互いに傷付いた心を慰め合うかのように交わり、一夜限りの過ちを犯した

 

 

 

「ただ、その一夜の過ちが当たったのか彼の子を授かったが、彼は既に旅に出ており二度と会うことはなかった──────

ちょう待って?このことが正しければ・・・!」

 

「うむ。俺とジークは遠縁の親戚ということになろうか。

尤も、龍の一族は200年前に俺達五人が主体となって滅したがな」

 

「確か、二代目は初代の遺志を継がずに力だけを追い求めたと。

その結果が──────」

 

「『二代目の呪い』。二代目は禁術によって寿命を常人の何倍にもさせ続けるもの。それは10年以上生き続けなければ起動しない術で、起動したら数百年生きた後転生し、最後の100年を生きるということになる。ご丁寧に寿命以外では絶対に死なないようにまでされてる。死ぬ痛みは味わうがな。

その呪縛も、俺が正統後継者として覚醒してから宿った輪廻の力と初代様の力が宿ったことで解けたがな」

 

「ということは隼人たちには継がれてないってことだよね?」

 

「そうなるな

それじゃあ俺は一旦本局の師匠(せんせい)たちに会って話てくるから、お前たちも上に上がっとけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後の事だが、やはりアインハルトにも後悔の念が流れ込んできていたようで、ヴィヴィオも心配していたが、

なんと急遽アインハルトとガチンコの勝負をすることが決まったらしい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして当日

俺は屋根の上からこっそりと見ていることにした

 

「あのジャケット・・・あいつ────────」

 

そこまで覚悟を決めているのか

 

展開はヴィヴィオが普段は絶対にしない戦法をとってアインハルトを困惑させたところをダウンさせた

 

「あんな無茶苦茶な戦い方誰が教えたんだよ・・・って、一人しか考えられんな」

 

なのはめ・・・帰ったら説教だ

 

「ありゃあヴィヴィオ怒ってねぇか?」

 

試合は多少もつれ込んだがヴィヴィオが初めてアインハルトに勝利したことで幕を引いた

 

 

 

その後

 

「悠兄からもなんか言ってくれよ!」

 

「じゃあ率直にいうぞ。安直すぎる・博打すぎる・情に訴えかけすぎる・考えなしすぎる。はっきり言って0点だ」

 

「だってよ」

 

「うぅ、いつになく辛口だよぉ・・・」

 

「当たり前だ。あんな戦法俺たちですらしねぇぞアホんだら。

俺らは回避したところからカウンターで一撃入れることしか教えてねぇっての」

 

「そうでした・・・」

 

「後、この戦法を許可させたなのはにも説教だ。

親子揃って無茶苦茶な戦法しおって」

 

 

「あの、悠飛さん、もうそのへんで」

 

「餓鬼は黙ってろ!

いいか。あんな戦法続けてみろ、2年以内に間違いなく選手生命絶たれて終わりだ!

そんなのいやだろ?」

 

「うん」

 

「だったらちゃんとノーヴェの指導通りにやれ。全員だぞ」

 

「「「はぁい」」」

 

「さて説教もそこそこに、お前らもう夏休みだろ?」

 

「うん」

 

「じゃあ慰安旅行行くから準備しとけ」

 

「慰安旅行ですか?」

 

「期間は2週間。お前らが行ったことがない異世界だ。

インターミドルで頑張った俺からのご褒美だ」

 

ということで異世界への慰安旅行が決まった

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

「なのは、正座」

 

「え、どうしてかなぁ〜?」

 

「ヴィヴィオにあんな戦法取らせた罰だ。我が子に無茶な戦術教え込むな」

 

「まぁ、これは擁護できないわね」

 

「そやなぁ」

 

「ふぇ、フェイトちゃ〜ん!」

 

「私も擁護できないよ」

 

「というわけで1時間正座な」

 

「そんな〜」

 

 

 

               続く

 




次回からまたフロニャルドに行きます
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