アースラ内
そこの緊急治療室に俺はいた。
「では、始めるぞ・・・六道封印──────────解!」
俺は六道の力を解放し、六道モードになった。
そして右手の陽の力を発動させる。
「少し触れるぞ。」ピト
今俺が使っている力──────六道仙術は五大性質変化である風・火・土・雷・水の基本の性質に加えて身体エネルギーによって形あるものに命を吹き込む『陽遁』と、精神エネルギーによって無から形を作る『陰遁』。これら全てを併せ持つ血系網羅の力でプレシアの病を治すと同時に減った寿命を戻した。
「・・・・・・どういうことなの?体が楽になった・・・?」
「六道の力、『陽遁』でお前の体を健康そのものにしただけだ。ただ、それだけだと問題があるから寿命も本来の状態に戻しておいた。これであの事故の真相を公に出来る。
・・・・・・後はアリシアだな。」
「アリシアをどうするの?」
「さすがの俺でも死後数年経った状態は無理だが・・・・・・フォウ君、頼む。アリシアを蘇らせてくれ。」
「フォウ?(良いんだね?)」
「ああ、こんな悲劇はもう見たくない・・・」
「フォウ、フォウ(分かったよ、君の頼みだからね。君の願いを叶えてあげよう。相変わらず君の願いは誰かのためのものでとても美しいよ。)」カッ!
光が止むとフォウ君が蓄えてた400年分の魔力が消え、知性を失っていたが、アリシアに変化が起きていた。
「どうやら成功したようだな。ありがとう、ビーストⅣ。」
「・・・う、ううん・・・あれ?ママ?此処は何処?」
「あ、アリシアァ!!」
「これでよかったんですか?」
「ああ、今迄止まっていた2人の時間を進めてやろう。」
あれから1時間くらい経ったか?
アリシアがフェイトが虐待されていたと聞いて、「大事な妹を虐めるなんて、いくらママでも許さないよ!」
と聞こえてきたのでおそらく大丈夫だろう。
「そろそろ良いか?今後のことについて話があるんだが?」
「いいわ、どんな罪も背負う覚悟はある。」
「母さん・・・」
「ママ・・・」
「待ちたまえ、その件については私が全責任を持とう。」
「なっ!あなたは!?」
「やれやれ、いつも唐突にやってくるな・・・
「「「「「え!?」」」」」
「自己紹介が遅れたね。時空管理局局長の龍神浩二だ。そこの悠飛の父親だよ。」
「そんなことより仕事はどうした?こんなところに態々出向いて来るなんて余程のことがない限りあり得んからな。」
「そう、それだ。お前から頼まれていた件の重要証拠を掴んだからな。それを使えばプレシア・テスタロッサの大幅な減刑が可能だろう。」
「そうか。ならこっからは俺達の仕事だな。」
「どういうことなんですか?」
「これより腐敗した上層部の粛清に入ると言うことだ。」
「粛清に入ると申されましても、まだ本局やミッドチルダ方面への航路は安定していませんよ?」
「案ずるな、俺の瞳力なら問題ない。それに、飛雷神もあるしな。」
「そう言うことだリンディ提督。貴官はよく動いてくれた。」
「はっ!」
「そんじゃあ行ってくるわ。大体3日くらいで戻ってくるから安心しろ。」
そう言って俺達は《神威》を使って時空間移動をした。
ここからはとても早かったがまず、親父の鶴の一声で緊急総会が行われプレシアの研究に介入して暴走事故を引き起こした原因の上層部局員を弾劾し、一斉懲戒解雇を申し渡した。そして────
「私欲に溺れた豚共を駆逐する。
来よ、グランドアサシン!
「〝山の翁〟召喚に応じ参上した。」
「キングハサン、このリストにある人間が俺に逆恨みして襲う算段をしているらしい。私欲に溺れた連中だ、殺ってしまって構わない。」
「請け負った、契約者よ。」
翌日、懲戒解雇された元局員達の首が落とされた死体が発見された。
それから数日後──────────
俺となのはとユーノは地球に戻ってきた。なのはが帰ってきたことによりアリサとすずかが喜んで迎えてくれた。
そして治療中だったリニスも目が覚めて、フェイトとアルフが涙を流しながら喜んでいた。
そして────
「・・・来たか。フェイト、行ってこい。」
「うん!」
「ありがとね、悠飛。」
「アリシア?」
「私もそうなんだけど、ママとフェイトを助けてくれて。」
「ま、リニスもなんだけどな。」
「だから、ありがとね?」
「アタシからも言わせて、ありがとう悠飛。約束守ってくれて。」
「本来依頼料は取るのだが、ことがことだ。今回依頼料は取らん。
今までゆっくりできなかった分ゆっくりしてこい。」
「「うん。」」
「にしてもフェイトは使い魔に恵まれてるな。アルフ、フェイトのこと、ちゃんと支えてやってくれ。」
「言われなくても。」
「悠くーん!」
「呼ばれてるよ?」
「ああ。」
なのはに呼ばれたので行ってみると・・・
「あの、今回のことはありがとう。それで、その・・・私とと、と、友達に、なって、くれません、か?」
クスッ
「え?何で笑うんですか!?」
「いや、悪い。随分緊張していたようなのでな、つい笑ってしまった。」
「もう、悠君?意地悪しちゃダメだよ?」
「分かってるって。ま、友達ならいくらでもなってやんよ。」
そう言うと、フェイトが笑顔になった。
「そ、それでね?もう一度貴方の名前を「悠飛」・・・え?」
「なのはに教えてもらったんだろ?どうすればいいか。俺は悠飛、龍神悠飛だ。」
「・・・悠飛。」
「ああ。」
「ありがとう、悠飛。私達を助けてくれて。」
「礼なんかいい。俺はやることをやってお前らの減刑をしたんだ。当然だ。」
「すまない、そろそろ時間だ。
それでは悠飛さん、今回はありがとうございました。」
「気にするな。俺は俺の仕事をしたまでだ・・・達者でな。」
そうして俺はクロノ達を見送って、元の日常に戻るのだった・・・
おまけ
「はっ!そう言えば、今回の次元震騒ぎで陛下に報告しなければ!!!!」
天帝の仕事が残っていたことで、彼が学校に戻るのは更に1週間後になるのであった────────
無印編 完
ステータスが更新されました
六道仙術EX
万物創造の力。五大性質変化に加えて陰陽全てを併せ持つ血系網羅の力。背中に浮かぶ九つの求道玉にはひとつひとつに膨大な魔力が蓄積されている。
フォウ君
ご存知FGOのマスコットで災厄の獣。別の世界では霊長の殺戮者(プライミッツ・マーダー)と呼ばれる『比較』の理を持つビーストⅣ。
第一部攻略済みのマスター達ならば知っているだろう事実。