エクレールとノワールのところに行くと折れた木剣が散乱していた
「これまた随分派手にやったのう」
「今のところ、私が、勝ち越して、おりますが・・・」
「私が勝ち越すまで、やめない・・・!」
「ああもう、分かった!私の負けでいいから、終わりだ終わり!」
「やったぁ、しょうりぃ・・・」
「お主はどれほど負けず嫌いなのだ」
「ガレット魂・・・!」
「というか悠飛様、どこに立っておられるのですか・・・」
「すごいナチュラルに水面に立ってる・・・」
「なんだ?お主らはできぬのか?
足の裏に輝力を集中してみぃ。そしたら水面に立てるわ。
まぁ、これは少し修練が必要だがな。応用すれば木や壁、天井にも立っていられる俺たちの術の運用の基本だ」
「それって、物凄く難しくないですか?」
「慣れれば簡単だ。この合宿中にでも試してみるといい。
それじゃあ俺は圭吾のところに戻る。また暇な時に見てやるよ」
そうして結界の方に戻っていった
「ゼェ、ハァ、漸くできた・・・!」
「おう、どうやらその中から見つけ出せたらしいな。
いいぜ、着いて来い。俺が打ち直してやる」パチンッ!
俺が指を鳴らすと結界は解けた
そして風月庵の鍛冶場
「ほれ、お前も来い。浅打」
そういうと圭吾の側に控えていた浅打が一つの鉄塊に変わった
「自分自身の力の根源、魂の精髄は理解できたな?」
「ああ。俺の魂の精髄はあらゆるものを破壊する剛の力だった。どんな理不尽な
「ああ。奇しくも俺が二重の極みを会得した時と同じ条件だった。そしてお前のルーツと自身の本来の力、異能を受け入れることでお前の卍解は完成するはずだ」
「どういうことだよ」
「後は
そして俺は宝物庫からオリハルコンを取り出した
「これからお前の刀の原型を芯材にオリハルコンで鍛えていく」
そして鍛錬を始めた
カーン!
「一つ言い忘れてたことがある」
カーン!
「言い忘れたこと?」
「ああ。四大秘剣は、
カーン!
「どういう・・・ことだ・・・?」
「俺達の奥義『臥龍天睛』は己に宿る龍の力を解放して、その気を纏う。
つまり俺達の刀は己自身の龍の力を刀の形として封印し、自身の力を制限するためのリミッターって意味だ」
「つまり200年前にお前が打った刀は、俺達の龍の力と俺たち自身の能力を刀の中に閉じ込めるための封印式ってことだったのか」
「そして俺が卍解の完成に時間がかかっていたのは、兄さんの刀だった蒼龍の折れた切先と、兄さんの眼と、俺が自分の異能を忌み嫌っていたからだ。そして俺の刀が2色になっているのは、俺自身に2頭の龍が宿っているためにオリハルコンでは半分も封印できないという理由で、里の誰も知らなかった場所に封印されていた『
カーン!
「だからお前の刀は刃と峰で2色だったのか」
「『
「ところで、波紋はどうなるんだ?」
「まぁ見てろ」
バシューーーーーーー!
「ここからさらに炎に焚べて、そこにお前の魂一つ灯れば完成だ」
「そういうことか・・・!」
ゴオオオオオ!!!!!!
「さあ、最後の仕上げだ!やれ!」
「おおおおおおおおおおおおおお!!!!」
「それがテメェの刀だ。
手に馴染むだろう?」
「・・・・ああ」
「後はテメェ自身の問題だ。柄と鍔と脛巾つけたらそのまま刃禅だ。
自身の精神世界で己自身の刀を屈服させろ」
圭吾が刃禅に入ってる間にシンク達が風月庵に帰ってきたが、どうやらシンクとエクレールに何かあったらしい
そして
「うおおおおおおおおお!!!!
っとまぁこんな感じです!」
「人が苦労して習得した技を、お前はそうやって見ただけで!」
「違うよ!エクレのもダルキアン卿の神狼滅牙がベースでしょ?
源流が同じなんだから、そりゃ似るよ」
「とは言えだな!」
「いやぁ、二人とも立派にござるよ。これなら安心して拙者らの魔物封じの技を伝えていけそうにござる」
「「はい!」」
「ああ、もちろんノワールも」
「えへへ」
「後はお前達の鍛練次第。驕らず、されど悲観せず励め」
「「「はい!」」」
「ところで悠飛、お主の仲間は?」
「今また竹林で最後の修行だ。あいつは思ったよりも早く真の卍解に至れるだろう。
残りの三人もフィリアンノ城で己と向き合い直している。
あいつらも真の卍解を会得して、四天王として、四大秘剣の真の担い手として覚醒するだろう」
「これは戦が楽しみになってくるでござるなぁ」
それから3時間後、竹林から圭吾が帰ってきた
見るからに魔力量が上昇しており、自力で俺の結界を破って出てきたようだ
「聞き出せたか?」
「問題ない。
が、やっぱりお前の卍解には勝てんやろうなぁ。お前、
「ああ。だがこの世界で使うのは『極式』までだ。『終式』は・・・戦技披露会で使う」
「・・・本気か?」
「ああ。ヴィヴィオの考えそうなことは大体予想ついてるさ」
続く
次回
旧友・魔王・英雄王